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敷地内に納めましょう

土地を購入する際に、土地の面積ってとても重要ですよね。

たまに、狭小の土地に工夫を凝らした斬新な設計して建てた住宅を見ることがありますが、そもそも、面積に余裕があれば、もっと色んな選択肢が選べたかもしれません。

それもこれも決められた敷地内に納めなければならないからですが、
良く見たら、色んな物がはみ出していませんか?


■敷地からはみ出してはいけません

1)建築物

住宅や倉庫などの建築部は屋根や庇であっても、敷地からはみ出して建てることは出来ません。

空中や地中でもダメです。

また、一般的な地域では、敷地境界線から離さなければならない距離の規定もあります。(※民法なので承諾があれば可能なケースもあります)

2)工作物

建築物以外の塀や門なども、敷地からはみ出して造ることは出来ません。

隣地との協議によって、共有物として、
境界をまたぐように塀を設置することは出来ます。

ただし、境界をまたいだ共有物のため、自分の判断だけでは変更、更新等は出来ません。

私が携わってた現場のお隣の方が勝手にブロック塀をやり替えてしまい、トラブルに発展した経験がありますので、皆さまもご注意ください。

3)電線・水道管

基本的には道路などから直接(空中・地中から)引込むことになります。

ただし、敷地状況によっては、他社所有の土地を経由しなければならないケースもありますので、その場合には、承諾を得ることが必要になります。

■敷地からはみ出しているものたち

1)樹木

樹木は成長共に枝葉を伸ばしていきます。

その過程で植えられてた位置によっては、敷地からはみ出していくことがありますが、基本的には隣地にはみ出さないよう自主的に管理するのが望ましいですし、隣地から求められればすぐに対応するのが望ましいです。

特に、背の高い樹木の場合や落葉する樹木の場合、隣地への影響が大きいので、定期的な管理が必要となります。

2)電柱

はみ出しているとは言えないかもしれませんが、
電柱は基本的には道路上に立っていることが多い中、敷地内に立っている電柱もあります。

個人の敷地内に立っている場合には、立てた会社(電力会社、電話会社など)との何らかの契約があると思います。

ですから、邪魔だからと言って、勝手に移動も出来ませんし、すぐに移動してもらうことも難しいかもしれません。
電柱と似たようなもので、看板 もありますが、これもすぐに移動や撤去が出来ない場合がありますので、設置を検討する際には、十分に検討しておくことが望ましいです。

私が携わった現場敷地内に立っていた看板の移設に非常に手間取った経験がありますので皆さまもご注意ください。

■敷地の境界線を明示しよう

敷地をはみ出すもはみ出さないも、まずは、敷地境界線がしっかりと明示されていなければ確実なことは分かりませんので、境界杭をきちんと明示しておくのが望ましいです。

明示に際しては、土地家屋調査士等の専門家に加え、隣地所有者等との立ち合いも必要になりますので、時間も費用も掛かりますが、土地の売却や相続などで、いつかは必ず実施すべき時が来ますので、分かる方が存命でお元気なうちに実施されることが望ましいです。

■最後までお読みいただきありがとうございます