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ノンサッチ自警団新聞/Vol.3

【2019年9月15日】Vol.3

 Devendora Banhart’s New Albun “Ma”

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●9月13日、デヴェンドラ・バンハートのアルバム『Ma』がリリースされた。先行リリースされていた“Kantori Ongaku”は細野晴臣作品をはじめとする日本語ポップスに対するデヴェンドラ流の愛がたっぷり詰まった名曲だが、そのPVもヘンテコナニホン満載の不思議すぎる映像で最高だった。もしかしてKENZOへのオマージュも入っているのかな、と想像するおしゃれな色彩感。でも、貞子が増殖する場面などは、謎の昭和感もみなぎっていてキモカワイイ。あまりに最高なPVだったので、iPadアプリ“Procreate”を見よう見まねでいじりながらPVの一場面を描いてみたのがこのイラストだ。思えば、落書き以外に真面目にアーティストの絵を描いたのはこれが初めてだった。“Ma”がなければ、その後の当紙もない。そういう意味でも、このアルバムとは運命的な出会いだった。

●アルバム発売後、デヴェンドラはアジア・プロモーション弾丸ツアーを敢行。東京では、渋谷タワーレコード内パイドパイパーハウスでインストア・ライヴを行った。このコロナ禍でなければ、今年あたりにでも日本公演が実現していたかもしれないし、そもそも“プロモーション来日“なんていうのもあと3か月遅かったらあり得なかったことだ。そんな奇跡的タイミングといい、まるで今の世の中の悲しみを癒すために作られたかと錯覚してしまうようなアルバムの世界観といい(タイトルの“Ma”も、日本語では“distance”の意味がある!)、個人的には当紙がここまで続くきっかけになったことといい、感謝しかない。ARIGATO!



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