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ジェイムス・テイラー @ 東京ガーデン・シアター



4月6日(土)ジェイムス・テイラー @ 東京ガーデン・シアター

キャロル・キングとの来日から数えると14年ぶり、ワン・ナイト・オンリーの来日公演。ほぼ、キャリアスパニングなグレイテスト・ヒッツ・ライヴ。さらには曲についての説明もけっこうたくさん丁寧にしてくれた。前半、私がソニー時代でいちばん大好きな「That’s Why I’m Here」を歌ってくれて、その前には、この曲の2番の歌詞は友人のジョン・べルーシが死んだ時のことなんだ…という話もしてくれた。ジョニ様の降臨にもびっくりしたし(詳細省略)。言うまでもなくバンドも素晴らしかったです。前回キャロキンと来た時にはラス・カンケルにノックアウトされたものですが、今回はスティーヴ・ガッドとのコンビネーションに腰が抜けました。

とにかく、一瞬一瞬すべてが多幸感に満ち満ちていて素晴らしかったです。

前回来日したのは15年、松本で行われた小澤征爾さんの80歳バースデー・コンサートに、マルタ・アルゲリッチらと共にゲストとして招かれた時。JTの奥さまはもともとボストン響の広報をされていて小澤さんとも親しく(JTとも、タングルウッドのボストン・ポップス公演で知り合ったらしい)、最後にJTは自分と日本との縁について話し、小澤さんについて話し、この曲は小澤さんのために…と「You Can Close Your Eyes」を歌った。

ちなみに今回、その奥様も第2部の途中からスペシャルゲストとしてコーラスに参加していた。歌の途中で「あれ、ひとり増えてる?」と思ったら奥様だったという山下達郎方式(笑)で。

今日は2024年のツアー初日で、これからアジア各国を回る。特にオーストラリアからニュージーランドは10何公演とかあると聞いた時には、日本は1日だけなのになー…と、軽くジェラシーを感じなくもなかったのですが。JTが、ツアー初日でナーバスになってたけど楽しかった、日本大好き、みなさんありがとうー(意訳)と笑顔で言ってくれたのでうれしかったです。That’s Why I’m Hereだよ!




【余談・ノンサッチ自警団より御礼】開演前のBGMがまた、そのプレイリストください的なセンス抜群の選曲だったんですけど。その中の1曲が、パンチ・ブラザーズの「Three Dot and a Dash」でした。いやー、JTの登場を今か今かと待つ高齢者ひしめくw東京ガーデン・シアターに響き渡るクリス・シーリーのおマンドリン。いえーい。思えば、シーリーはヨーヨー・マ、エドガー・メイヤーとのバッハ・トリオの録音も、ボストンにあるJTのプライベート・スタジオ“ザ・バーン”をお借りしたし。たいへんお世話になっております。

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