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2009年10月16日-3

仏壇がある部屋の襖を外して、12畳程度の広くされた客間に

木製の田舎の家にある立派なテーブルと、その幅では足りない時に出されるのであろう少し足が錆びた折りたたみの古いテーブルが置かれ、

横並びでみんなで座った。

普段、集まってテレビを見る部屋では、彼の妹が学校の制服を着てお茶やお菓子などせっせと準備していた。

弟くんはどこにいたんだろう。同じことを当時も思った気がする


畳に座っていると、お菓子やおにぎりやいろんなものを出してもらった。


なぜ亡くなったのか。なぜかその話は聞かなかった。

聞けなかった訳じゃない、聞かなかった


その時、彼が写真を撮っていたことを知った。

両親が丁寧にファイリングしたのか、あっちの人がしてくれたのか、

たくさんの写真を見せてもらった


俺たちが思っていたはずの彼の姿もあった


現実は違ったのかな。


お母さんに、お父さんだったかな

大智くん、弔辞読んでくれない?

いろいろ聞けたら嬉しいんだ

そう言ってもらった


どんな気持ちだったんだろう。


ああ、たしかに彼は死んでしまったみたい

仏壇からスーツを着た彼が笑わずに

彼はこっちなんて見ていなかった。

目を合わせたかったよ

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