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今も昔も、ガイルは格ゲーの教科書です、というお話

話題の新キャラ、AKIの実装まで一週間を切っているスト6ですが、先日性能解説の動画が出ました。

相変わらず滅茶苦茶怖いですが、師匠?のファンを彷彿とさせる語り口、そのファンを「先生」と呼んでいたりすることから意外とコイツ、

義理堅くて真面目な性格…?

なのかと思ってしまいました。他人に毒を使う事で愉悦を感じる狂人でありながら「毒使い」としては求道者でもある…みたいなキャラだったりするのでしょうか。いやいや、それが好感度に繋がるとか、そういうキャラじゃないだろ!とか思いながら、SA2が格好良いのでちょっと使ってみたさがあったり。

メインは依然、マノンですが…

私事ながら、先日ようやくメインのマノンがダイヤ2に昇格しました。ダイヤになってからランクマをやる頻度が下がっているのですが、疲れるんですね、ダイヤ帯まで来ると(笑)。惰性で何十試合もやって、負けが込むのも嫌ですしやるからには「今日はこれが出来た」「これを知った」という前進を実感したい。プロフィールに「ライバルは昨日の自分です」と付けているのは本物の信条でありますので。

格ゲーの上達は知識を付け、練習し実践する。その正攻法以外ないと思っていますがゲームの理解度を高めるためにメイン以外のキャラを使ってみることも重要だったりします。苦手キャラを触ってみることで、そのキャラの「やられて嫌なこと」がわかったり、攻略のヒントを得る事も出来ますから。
別の記事にも書きましたが、マノンには飛び道具やSA以外の無敵技が無いので、それらを持ってるキャラを使いたいな~という願望、あとは既に持ち技が馴染んでるキャラだとすぐ使えるよな、という観点からストⅡ時代からいる古参キャラ、リュウ、ケン、ガイル、ディージェイを使ってみています。

最新作でも感じる、キャラの完成度

そして、先日ガイルでチョコチョコ対戦をやって感じたのですが…

このキャラ、よく出来てる。

という印象です。
昔から、ガイルといえば必殺技が2つのみ、「溜めキャラ」の代名詞とされているキャラですが、30年以上経っても基本戦術、キャラコンセプトが変わっていない稀有な存在なんですね。

まだこれっぽっちしか対戦してませんが、安定感があります

ソニックブームを撃ち、相手の動きに対応する。
ストⅢ以外に全て出ており、ずっとこの戦い方を続けているキャラそのものが老獪といっていい重鎮です。
6における彼は、現状強いのか弱いのかの評価が定まっていませんが使っている人はプロプレイヤーも含め「強い」と声を揃えていますので、少なくとも弱くはなさそうです。
歴史を遡ると、そもそも「強すぎる」ところからスタートしているキャラでもあります。

こちらの紹介動画がとてもわかりやすくまとめてくださっていますが、この通り最初のガイルは何もかもが完成されているキャラだったんですね。近年の高性能キャラとはまた、次元が違うのがわかると思います。
そこからバランスを取る目的でマイルド調整を受け続け、スト4では弱キャラの方に入ってしまう程の憂き目も見ましたが、5ではまた第一線で戦えるキャラになり、ウメハラ氏の持ちキャラだったことはご周知の通りです。

こういった歴史を見ていくと、ガイルというキャラが格闘ゲームの基本を全て持ったチュートリアルキャラであるという結論に行きつきます。基本はリュウ・ケンでしょと仰る方もいるでしょうしそれはその通りですが、リュウ、ケンはシリーズ皆勤キャラでもあるゆえに作品によって攻めキャラ、守りキャラとタイプが変わる事がありました。何より、コマンドなので基本的にテクニックを要します。
元々、コマンド技が出せない人の為に用意された「初心者向けキャラ」の位置だったガイルが、操作性が上がりコマンドが出しやすくなったことで逆に「溜め」という技術を要するテクニカルキャラなイメージに変わってきたのは面白いな、と思っています。
ですが、それは基本的にはキャラが変わっていない事の証明であり変わらないまま最新作でも存在感を持っているところに、大元の完成度の高さが伺えると思いますね。

ガイルって、凄いキャラなんです。
「えぇ~、でもガイルってしゃがんでジーッとしててつまんねぇキャラじゃん」と、思っている人。

これの5:03からのコンボをご覧ください。
ディージェイのラッシュにソニックが刺さったのを確認してから走って、SA無しで4割コンボを決めています。「地味な待ちキャラ」とは思えないコンボで「格好ええ!」と思いました。もちろんこれはトッププロであるひぐち君だから実践で決められるのでしょうけども。

そんな訳で、今後もマノンの合間にガイル、やっていこうと思います。
ソニックブームを撃つだけで、結構強いって破格の性能じゃないでしょうか。

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