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残念な土地

「残念な〇〇」
と言うシリーズの書籍がありますが、着眼点が面白いですよね。

苦手やデメリットなどを「残念」と表現すると、幾分か和らいだ印象を受けますので、見方を少し変えてみるのは良いかもしれません。

しかし、土地はどうでしょうか?

立地が良くない

飲食店などの店舗が短期間に何度も入れ替わる場所ってあると思います。
新型コロナウイルスの流行や今のような物価高などによる影響もあるとは思いますが、それにしても、頻繁にお店が変わる場所があります。

建て続けになると、おそらく立地が悪いということなんだと思います。
飲食店には向いていない立地だということです。

近隣に同業他社が多いとか、人通りが極端に少ないとか、何かがあるのだと思いますが、住宅でも立地はとても大切です。

いくら気に入った住宅を建てたとしても、敷地の周辺については自分の思う通りには出来ません。
周辺環境と合わないこともあると思いますので、土地を見る際には近隣も見ておくのがオススメです。

駅近とか、商業施設や学校に近いとか、平らな土地だとか、高台だとか、だけではなく、自分の持つ感覚で確認しておくのが良いでしょう。

住みづらい土地

駅、病院、商業施設、公共施設などから近い土地だからと言って必ずしも住みやすいとは限りませんし、車が無いと生活できないような地方だからと言って住みづらいとは言い切れません。

大事なことは、自分たちと合うのかどうか、合わせられるのかどうか、
と言うことです。

近隣・地域との交流を全くとりたくないのに地方に移住してしまい、住みづらさを感じているというお話しはよく耳にします。
かえって、住宅が密集している地域やタワーマンションの方が近隣と疎遠で過ごせたりもしますので、旅行先としてではなく、住居として、自分に合うのはどんな場所でしょうか。

高い土地、低い土地

道路や隣接地よりも高い、低い土地は平らな土地よりも様々なリスクを抱えています。
擁壁や土留めが必要であったり、水関係が面倒であったり、地盤、日々の上り下り、など平らであれば不要な要件がいくつもあります。

そうしたことを鑑みた上で、コスト、眺望など、
メリットがあるかを考えて検討することをお勧めします。

良いことは誰でも見えるが悪いことはなかなか見えない

不動産のような高額な物を購入しようとする場合、
慎重になり過ぎてなかなか決断出来ない方もいらっしゃいますが、
高額過ぎて気持ちが高ぶって冷静な判断が出来ない方もいらっしゃいます。

私がお会いした方の中に、
「知り合いに格安の土地を紹介されて購入したのでそこに建てる家を相談したい」
と言う方がいらっしゃいました。

最寄りの駅で待ち合わせをして、購入したという土地に行ってみると、
そこは地元で売れ残り続けていた土地でした。
「まさかこの土地を買う人がいるとは思わない」
と考えていた土地でしたので、着いてからしばらくは何も言葉出てきませんでしたが、その方は知り合いから
「周辺の土地より割安だからお買い得だよ」
と勧められて購入したそうです。

そりゃ、安いだろうよ
と一目見れば分かるようなリスクだらけの土地です。

てっきり、プロでなくとも誰が見ても分かるだろうと思っていましたが、そうではないのだと改めて感じた経験でした。
駐車場などのご利用ではなく、この土地に安心して暮らしていただけるような住宅は難しいだろうと思い、買ったばかりですがそれとなく売却のお話しをしてみましたが当然そのような流れにはならず、私もそれ以上は関わることが出来ませんでした。

大きな買い物ですので、
プロでなくとも、自分以外の第三者の意見も取り入れてみても良いのではと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。