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碇シンジ生誕祭・神話になったその先へ

本日6月6日は、声優緒方恵美さんのお誕生日、それ即ち碇シンジ君のバースデーであります。毎年恒例ですが、緒方さん&シンジ君おめでとうございます!

神話になった少年も、ついに22歳

公表されているプロフィールだと、2001年6月6日生まれとなっていますので今年で22歳になりますね。シンエヴァのラストシーンも大方それくらいの歳でしょうか、神木シンジ君ですね。
しかし私にとっては、旧アニメ開始前の95年初頭から彼を知っているので、なんと生まれる前から存在を認知しているという稀有なキャラクターです。

20代前半とすると、結構大人びていますね

エヴァほど長い作品になりますと、いくつかの時代をまたいでいる訳ですが90年代だと「20代は青年、30代だとおじさん」みたいな感覚でしたが今は30代も青年ですし、20代はまだ少年扱いだったりしますね、勿論個人差はありますが。

これで30歳ですよ、今だと50代の貫禄です

加持さんなど30歳ですが、歳の割に風格ありすぎだと思います。
で、ここまで書いて思ったのがやはり、積んできた人生経験が表れているのだろうなと。漫画版で語られていますが、彼は少年時代壮絶な経験をして「生き残ってしまった」という意識で生きています。その飄々とした態度と危険を顧みない行動の裏付けがそこにある訳ですが人間、何を見て、聞いて生きて来たかが風貌に現れるというのは真理のようですね。

庵野作品の主人公は、実は同一人物?

で、話をシンジ君に戻しますと彼は庵野監督が「僕自身である」と語るように、彼の性格や意識を色濃く反映したキャラとされています。そこは父・ゲンドウも通ずる部分ですがいずれにしても「父を乗り越える」事が作品のテーマであることはシンエヴァをご覧になった方ならおわかりかと思います。

そして、ここで思い出されるのが、昨日終映を迎えたシン・仮面ライダーの本郷猛ですね。よく言われる事ですが、彼は碇シンジ君とよく似ています。更には、シン・ウルトラマンの神永新二も共通する部分があると思っています。神永は宇宙人版碇シンジ、本郷は改造人間版碇シンジと言えるのではないでしょうか。

「他人との関わりが苦手でありながら、他人の事を愛したい、また愛されたいと願っている」

意志表示がないので憶測になりますが、ゴジラもそうだったのでは…と思う程です(笑)。
こういう、庵野秀明自身を投影したキャラが人を守るための戦いに身を投じる…庵野作品は大方がこれで、強い力を持ちながら「彼自身はどうなるのか」という興味を持つので皆、物語に引き込まれるのだと思います。
加えて、迷いを持たない仲間たちに支えられるのもパターンですね。これも監督が周囲の人達をどう思っているか、それが見えるものだと言えます。

エヴァの無い世界になって、2年

完結から2年が経ち、先日Blu-rayとDVDも発売されました。エヴァンゲリオンは28年かけて、本当に旅を終えた訳です。
私自身、有象無象のコレクションを処分したりして、個人的に「エヴァの無い世界」に移り住んだ感覚があります。だからといって興味がなくなったりという話ではないのですが、完結前なら絶対やらなかったであろう断捨離を、悔いなく自然に遂行したので前向きな心境の変化はあったのだと思います。

10年前の写真です。これらをほぼ全て、お嫁に出しました


シンエヴァ公開前は、最悪「未完の問題作」になる可能性まであったエヴァンゲリオンが有終の美を飾った事で我々エヴァヲタクも報われました。

しかしこれからもこうやって節目の時には思い出して、キャラの誕生日を、声優さんと一緒に祝ったりはするんだと思いますね。確かな、人生の一部です。

改めて、シンジ君お誕生日おめでとう!

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