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ERで掛かった医療費

ラルゴの詳しい検査や輸血などの処置を
近所の動物病院では出来ないといわれ
ERを紹介された。

掛かり付け医が間に入ってくれたので
初診予約時にどんな話しがされたのかは
全く分からない。

初回に予想される治療費の説明は
わざわざ先生が確認してくれたのかなと
そう思っていたのだけれど
ERでも、検査や入院にかかる費用を
比較的早い段階で説明されて
これくらい掛かりますが、大丈夫ですかと
簡単な同意を取られた記憶がある。

入院に際しては、内金10万円。
会計が現金のみだったらと不安だったが
幸いクレジットカードが使えたので
ひとまず安心した。

ペットの医療費は高い。
保険がきく人間の医療費とは違って
全額自己負担になることはもちろんだが
突発的な病気やケガでは
検査費や治療費の予想が立てにくく
いざ請求されると、こんなに高いのかと
泡を食うことになる。

ネットで調べる余裕があるなら
掛かる病院のHPを検索してみると
大まかな検査費や手術費を
掲載しているところもあるので
幾つか見れば、参考になると思う。

ここでラルゴの医療費で支払った金額を
参考までに公開。

動物病院の医療費は一律ではないらしいし
病院の設備や地域によっても
差はあると思うので、あくまでも目安に。
輸血費用や検査費用がどんなものか
実際の請求額は参考になると思う。

診療内容の詳細は分からないので
そのままを転載。


9月8日分
予約診察料・・・・・・・・・・5,000
採血料・・・・・・・・・・・・1,500  
血液ガス検査・・・・・・・・・2,300
血液検査(CBC)・・・・・・4,000
血液生化学検査・・・・・・・・15,000
血液凝固検査・・・・・・・・・4,800
犬血液検査・・・・・・・・・・5,000
外注検査・・・・・・・・・・・12,000
X線検査料・・・・・・・・・・7,000
X線検査料部位追加・・・・・・4,900
超音波検査・・・・・・・・・・10,000
尿検査・・・・・・・・・・・・1,500
院内UPC・・・・・・・・・・・750
全身麻酔:吸入2時間以内・・・20,000
CT検査2部位以内・・・・・・20,000
CT読影診断料・・・・・・・・20,000
CTガイド下生検・・・・・・・10,000
外部読影診断料・・・・・・・・10,000
インジェクター・・・・・・・・10,000
FNA料金・・・・・・・・・・・5,000
病理検査(細胞診)・・・・・・・9,000
血漿輸血処置費50mlにつき・・10,000

9月9日分
採血料・・・・・・・・・・・・1,500
血液検査(CBC)・・・・・・4,000
血液生化学検査項目追加・・・・・750
静脈カテーテル留置・・・・・・・1,500
皮下・静脈注射2日分・・・・・・2,500
静脈点滴2日分・・・・・・・・・5,000
入院管理費・・・・・・・・・・・15,000
ICU管理料・・・・・・・・・・6,000
酸素吸入・・・・・・・・・・・・4,000

小計・・・・・・・・・・・・・235,500
外税額・・・・・・・・・・・・23,550
合計・・・・・・・・・・・・・259,050


                                                                           



これが1泊2日の入院費用。

いや、本当に…
支払いのときに動じなかった自分は
かなり感覚が麻痺していたと改めて思う。

ラルゴは病気の予測がついていなかったので
検査はかなり細かく行ってもらったが
全てが必要だったのかどうかは
知識不足の身では分からない。

専門家が見たら、不要な検査が
入っているのかもしれないが
少なくとも私たちは了承をした上で
全ての検査をお願いしている。

◆ 

この治療費の額が、高いか安いか。
高いけれど妥当、それが私の感想。

充実した医療設備
24時間完全看護体制
技術料や人件費を考えれば
高くなるのは仕方がないと思う。

いざというとき、これくらいをポン!と
支払えないならば、ERに頼れないのか?
大切な家族を見捨てるしかないのか?
そんな反論があるかもしれない。

正確には、見捨てるというのではなく
考えうる最高・最善の治療を諦めて
飼い主が可能な範囲での治療を選択する。
そういうことになるかなと。

私はERの紹介をされる前に
掛かり付け医から、乱暴な処置として
肥大が見られる睾丸を摘出し
増血剤で対処する治療法もありますと
1案を提案された。 

そしてERで、輸血しながらの手術は
50〜60万は掛かるんじゃないかと
掛かり付け医の予測も、聞いていた。
(実際に概算見積もりは80万だった)

このとき、自分たちの経済状態を考えて
ERの紹介を断るという選択も
もちろん可能だった。

たまたまラルゴは、それまで至って健康で
予防接種とフィラリア予防しか
医療費は掛かっていない。

だからこそ、体調不良の原因を調べて
出来る限りのことをしてあげたい
その気持ちで、検査治療を依頼した。

それでも手術は1回が限界。
何かあって再手術が必要な場合には
経済的に無理だと、伝えるつもりでいた。

ERを頼る場合には
最初の提示額を上回る可能性を考え
治療や手術の選択を慎重にすべし。 
それだけだと思う。

余談になるが、ラルゴを買ったときに
ショップで勧められた保険に入っていて
今回初めて、保険金請求をした。

掛け金の負担も少なかったから
保険金がガッツリ入るわけではないが
それでも「助かった」と思った。

病院は初診料が高く、入院費はバカ高い。
だから深刻で継続治療が必要な病気
例えば癌の手術後に抗がん剤治療とか
そうなってきたら手厚い補償がないと
保険は本当にお気持ち程度だ。

けれども胃腸が弱いとか、皮膚が弱いとか
定期的な検査の必要がない軽い持病なら
少額保険でも、かなり心強いだろう。

保険は、博打。
手厚い補償が付いている商品にしたのに
全く請求しないこともあり得る。

愛犬が健康に過ごしているのだから
それは飼い主にとって嬉しい誤算だとしても
そこを損したと考えてしまう性格か
安心への投資と考えられる性格かでも
保険の選び方は変わってくると思う。

医療費にしても、保険料にしても
支払った対価を、飼い主がどう捉えるのか
全ては、それに尽きる。

いずれにしても飼い主は、深刻な場面でこそ
待ったなしの選択を迫られる。 

選択をするときに、情報は多い方がいい。
来訪された方のお役に立てればと思う。

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