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サザビーズについて

キングコング西野さんが自身の発信の中でサザビーズというワードを使われていて気になったので調べてみました。

▶︎サザビーズ
サザビーズは1744年にイギリスで創業したオークションハウス。2022年の総売上高は約1兆800億円と現在も成長を続ける伝統ある企業。現在はアメリカを主な拠点として世界40ヵ国80拠点を構えている。(日本は東京六本木にオフィスがあるが、オークションは開催されておらず、下見やオンラインオークションに参加ができる)

サザビースの有名なニュースは、2018年10月にサザビーズオークションにてバンクシーの作品「girl with Balloon」が約1億5000万円で落札された直後、額縁に仕掛けられたシュレッダーによって裁断された。
バンクシーは自身のInstagramで額縁にシュレッダーを仕込む動画を公開し、この作品は裁断後に「Love is in the Bin」と改題された。

オークション会場で制作された史上初の作品として世界中で話題を集め、バンクシー作品の価格は一気に高騰。同作は2021年に再び出品され、裁断前の約18倍となる約28.9億円で落札された。

裁断最中

▶︎どうしてあんなに高い価格で落札されるのか?

そもそもこのようなアートオークションはなぜあんなにも高値で取引されるのでしょうか。

シュレッダーにかけられたボロボロの紙切れに28.9億円もの価値が生まれるのはなぜでしょうか。28億もあったらプライベートジェットがいくつ買えるでしょうか。

オークションとはシンプルに言えば買いたい人が買い値を言い合う中で値段が上がっていって、1番高値を言った人が落札できるという仕組み。
たしかに買いたい人からすればそのものが欲しいわけだから人より高い値段を言おうという心理が働きます。そしてその過程が進めば進むほど高値になるのは理解できます。しかし、それにしても値段が訳わからないケタです。なぜこんなことが起こっているのか、僕なりに考えました。

▶︎大金持ちの投機商品として
まずこういったアートの売買は投機的な側面が大きいことと、世界のお金を持ち過ぎて使い所に困っている大富豪たちが楽しくお金を使える場所として機能してるのかなと思います。

サザビーズのオークションに出品される作品などは投機商品的な価値があって、大金で落札しても将来価値が上がってお金を儲けられるかもしれないという可能性が大いにあります。だからこそそれ単体では法外な値段であっても、いつか売れば儲けとなるという下心から、オークションは白熱し、とてつもない値段がつくのではないでょうか。

▶︎でもなんでそこまで欲しいのか?
とは言っても1枚の絵って、そんなに欲しいものでしょうか?僕は28億払ってでもバンクシーの紙切れが欲しい人の気持ちは1ミリもわかりません。これは僕がアートの価値幻想の世界の中にいないからだと思います。

僕は価値というのは幻想的なものだと思います。アメリカではマイケルジャクソンが着けていた手袋は値段が超高く、みんなが欲しがるものですが、アマゾンの奥地の住民の人たちからしたら何の価値もないキラキラしたただの手袋です。この手袋には価値があるんだ!とどれだけ説明しても100均で買ったゴム手袋の方が防水性に優れ、実用性があるので現地の人たちには喜ばれるでしょう。
このマイケルの手袋には価値があるという幻想を信じてる人たちの中においてのみ、価値は存在しているのだと思います。

マイコーの手袋

▶︎サザビーズの影響力、信頼
また、サザビースで落札されてしまえば、デジタルなものでさえも所有者が確定して贋作は価値を無くすということもあると思います。
サザビースを知らなかった僕でも、バンクシーの作品がオークションでシュレッダーにかけられたというニュースはどこかで見たような気がします。それがサザビースのオークションであったということは重要ではなくて、よりたくさんの人にこのニュースが届いてるということがサザビースの影響力の大きさを表していると思います。



僕はこれからお笑い芸人としてどうやったら僕に価値がついてお金や時間を使ってくれる人を作れるだろうと考えています。サザビースはそのヒントになりそうなことを学べました。よかったです。

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