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ウルトラセブンの新聞が出ていたので、「面白い回」を紹介します

先日、コンビニでウルトラセブン55周年記念号なるものが目に留まり、即買いしました。

スポーツ報知の別冊?の様です


昭和特撮のスチール写真、大好きです


内容はザックリ言うと、「ウルトラセブンは色褪せない」というもので、森次さんはじめキャスト陣の一押し回が紹介されています。

自伝でも語られていましたが、第一話へのツッコミが辛辣な森次さんです

改めて感じる、セブンの強さ

個人的な感想を言いますと、もうウルトラセブン関連の書籍は浴びるほど読んできているので書いてることももう何度も読んだものが多いな、と思っています。伊達に幼少期からウルトラファンをやっていません。ですがそれはあくまで私の様なオッサンの話。これからセブンを知る人達には有意義なものなのでしょう。こうして繰り返しになろうとも、作品の良さを伝え続けられていくところに「ウルトラセブン」の大きさを感じます。私は偶然、最初に映像を観たウルトラ作品がセブンだったために一押しになりましたが、それを幸運だったなぁと感じています。

セブンへの思い入れを綴った記事です。

そしてこの新聞ですが、当然最新作ブレーザーも大々的に紹介されています。

あえて紹介する、珍エピソード

ウルトラセブンといえば、名エピソード、傑作回は色んな媒体で紹介され尽くしています。私も8話「狙われた街」や39、40話「セブン暗殺計画・前後編」はオススメとしてよく挙げます。今回の新聞でも森次さん、ひし美さん、古谷さんと毒蝮さんがそれぞれ思い入れのある回を紹介していますが、ここであえて「オススメ」とは違う、「これはちょっと…」な回を挙げてみようと思います。

ズバリ、第4話「マックス号応答せよ」です。

登場するのは半重力宇宙人・ゴドラ星人です。

簡単にあらすじを紹介すると…

・ある海域でタンカーの消失事件が発生。地球防衛軍のマックス号にソガ、アマギ両隊員が乗り込み調査に乗り出すも、謎の赤い霧に包まれ宇宙空間に飛ばされてしまう。

・一方地上ではモロボシ・ダンが不審な女性にウルトラアイを奪われた上負傷してしまった。マックス号の捜索から帰還したフルハシ隊員の様子がおかしく、後をつけたダンは地下に時限爆弾を仕掛けるフルハシを問い詰めるが、ゴドラ星人の擬態であったことが判明した直後に拘束されてしまう。

・マックス号では船を占拠したゴドラ星人によって陽動作戦と爆弾のことが明かされる。なんとかアマギ隊員が地球に帰還し、それを伝えるべく動く。
また、囚われていたダンの前にウルトラアイを奪った女性が現れ、防衛軍基地と運命を共にする覚悟を告げるもその好機に脱出とウルトラアイの奪還に成功。セブンは地球から宇宙へ飛び、双方でゴドラ星人の撃退と、マックス号乗組員の救出に成功するのだった。


一見すると宇宙人の暗躍に立ち向かう、緊迫感あるストーリーに見えますがとにかくツッコミ所が満載で、状況の割に緊迫感がほとんどありません。

「行き先は地獄だ」とか言っておきながら呑気に談笑、直後の異変に動揺するタケナカ参謀。
一級フラグ建築士ではないでしょうか


とにかくよく笑うゴドラ星人。擬態能力に自信ありなのでしょうが、
すぐ愉悦感に浸るクセを直さないと宝の持ち腐れでしょう


わざわざウルトラアイを返しにきたのか?と思える程迂闊なゴドラ星人。
あっけなく取り返され、目の前での変身を見ているだけです


セブンとゴドラ星人のバトル、まともに戦ってると思いきや
フェイントをかけて逃げ出します
逃げたところを背後から撃たれてジ・エンド。
これほど間抜けな最期の画はなかなか無いです
ソガ、アマギ、タケナカはセブンにロープで引っ張られて帰還。
服装もそのままですし、大丈夫なのかコレって絵面です

他の乗組員が宇宙に放り出された、という酷い状況なのにアンヌは「皆無事だったのね」などと言ってこの話は終わります、あんまりですね(笑)。

何よりこの回、時間経過が滅茶苦茶で、時限爆弾がセットから15分で爆発する、といっているのにそこから宇宙からロケットで帰還、その事を伝えるまで12分という雑な展開です。マックス号が宇宙のどこを漂っていたのかは定かでありませんが、大気圏内外をまるでアパートの一階二階みたいに行き来するのは無理があります。


こんなハチャメチャな回ですが、これもまた昭和特撮の「味」ということで、定期的に観たくなる「迷作」の一つです。

セブンはやたら持ち上げられて傑作回がクローズアップされがちですが、こういう「真面目なつもりのお笑い回」もいくつかあります。
また機会があれば、紹介していきたいですね。

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