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1万人を超えたコミュニティーのリスクについて

2018年9月28日 1万人を超えたコミュニティーのリスクについて

どうも西野です。少し真面目な記事を投稿します。
とても大切なことなので、メンバー全員で共有しておきたいです。

売れるのが凄まじく早かった僕は、20歳そこそこで車を2代乗り回していました。
セドリックという国産車(旧車の珍しいやつ)と、マスタングという外車です。
ですが、30歳手前あたりで、車は手放しました。
というか『車の運転』は辞めました。
理由は事故のリスクがあるからです。

交通事故の場合は、相手に非がある場合でも、責任はのしかかってきます。
それが起きた瞬間に、僕の夢や、僕を支えてくださっている方の夢が途絶えてしまいます。

自分達の努力不足で叶わなかった夢ならば、諦めもつくのですが、『運』のようなもので自分達の夢が終わらされてしまうのは納得がいかないので、その可能性をゼロにするために、車の運転を辞めました。

今は電車通勤です。
もちろん電車にも『チカンの冤罪』というリスクがあるのですが、さいわいイケメンで、凄まじくモテるので、「さすがに西野はチカンはしねーだろ」という国民の共通認識によって、リスクは軽減されています。

やっぱり、僕にはどうしても叶えたい夢があって、皆で一緒に見たい景色があります。
その為には、活動が止められてしまうような可能性はどんどん削っていきます。

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1万人を超えたコミュニティーのリスクについて━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

現在、『西野亮廣エンタメ研究所』は1万1000人を突破しました。
この数によって、僕たちがこれまで体験することができなかったことが体験できるようになり、まだ誰も見たことがない未来を見れる可能性が生まれました。
『エンタメ研究所MAP』や、オンラインサロンのAmazonプライム化(サロン限定コンテンツで、本やドラマや映画を作る)が、それにあたります。

今後、メンバーが3万人、10万人…となっていくにつれて、きっと今の僕たちでは想像もつかないような「あれ?ちょっと待って。これだけ人数がいたら、これができんじゃん!」が生まれてくると思います。

オンラインサロンのテレビCMを打つことも、日本武道館でオフ会をすることも可能になってくるでしょう。
出版の形も大きく変わってくると思います。

僕らは今、可能性に満ちていますが、一方で、その分のリスクを抱えていることも共有しておきたいです。

僕はよく『悪いことをする人』の脳ミソをインストールして、シミュレーションをします。
たとえば、「自分が大きなインパクトを残すことを目的としたテロリストであれば、今なら、どこを狙うか?」など。
たぶん、渋谷ハロウィンのスクランブル交差点にトラックで突っ込むと思います。
数百人のお巡りさんが横断歩道沿いに並ぼうが、トラックは止めらないので。
だから、スクランブル交差点はバリケードを張って、あの日、あの時間帯は車が入れないようにした方が(歩行者天国にした方が)いいんだろうなぁ、てなことを考えます。

では、自分がマルチ商法の人間(および、勧誘することを生業としているタイプの人間)だったら、今なら、どこを狙うかなぁ、と考えた時に、僕だったら『西野亮廣エンタメ研究所』を狙います。

すでにポジティブな意味で経験されている方もいらっしゃるとは思いますが、このサロンメンバーが、このサロンメンバーを集めることは、比較的簡単にできます。

「共通言語があって、自分と同じようなことを面白がっている人」という安心感があるので、かなり、“集まりやすい状況”にあると思います。
自分一人の名前では集客が難しくても、「エンタメ研究所経営者ランチ会をしましょう」というとパッと集まっちゃう状況が今です。
これ自体は、メチャクチャいいことだと思います。
ここにはクリエイターもいて、経営者もいるので、その方々の活動の後押しができるのは、なんなら、このサロンの一番の特典かもしれません。

問題は、そこで提供されるサービス内容ですね。
それに関しては、「これより上はアウト!」という明確な線引きはなく、個人の感覚値によるものなので、なかなか判断が難しいのですが、少なくとも皆さんに踏まえておいて欲しいのは、『1万人を超えたコミュニティーというのは、そういうリスクもあるよ。
その上で参加するイベントを選ぼうね』です。

そろそろ勧誘系を取り締まる機関みたいなものを作った方がいいかもしれませんね。

ちなみに、これまでも、「この人はちょっと悪質だな」と運営が判断した人は、皆さんの知らないところでコッソリと退会していただいております。
あと、メンヘラをこじらせる気配を出した方も、事情を伝えて退会していただいております。
基本的に、こういった方々は永久追放です。

コミュニティーを運営していく上で必要な能力は、ここの切り方で、このタイミング誤ると独裁的に見えたり、切るタイミングが遅れるとコミュニティーの崩壊に繋がります。

とりあえず、僕ら(このオンラインサロン)のルール、「弱い人を守る」は徹底しましょう。
田舎のコミュニティーのように、悪いことがしにくい空気を全員で作っていけると嬉しいです。

五反田の会議室ができたら、毎週、定例会をやろうね(*^^*)
こうして、定期的に皆で議論することが、一番の抑止力になると思います。

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2018年9月29日 『おわりに』の原稿を公開

おはようございます。
先日の『ゴッドタン』の収録で、劇団ひとりサンのウンコが顔面についた男・西野です。誰かボクとキスをしてください。

さて。
10月に出る堀江さんとの共著『バカとつき合うな』ですが、こちらは、堀江さんと僕が、別場所でそれぞれインタビューしたものを、ライターさんが文字起こししてくださった内容となっています。

途中の『正義をふりかざすバカ』については、かなり熱く語っています。

ライターさんが上手く話を引き出してくださって、僕が部屋で一人で書いていたら触れないようなテーマもあったりするので、面白い一冊になっていると思います。

んでもって『おわりに』だけは、インタビューではなく、僕が部屋で一人で書いたのですが、せっかくなので、サロン限定コンテンツとして、『おわりに』の原稿を公開したいと思います。

本編で、かなり具体的なことを書いているので、最後はフワッとした内容にしています。
ふまえて、読んでくださいな(*^^*)

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『おわりに』

子供の頃、毎日遊んでいました。
カブトムシやクワガタを採って、セミを採って、自転車に乗ってひたすら遠くまで行って、漫才ごっこをして、ザリガニ釣りに行って、魚釣りに行って、まったく釣れない日は川に飛び込んで。

そこに『肩書き』はなく、ただただ自分の興味に従って、「今日はドッジボールをしようぜ」「秘密基地を作ろうぜ」で世界が回っていました。

中学生になったあたりから、「こんな日はずっと続かない」という気配が漂ってきて、まもなく、毎日一緒に遊んでいた友達が一人、また一人と、自分の人生に「折り合い」をつけていきました。

そして、気がつけば、子供の頃の調子で遊び続けているのは僕一人。
「そういうものだ」と言い聞かせて、そのまま芸能界に飛び込んで、一人で走っていたら、僕と同じように折り合いをつけていない人がポコポコと現れて、今、仲良くさせてもらっています。

「はとバスってアップデートできそうじゃない? やってみようぜー」
「村を作ろうぜー」
「ロケットを飛ばすから観に来てよー」
彼らとは毎日この調子です。

そして気がつけば、それらの遊びが世間では「仕事」と呼ばれる代物になっていて、当の本人達は遊びと仕事の境界線がまるでついておらず、小学3年生のような顔をブラ下げて今日も夢中で生きています。

彼らを見ていると、いつも思います。
「あの日、折り合いをつけたアイツは、本当に折り合いをつけなきゃいけなかったのかな?」
本当に止むを得ない事情で、人生に折り合いをつける人もいます。

でも、本当に皆が皆、折り合いをつけなきゃいけなかったのかな?
もしかしたら何か抜け道はあったんじゃないかな?
そもそも抜け道を探す努力を最後までやったかな?
大多数の「そういうものだ」という声にやられて、思考を停止させていなかったかな?

本書で度々登場した『オンラインサロン』は、堀江さんや僕が、自分達の遊びを続ける為の装置として必要だと捉え、今日も手探りで運営&拡大を続けています。

オンラインサロンがあることで手放さずに済んだ遊びや夢があります。
堀江さんはロケットを飛ばし学校を作り、僕は美術館を中心とした町を作っています。

僕たちに何か特別な才能があったかというと、そんなことはなくて、子供の頃から変わらず続けていることは「折り合いをつけない方向で可能性を探る」の一点。

可能性を探ってみた結果、「おお、こうやれば、この問題はクリアできんじゃん!」という解が見つかったので、「ちょっと、皆も試してみてー」と、こうして、おせっかい本を出しています。

堀江さんのツイッターの炎上は、大体が「おせっかい」です。
その文面から聞こえてくるのは、いつもこれです。

「諦めるなよ。その問題は、チョット勉強して、チョット工夫して、チョット踏み出せば、突破できるから」
堀江さんも僕も、見たいんですよ。面白い未来を。

だからこうして、そこそこ世間の皆様に叩かれながら、「行ける。行けるよ」と言い続けています。

この本の制作および販売に携わってくださった全てのスタッフさんも同じ気持ちだと思います。

最後に。
行動してください。
この本を閉じたら、すぐに行動してください。当然、行動には恐怖や痛みは伴います。

それでも、それら一切を受け止めて、走り続けてくだされば、きっと僕らは、どこかの酒場で出会えると思います。

その時は、堀江さんや僕や僕らの友人といった、バカとつき合ってください。面白い未来の話をして、一緒に未来を迎えに行きましょう。
そんな夜を待っています。

本書の中で、いろいろ汚い言葉遣いをしてしまってすみませんでした。
そして、最後までお付き合いくださってありがとうざいました。  
西野亮廣




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普通に生活費のかかる個人ですから。お金をいただけるのは嬉しいことです。 ありがとうございます。先にお礼を言ってしまいました。返礼の法則って知ってますか?さあ