見出し画像

地域一丸となって犯罪から守る

建築業界では、訪問販売などによる詐欺や高額請求事件が大きな話題となっています。
私どもの元へも、急にやってきた怪しげな業者風の人間に「屋根がずれているので雨漏りしますよ」などと言われて、慌ててお電話くださる方が後を絶ちません。

これまで、何度も注意喚起をしてまいりましたが、
我々、街の小さな工務店の情報発信だけでは、到底周知させることは出来ません。

ぜひ、気が付いた方から身近な方々へ広めていただき、地域一丸となって、怪しげな奴らの犯罪行為を防ぎましょう!

■防犯の要は「人」です

1、最高のセキュリティーとは

人に勝るものは無いと思います。
防犯カメラや防犯ブザーなどの最新設備はもちろん有効ですが、
まずは人が犯罪を意識し、警戒し、備えている事が大切だと思います。

また、自分だけではなく、家族、近隣、地域の目で怪しい人、怪しい行動に目を配り、同じ地域で暮らす方々が情報を共有していけば、被害が防げるかもしれません。

人こそが最高のセキュリティです。
ただし、くれぐれも立ち向かうなど、危険な行動はお控えください。

2、「こんなことがあった」「こんな人がウロウロしていた」

こうしたご近所同士の情報共有がとても大事です。
弊社のOB客様と屋外でお話ししていた際に、
以前、高額請求事件に巻き込まれたということをお聞きしていたら、
たまたま通りがかった近隣の方が「実は私も・・・」と騙されたお話しをし始めました。

お互いに情報共有していれば、どちらか、または、どちらも防げたかもしれないと痛感しました。

  • 地元ナンバーではない車両を頻繁に見かけた

  • 作業服でアポなし訪問が来た

  • 近くの現場から来たという決まり文句を言っていた

  • 「無料」「格安」で点検や修理をすると言っていた

などがあったら、ご近所で共有し、くれぐれも依頼しないことです。

3、インターホンで応対

アポイントを取らずにやってくる面識のない人間に対しては、
まずはインターホンで対応しましょう!

対面してしまうと、その先のトラブルへの発展する可能性が高まります。

出来れば、モニター付き、録画機能付き、などのインターホンが望ましいですので、機会があれば交換しておくのがお勧めです。

4、相談先は予め決めておく

急にやってきた見ず知らずの人間に大事な家のことを点検させるという状況は異常だと思います。

良くお考えてみてください。

知らない方にお財布や通帳の中を見せませんよね?

お金の話しなら取引銀行に相談するのと同様に、
家のことも予めどこに相談するか考えておくのがお勧めです。
出来れば、建てた建設会社が望ましいですが、別の会社でも構いませんので、いざという時に慌てないように決めておくと良いです。

人を慌てさせ、冷静な判断をさせないようにするも手口の一つですので、もしも、家のことでご不安があるようなら、一度冷静になってから、かかりつけの工務店などに相談してください。

5、災害時には湧いてくる

地震、台風、雪、など大きな自然災害の後には特に湧いてきます。
むしろ、予め、湧いてくると予想しておいてください。
来ると分かっていたら、より、冷静に対処できると思います。

ちなみに、自然災害によって住宅が被害に遭った場合には、保険が適用させる場合がありますが、経年劣化の修繕等については対象外です。

「経年劣化の修繕等にまで保険が使える」
などと言われても、くれぐれも飛びつかないでください。
保険のことは、保険会社にお尋ねいただき、見ず知らずの人間の話しはお聞き流しいただくようにしてください。

■人のつながりが薄くなっているのを狙われている

家族、親戚、地域など、昔に比べて人のつながりは劇的に薄くなっています。
まさにそこを突かれています。
自分以外の方に相談出来ないのが相手は分かっています。

もしも、周囲の人に相談出来ない場合には、自治体や消費者センター、などに相談してみてください。
「それって詐欺ですよ」
と教えてくれるかもしれません。

本物のプロの建築業者は急に訪問してきて、自分が携わっていない家、現場の事をあれこれ気にするようなことはありません。

■最後までお読みいただきありがとうございます