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映画感想「機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-」(Filmarksより)

20数年ぶり、配信で鑑賞。

TV版の後日談、3年後に起こった反乱を舞台に既存キャラの姿を描く。
基本的にテレビシリーズはギャグテイストで、リアル寄せなSFアニメにハーレム要素を混ぜたコントラストが持ち味だったがこの劇場版も然り。
なぜなにナデシコを含む明るい描写と、闇を感じる3年間の余白が独特の空気感を作っている。

TV版視聴済み前提の作品ではあるが、旧クルー集結の過程やルリが主人公であるがゆえの決着の仕方、そして描かれなかった、続きを期待させるエピローグ、どれもバブリーな90年代のアニメ業界を感じさせる懐かしさに溢れている。
二本立てだったので、尺も短めで見やすく今となってはここで終わっていて良かったのでは…とさえ思えた。
過去キャラを登場させるタイミングは、ことごとく絶妙だった。

「帰ってきますよ。だってあの人は大切な人だから」

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