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つれづれ7月雑感

ただの日記

あっという間に7月も終わってしまいましたね。

私は物心ついてからずっと、7月が大好きだった。
夏休みが始まる月、そして私にとっては誕生月でもあるから。

夏休みってのは、だらだら生活に慣れた終盤よりも序盤の方が圧倒的に楽しいものだし。誕生日あたりは何もなくても気持ちがウキウキするものだし。浮かれているうちに8月になって、あ、そういえば宿題ぜんぜんやってねーじゃんとか、日記も書いてねーじゃんとか、ちょっとずつ焦りが積もりはじめて、9月という現実へとだんだん近づいてゆく…という。
そういう意味でもやっぱり、7月がいちばん好き。が、今年は、そんな7月も憂鬱なことばかり。こんなにもつらい気分が続いた7月は初めてだったかもしれない。ずーっと息を止めて、早く終われ〜とやり過ごしてきた感じです。

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国民としての、都民としての、ささやかな抵抗の意思表示としてオリンピックも観ないことに決めた。もともとオリンピック観戦(もちろんTVの)大好きだし、ときどき「ちょっとだけ観ようかな…」と決意が揺らいだりもしますが。東京都の新規感染者が3000人超え、4000人超えと記録を更新してゆく中で、やっぱり、この地獄絵図の東京とはまるで別世界の出来事にしか見えないオリンピックには納得がいかない。なので、選手の健闘を祈って応援する気持ちは変わらないけれど中継は観ない。誰にも気づかれない、ミクロな抗議活動ですが。

そもそもは東京オリンピックの年に生まれた者なので、始まってみれば多少の感慨深さは湧いてくるかなとも思っていた。とりわけ去年、桑田佳祐がオリンピック中継に向けた全民放共同企画のイメージ・ソングを発表した時にも、かつて“白塗り三波春夫”で紅白歌合戦を出禁になった人が、“東京五輪における三波春夫”の役割を果たすことになるとは…と感無量。ここは素直に、東京でオリンピックが開かえることを喜ぶほうが幸せかもしれないなーという気持ちにすらなったし。
が、結局、今、こんなありさまですよ。
本日7月31日、東京都の新規感染者数4058人。
医療崩壊も目前と言われている中、東京のど真ん中でオリンピックは平然と続けられている。
こんなにも不快感てんこもりの時に誕生日を迎えるとは、なんと不運な初代オリンピック・ベイビーwの私。皮肉なものです。

と、まあ、この7月は本当に色々と考えすぎることも多く、結果、鬱まみれ月間に。もちろんパンデミックとか五輪もきっかけにはなったのかもしれないけれど、そういう社会的な要因を抜きにしても妙につらかった1か月。なんでだろうな。なんというか、なぜか誕生日が来るのがすごく怖かったし(これは、ま、加齢によるものなんだろか)、誕生日が過ぎてしまってからも、根拠も理由もない“終わった感”に襲われたり、と、あれこれ思い煩ってばかりの日々でした。ノンサッチ自警団の活動にしても、新聞発行もなくほぼ夏休みだったし(涙)。

このnoteも、せっかく始めてフォローしてくださる方も増えてきて、なんと今月はJ-WAVEの番組でも紹介していただいたり(!)、自分でもすごく楽しい場所になっているのですが。なのに今月はなんだか愚痴ばかり書いてしまいそうで、それはスケバンの信義に反するわなー…と、ちょっと自主的に夏休みをいただいてしまいました。

でも、そのかわりということでは全然なかったのですが、今月からSpotifyではプレイリスト《東京スケバンplaylist》ってのを始めました。毎日1曲ずつプラスしてゆく“1行日記”のような感じで、こちらは本日まで毎日サボらず続けて31曲のプレイリストが完成。
特にテーマがあるわけでもなく、その日に聴いた新曲とか、ふと思い出した曲とか、その日の個人的な出来事にリンクする曲とか、時には仕事でずーっと聴いていた曲などもあったり。と、日々の覚え書きみたいな感じでつなげていったら、あらま、けっこう良い感じのプレイリストになりましたよ!

いちお、できるだけ“1アーティストにつき1曲”というのだけはマイルールに課したのですが、例外として、アルバム・リリースのお祝いってことでジョン・メイヤーだけは2曲になっちゃいました。えこひいき上等!ビバ!Gジャン・ロック!萌え!

なかなか1曲に決められず何曲か入れたいなーという日もあったりしたのですが。こうして眺めてみると、やっぱり1日1曲ルールのほうが面白いな。
その曲を選んだ日のことを思い出すし、この週はこういう傾向でしばらく盛り上がっていたんだなーとか気づいたり。いい自分ログになるし、当然だけど究極の自分好み選曲になるしw。
プレイリスト日記、いいですよ。おすすめです。

というわけで、引き続き8月も新たなリストを作りたいと思います。よかったらフォローしてみていただけるとうれしいです。

でも、やっぱり、noteやSNSに投稿しなくても、いい音楽や楽しいイベント、面白かった本、めっけもののドラマ…などに出会えば、誰かに話したくなるし、すすめたくなるし、何かにメモっておきたくなるし。7月はお休みしてしまったけど、オトナになってからずーっと続けてきた習慣というか。
毎朝のジョギング、というほどカッコよいものではないですが。とにかく腐らせたくはない、心のぬか床。みたいな。

あ、誰かにすすめたくなる…といえば、今月はプレイリストの他にもうひとつ。といっても仕事のお知らせで恐縮なのですが。
萩原健太さんが編集長をつとめる、メアド登録で無料購読できる年3回発行の電子音楽雑誌『ERIS』。こちらで私が連載させてもらっている、おもに米国のクラシックとかアメリカーナ関係の情報とか感想とかの『オレに言わせりゃクラシック(This is How I Feel about Classical Music)』(←今まで世界中の誰からも指摘されたことがありませんが、題名はクインシーの『私の考えるジャズ』のパクりです)。今号では、パンデミック時代にYou Tubeで配信されたクラシック系の興味深い映像の個人的トップ10を紹介してみました。記事を読みながらすぐ映像を見られるようなリンクつき、という電子書籍っぽいことをやってみました。ヒマつぶしで気軽に読んでいただけるコラムなので、よろしければ。

で、ですね、もちろん、この拙記事も読んでもらえたら嬉しいのですが。
そんなことより、とにかく、今号は北中正和さんによる松本隆さんの巻頭超ロング・インタビューが必読です。50周年をむかえた『風街ろまん』をめぐる、あの頃のお話。当時をよく知る北中さんが訊き手だからこその、深いお話だらけ。松本さんも当時の北中さんのことを語っていたりして。ゆったりとした会話の中に、とてもとても大事なことがたくさん語られて、脳内でドキュメンタリー映画ふうの映像が浮かんでくるようなインタビュー。ほとんど単行本バリュー。

ちなみに。この雑誌、いちどメアドを登録すると、バックナンバーも含めて本当に永久無料なんです。あまりにもボリュームたっぷりの内容なので「無料っていっても、何かワナがあるのでは?」と逆に濡れ衣を着せられる(笑)こともあるほど気前のいい雑誌。それがなんと、次号で10周年ですって。すごい。
音楽を紹介したい気持ちがあるならば、それをさぼってはいけませんね。諸先輩方の記事から毎号さまざまなことを学びながら、謙虚な気持ちで末席を汚させていただいております。
詳細は↓こちらの公式サイトにて。

というわけで、8月からはまたnote更新も再開します!
最近は、なんだか街に出るのも憂鬱になっておりましたが。感染予防を万全に、じゅうぶんに警戒しつつも、また、楽しいスケバン散歩にも出かけねば!

双子パンダにも会いに行きたいです。上野はもう、どこもかしこもシャンシャンおねえさんと双子フィーバーっすよ。


シャン・ド・エルブのショーウィンドウ可愛すぎる。

おかあさんと双子(たぶん)。

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シャンシャンおねえさん(たぶん)は、がっつりマスカラ—!!

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最後にどーでもよすぎる近況ですが。
そんな7月、今年の自分への誕生日プレゼント。こんな素敵な台湾花布柄の蓋碗&茶杯を買いました。ターコイズっぽい鮮やかなブルーがきれいで、眺めていると気持ちが明るくなります。毎日愛用中。かわいいので、載せちゃう。
やっぱり、この時期、ちょっとでも気分をあげるものを欲しているんですかねー。でも、私に限らず、家にいる時間が長くなったことで趣味の中国茶や台湾茶を始める人は今、とても多いらしいですよ。

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9月プレイリストのURLも追ってお知らせしますね。
8月からも、どうぞよろしくお願いします。

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