お昼過ぎ、LINEの通知で画面が光る。
反射的にスマホを手にとって見たら親友からのメッセージだった。内容を簡単にまとめると、2ヶ月後に遠い異国の地に転勤、3,4年は帰ってこないとの事だった。しっかり読んで、ちゃんと返したかったので、仕事帰りに返そうと思った。

親友との最初の出会いは、あれ、思い出せない。多分小学生の時に入っていたサッカークラブが出会いだった気がするが、それよりも前に会っていた気がする。幼稚園のアルバムを開いたがいなかった。やはりサッカークラブが出会いなのか、会った時にでも聞いてみよう。

小学校を卒業して、中学校は同じクラスになることが多かった。五十音順に並ぶと隣になりやすい名前だった。僕も親友も背が高いので、並ぶと都庁みたいになる。
高校は違かったけど同じバイトだったので、割と頻繁に顔を合わせていた。
就職して、一人暮らしを始めて、最初に家に呼んだのは親友だった。そういえば初めて海外旅行に行く時も、誘ってくれたのは親友だった。



それから、奥さんと出会って、さらに今の仕事がだんだん楽しくなり始めると、意識が周りに向かなくなっていったように思う。職場の人と身内以外の人と会う機会が極端に少なくなった。最近親友と会ったのは2年半も前だ。その時は親友の結婚式だった。

仕事が終わって返信を打った。赤ちゃんがもうすぐ歩けるようになると書かれていて、うちの子も最近掴まり立ちができるようになった。いつか子供含めてみんなでマリオテニスやるのを夢にしようと今決めた。

やりとりしながら思う。転勤する前にもっと会って話したかったなって。転勤から帰ってきてからでもいいのかもしれないけど、災害や疫病うんぬんでもっと会えなくなるかもしれないじゃないか。


親友には自分からアクションを。
待ってちゃだめだ。