婚活にいよいよ嫌気がさしてきて
諦めかけている
あなた
絶対に
諦めてはいけません
まだまだ見捨ちゃいけません

——-……？っえ？……ない…嘘だろっ！？
さっきまではあったはず…
頭が真っ白のまま
カバンやポケットをあさる
…ない……ないっ
…どこにもないっ！
僕のボッテガがどこにもないっ！
背中を汗が濡らし
食べかけのフランクが道路に転がる
信号の赤や青に
照らされたフランクは
刺された串を覗かせ
当たり
と自己を主張する
それが視界に入ってはいるが
僕にはやらなければいけないことがある
冷静を徐々に取り戻し
記憶を辿る
胎内にいた頃を思い出し
母に感謝
ちがう
父にも感謝だ
生んでくれて
ありがとう

あてもなくふらつき
ついさっき買い物をしたいつものコンビニを物色する
——-あの…」
うるさいな
なんだよ気持ち悪い
話しかけてくんな
こっちはボッテガ無くして大変なんだよ
———そうそう
ここで週刊誌を立ち読みして
ひと通り読み終わったから
レジでフランクを注文したんだ
あっ
レジではボッテガがまだあった！
……そのあとは
いつもみたいにトイレに向かって
うんちなうをツイートして
トイレを出て
店の外へ
そこには食べかけのフランクが転がったままにある
ということは…
—-あのぅ」
さっきからなんだよ
しつこいやつだな
それよりトイレだ
店内に入り
トイレへ
入ろうとするが
そこには
停止中の貼り紙が
———どういうことだよっ
「あのぅ、すいません」
「なんですかもう！！」
振り返ると
いつもかわいい女性店員が
怪訝そうな表情で僕を見つめている
「あの、交番に…
「え？交番？ほんとですか！？！？」
頭より先に体とはこのことだ
お礼も言わず
信号を渡り
角の交番へ全速力で向かう
短い距離だが
興奮からか
鼓動が収まらない
開けっぱなしの入り口から
デスクが見える
その上には
あっ！
「それ僕のボッテガ！そのカメラも僕の！！」
———-…ハッ、ハッ…おまわりさん、ハッ…その人です！」
「盗撮…ですってね。少し、お話を聞かせてください」
盗撮じゃねえよ観察だよ！
そんなことより
ボッテガも帰ってくるし
カメラも無事だし
かわいい女性店員は僕のこと追っかけてくるし
最高！
日本最高！！

日本は最高です
一歩踏み出してください
未知の興奮が
あなたを待ち受けています
私がついています
さあ
踏み出しましょう

1、容姿を褒める
マイナンバーを聞き出そうとする女性と
距離を狭めるには
褒めることが有効です
効果的な褒めを積み重ねることで
お互いの心が開いていきます
まずは
あなたの心を開いて
気持ちをストレートに伝えることを
心がけましょう
例:「言わんて」
「おかんのは知ってんの？」
「洗剤あげたら教えてくれた？」
「ちょろすぎやろ」

2、共感できる言葉で接する
マイナンバーを聞き出そうとする女性は
本能的に共感を求めています
太古より続く承認欲求は
社会が変わった今も尚
マイナンバーを聞き出そうとする女性を
支配しています
共感を制すものが
マイナンバーを聞き出そうとする女性を
制します
あなたは
マイナンバーを聞き出そうとする女性に
深く興味を持ち
あなたの
心の内を
投げかけましょう
例:「信頼の証てなんなん」
「なんもせえへんわけないやん」
「疑ってるわけじゃないけど」
「ええよ俺は」
「なにしてんねん」
「わかったて」
「電話でろや」
「ほら」

3、聞かれたことしか話さない
マイナンバーを聞き出そうとする女性は
会話が止まることがありません
こちらに話す隙を与えず
話し続けます
不安や不満を煽り
矢継ぎ早に浴びせられる言葉に
あなたは混乱し
気付けば
全てが相手のものになっています
あなたは
虫を追いかける猫になりきってください
なりきってしまえば
何も怖いものはありません

4、非日常を提供する
マイナンバーを聞き出そうとする女性に
おばあちゃんの写真を見せてください
おばあちゃんも道連れになる可能性は大
ですが
どちらにしろ
喜ぶこと
間違いありません