082 これまでとこれから 完結編
前回の続きです。
フルマラソンランナー人生の中で、その時々練習スタイルが変化してきたのを羅列して、何故今に至るかをザクっと書こうとしたら、ダラダラ長くなりました。今回で完結させるぞ!
⑤明けない夜はなかった。
貧血が発覚して、まず一週間休んだ。
そしてまず心掛けたのが、
『2時間32分のランナーであることを忘れる』
ということ。
ゼロからのスタートのつもりで、欲を出さない。ベリーイージーモードな練習でいいから、体調を崩さないラインで継続するということ。
最初は皇居一周とか30分とかとりあえずジョギングから開始した。次は10kmと。当面の目標は10kmを40分切ること。あくまでジョグメイン。あと流し。
少しでも負荷掛けたら翌日は落としジョグ。
とにかく再び貧血にだけはならない事優先。
しかしこれが割と自分の予定よりいい感じに走れるようになったので、7月に上旬の東海大記録会で16分台復活を狙い、16分16秒と手応えのある走りができた。
その後も夏場で無理したら、貧血が怖いのでそれほど距離踏まず、10kmと速い動きメイン、1日負荷掛ければ翌日は軽めの練習サイクルを継続したと思う。多分10kmは36〜37分とかかな?
それで8月末のOTTの燦然で9分05秒という自分でもびっくりタイムをだす。まじてびっくり!しかしこれで、距離を伸ばせればマラソンで自己新狙えるかもという手応えを得て秋シーズンに向かってくことになる。
⑥覚醒時代
そして、満を持して、フルマラソン自己ベスト更新を目指して練習スタートした2017年秋シーズン。
計画としては、8月一杯まで距離踏めて無かったこともあり、10月末金沢で2時間32分、そしてつくばが本命でここでサブ2.5!と目論んで練習開始。
あくまで夏場と同じくコンディションの維持が最優先で行なったが、夏場よりも練習を詰め気味に、距離も増やしていった。9月の終わり頃に20kmを74分
くらいで何となくやれた。あと密かに目標にしてた15km53分台も達成。20〜30kmをじっくり本数こなせた。手応えを得れた。
10月前半には10〜15kmの練習で、半年前の状態を振り返るとありえないおぞましいタイムも出て、これは2時間半切り行けるぞ!と確信を得る。ゴセンの記録会でも15分35秒の社会人ベストを出し、5km17分台で押し続けることに対する不安もほぼ取り除いて本番に臨めた。
一抹の不安は10月に入ってゆっくり長く走る練習があまりできていなかったこと。速いペースで行くのは出来てたのが裏目に出て、ビュンビュンいけるけど後半脚を上手く残せるかどうか?という面だった。
結果として、一発で目標クリア!となる2時間29分26秒!変な気負いがなく、2時間32分台出ればいいやくらいの気持ちだったので、前半飛ばさなかったことが大きかった。それでもやはり不安をかかえてた所が的中し、終盤10kmは脚が切れて必死に耐えて耐えてのレースとなった。
その部分を踏まえ、つくばまで期間は速いペース走る事よりゆっくり長く走ることに重きおいての練習が多くなった。金沢で夢のまた夢やと一時は思っていた、地元で行われるびわ湖毎日マラソンを決めれたことが大きく、ギリギリまで仕上げる必要がなく、練習の一環として2ndベスト出せればくらいで考えいたからもある。
そんな感じでリラックスして臨めたのが功を奏し、つくばでは2時間26分49秒(ネットタイム…記録証提出漏れで🅱️ブロックスタートのため)と、想像を超えるタイムを出してしまう。
このレースは今のところ人生最高の走りやと思っている。
2018年に入り夢の大舞台びわ湖毎日マラソンに向けては、1月は2部練習を敢行。2月に入ってからは1部練習に戻ったがしっかり走り込むことを徹底した。特別速いペースの練習は多くはないけど、確実にできることをやりまくったという印象
練習の密度はとても濃かった。この2月にだした30km1°44'41"は自分の最高タイムでいまだに残っている。そういう練習が出来ていたので、びわ湖では2時間25分切りを狙っていたが、前半のハイペースが祟り、2時間25分58秒に終わる。しかしこれが生涯ベストとなっている。
この時期からは毎月の練習の流れを纏めてツイートしてるから消し亭ウォッチャーの方々はある程度ご存知ではあると思う。
自分のアイデンティティ的なものである、
『当たり前を延々と積み上げてとんでもないところへ行く』
が確立された。
どれだけ速く、レベルの高いことをやれるかではなく、どれだけラクにゆっくり走って、速く走るかを追求するようになっていった。
最高到達点の引き上げより、底辺どれだけ高く積み上げれるか。これがおそらくこの先も自分トレーニングの軸となるのは変わらんやろう。
⑦憧れて失敗
びわ湖終わってから秋シーズンでの25分切りを目指してたわけやが、
2018年度に入って試みとして、
レースをトレーニングの一環として沢山走ること。
に挑戦した。
言わずもがな、川内優輝選手スタイルに憧れたからである。フルマラソンは絞ってになるが、トラックレースからハーフマラソン辺りまでに出まくって鍛えようと考えて。
また、今ほど市民ランナーのタイムが高速化しておらず、自分くらいの走力で地方のロードレースにでればおいしい思いができるのでは?という甘い考えが生じていたからでもある。
この辺に関してはザックリとした振り返りにはなるが、失敗であった。
レースにはたしか2018年度シーズンで35くらい走ったと思う。優勝したレースもあるし、入賞と沢山して、特産品もらったし、その後海外レースに招待にも繋がった。ゴセンはコンスタントに15分台で走れた。
しかし、ゴセン、ハーフ、フルと総じて何一つベスト更新が出来なかった。その原因は、端的に言うと練習し過ぎやと思う。自分はしっかり練習を積んでレースに臨みたい人間。しかし年間35レースでるのには練習量が多過ぎた。というか抑えるべきところでも無理してやることが多く、その日は良いタイムでてもレース当日には状態は落ちているパターンばかりやった。エクストリームなことに憧れすぎていた。
2018年度シーズンのフルはつくば、びわ湖と2本走って両方27分台という微妙なところで終わった。
⑧バージョンアップは続く
2019年度シーズンは前半は、レース出場はかなりへったが前年度の流れのまま過ぎて行った。特に大きな変化も収穫もなく。7月東海大ナイターで3000m9分10秒で走って少し手応えがあったくらいか。
10月初旬に松本マラソンをエントリーしてたので、例年より早く8月からフルマラソンに向けたトレーニングを開始した。転職して初の夏場のトレーニング期間、休憩が昼の暑い時間になるので、そこで距離踏むのは無理があると思い、この8月だけは朝練習をするようになった。そしてやれるときは昼休憩も走って、2部練習。トータル900kmこなした。
そのおかげもあり、9月には貧血気味なり少し練習落としたが、カラダはしっかり出来ておりコース的にも厳しいと思っていた松本でも2時間半切りを達成。
しかし、そのあとの盛岡とつくばは、行けると思っていたが2戦連続で2時間28分10秒と不完全燃焼に終わる。
例年12月はあまりレースに出ないのやが(繁忙期とつくば終わってのリセットとして)この年はハーフマラソンにエントリーしていた。
それに向かってやったこととして、1K×3〜5というインターバルをやり始めたことと。完全休養を増やした。
このハーフで絶対自己ベストだす!最低でも70分台と思っていてそのために、フルに向けてはスピードが出過ぎないカラダづくりを意識してたけど、ハナからスピードが出していけるカラダと感覚を作ろうと思って、1Kインターバルを取り入れるようになった。
しかし、スピードの絶対値引き上げるというよりは、今普通にやれる速度をより余裕綽々とやれるように、ごりごり追い込むというものではなかった。
そもそも、今までスピード練習をあまりやらなかった一番大きな理由は…嫌いだからである。
ゼェハァ,ゼェハァしてジョグで繋いでまたもん絶するのに苦手意識が強すぎた。
その辺を変えることも必要かなともおもったが、辛すぎると続かないのは目に見えてるので、確実にできる速度でのみやる。というルールを作って取り組むようになった。あと自分は速度の変化の幅大きい方が辛く感じるので、疾走区間はゆるく、その代わりリカバリーは結構攻めていくスタイルでより速度変化の幅を小さくしてやるようにしてる。
もう一点の休養に関しては、元々とにかく休まず走って強靭な脚を作るというのに美学を感じていたからなかなか休めなかったけど、休養をとることこの秋辺りから増やし出していて、、それで練習のパフォーマンスがすこぶる上がった感覚があったので、ハーフならしっかり休んで脚が軽くなればそれが結果に繋がるのでは?と思うよになった。
結果、本番のハーフでは69分27秒の約2分自己ベストを更新することとなるので目論見はあたっていた。この時期は、なんだかんだでバランスのいいトレーニングが結局いちばん効率的だなと思うようになった。
その後の青梅マラソンでも好走。今度こそ25分切りを!と望んだびわ湖では2ndベストに終わったがまだまだいける!という手応えはあったし、12月皇居で5kmのタイムトライアルで15分33秒出していたので、春はトラックでも14分台目指しに行きたいと希望に溢れていた。
⑨コロナは続くよどこまでも。これから。
その希望に満ちて始めるはずだった2020年度シーズン…しかしコロナ禍で色々狂う。
あれこれ言っても仕方ないが仕事的に休憩時間で練習するのが困難になり、そしてレースが開催される目処が立たず、モチベーションが落ちて練習自体の継続ができなくなってしまった。というか、飲んだくれてた。
それが秋口まで続いてたが、びわ湖毎日マラソンが例年通りの募集要項で開催されることが発表されて、11月から少しずつ練習量増やしていった。
特筆するような事もなく、とりあえず年明けて1〜2月はしっかり距離踏んで、突貫工事で間に合わせた感じ。
結果的に今回で最後となったびわ湖毎日マラソンでもサブ2.5だけは死守できた。
2021年度シーズンが始まったが、コロナの状況は変わらない。秋のマラソンは中止を発表しているところもちらほら。フル参戦目処が立たない。
その中で去年のような怠け癖が発動すると、いざレース決まった時に苦労するから、今年はとにかく、練習への熱を途切らせないことを第一に継続を図ってる。
それはがんばるのではなく、がんばりすぎないかわりに毎日続けていくというスタイル。10kmとか60分のジョグをメインとして、基礎持久力のさらに下地みたいなところだけはしっかり維持しておく。
そして気分の乗った時にはチョット負荷強めの練習を入れるという感じで、レースの目処がつくまでやるつもり。
あと今年新しく取り入れたいこととしては、
⑴ロング走を30km走→120’〜150’ジョグメインに変更。
⑵5km×6(r=1km)
ずっとロング走といえば30kmだったのやが、それでは短いのではと思うようになってきた。結局30kmまでは練習でその距離までは反復して行えているからリズム良く走れるけど、そっからは結構上手く走れてないレースが多い。30kmまでいくら良くても、残り12.195kmというのはそれを台無しにするには十分すぎる距離である。そこの改善策として、ロング走の基本距離を増やすという案になった。あと距離より刺激時間が大切というのも聞くしその辺の実験も兼ねて。
なので、本当35〜40kmをロング走に基本にできればいいのやが、それをいきなりは出来ないと思う。そういう時はとにかくハードルを下げる。なのでまず120分間ジョグする事が苦痛ではなくして、そしてさらに伸ばし150分くらいまでやれるようにしたい。
もう一つの5K×6の方は自分のロング走はあまり速くない正直。30kmを1時間55分から2時間くらいでやるのがほとんど。勿論それでも走れてきたんやけど、もう少し速いペースもやった方がいいのでは?
と思っているが、なかなか心理的な、障壁がこちらも高いので、それなら分割してみよう!という発想。最終的には17分台で6本やれるようになりたい。
ロングジョグに関しては最長135分までのばした。これを反復していけるようできれば。5K×6はまだしっかりやれていない。この練習は中々難易度高いからしっかり準備してチャレンジしたい。
とりま、フルマラソン決まるまでのんびりとやってこうと、そしてヘタしたら今期はフルマラソンなしかも?それならずっとのんびりとやっていこうかななんて思ってた矢先、
なんと、
東京マラソンの準エリート枠推薦の連絡が来たー!
さて、どうしたものか。
開催されるかどうかも微妙。色々検査費用の負担やったり、噂のケータイ持ったまま走らないといけない問題もある。
そしてなにより、10/17にフル走るなら、7月辺りからしっかり走り込みはじめないといけないという事。
クソ暑い夏場にマラソン練習仮にちゃんとやれて、それで中止なるのはバカバカしい。
なので東京マラソンでるかどうか分からへんけど、
去年みたいなことにはならないように淡々と継続出来ればと思う。
忘れないように、
『当たり前を延々と積み重ねて、とんでもないところへ行く』
である。
長くなった。
想定外の超大作。
疲れました。
お店に向かいながら、もふもふ動画みて癒されよっと!
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