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3/2以降「介護や医療サービスの休業により家族が仕事を休まなければならなくなる2つの可能性」と「備え」〜新型コロナウイルス関係第2報〜

みなさま、3/2以降の準備で今週末かなり混乱していることと思います。
本当にお疲れ様です。

私は、仕事と介護の両立」関係のお仕事もさせて頂いており、今回はその内容です。

3/2以降は、「子育て」だけじゃないのか!?
と、当然思います。
私も最初はそうでした。
しかし、良く考えると現時点(2020_3_1_23:00時点)の政策では、「介護」も関わる可能性があると分かりました。

これが杞憂に終わって、このまま事態が収束すれば良いのですが、そうでなかった場合、いきなり困難を来たします。

そうならないように、事前に備えておくことで、いざというときに落ち着いて対応できると思い簡単にまとめました。

■介護や医療サービスの休業により、家族が仕事を休まなければならなくなる可能性がある

家族が介護サービスを利用し、日中在宅にいるのが難しい場合、仕事を休まなければならなくなる可能性があります。

現時点で想定されるのは、下記の2つのパターンです。

①子育て職員の出勤困難により、介護や医療サービスが一時休業する可能

これは、他の職業でも起こることです。
医療や、介護事業所の中では、子連れ出勤可能な所もありますが、サービスの特性や事業所の特徴など様々であり、実際に難しいトコロもあります。

そのため、安全性が担保できる人員が確保できない場合、一時休止するということは十分あり得ます。

②感染予防のためのサービスの休止

新型コロナウイルスでは、持病を持っている高齢者が重症化し易いことが分かっています。
そのため、介護事業者は「職員の出勤前の検温の徹底」や「施設は面会制限」をするなど感染予防を強化しています。 

しかし、この先に感染が拡大し続けた場合、例えばデイサービスや訪問系の事業所などは、サービスを一定期間休止し、感染の拡大を防ぐという選択をする場合があります。また、監督官庁からそのような要請がある場合があります。

社会福祉施設等の利用者等に新型コロナウイルス感染症が発生した場合等の
対応について(厚労省)

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これは、保育園も同様です。

■企業の準備

①介護の実態調査

子育てに加え、介護状況の調査もすると良いと思います。
仕事と介護の両立では、実態調査をすることの重要性が謳われています。

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もし、まだ実態を調査していないのであれば、この機会に子育ての状況と合わせて介護の状況も調査すると良いと思います。

これを機に、子育ても介護も両立しやすい企業になっていくと素晴らしいです。

②シミュレーションの実施

恐らくすでに、子育て中の方を考慮した勤務体制のシミュレーションなどを実施していると思います。
それに加えて、上記の介護の実態を踏まえたシミュレーションを行い、最悪の状況を想定しておくと良いと思います。

今回の状況は、様々な変数があるため、シミュレーションは複雑かと思いますが、恐らく最も重要な要素の一つは人員ではないかと思います。

業種や仕事の特性にもよると思いますが、必要性があれば検討しておいて損はないと思います。

■介護や医療施設の準備

上記の①、②の可能性がある旨を家族向けに文書で説明をしておいた方が良いと思います。
おそらく、この数週間で様々な対応を実施しているでしょう。

その内容を伝えているのであれば、上記①、②をお伝えしておくと良いでしょう。家族も心の準備ができます。

もし、この数週間の対応をお伝えしていないのであれば、それを踏まえで①、②をお伝えすると良いでしょう。

■家族の準備

①親が元気な場合

そもそも、介護はいつ始まるか分かりません。

普段から家族で、「介護のこと」や「いざという時のこと」を話してるのであれば、そんなに心配ないでしょう。

もし、普段なかなか話せないという方は、ぜひこの機会に話してみてください。

話さないと、いざという時に大変です。
そして、いざという時がいつくるかは分かりません。

話すことで話しやすくなっていきます。

おすすめは、自分がエンディングノートを書いて、親や家族に話してみることです。自分から開示するとより話しやすいです。

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②親が要介護の場合

感染症の予防に注意しながら、出来るだけ自分のことや趣味や生きがい、自分の役割が継続できると良いでしょう。

詳しくは、こちらをご覧ください。

それを踏まえて、介護のことを会社に共有していないのであれば、上司や人事などに共有しておくと良いと思います。

そうすることで、会社側も仕事と介護の両立をしている社員がいるという認識になり、両立しやすい環境につながるでしょう。そして、いざという時に配慮しやすくなります。

いきなり、介護で休職となる場合もありますが、この場合は事前に伝えられる状況だと思います。

目指すべきは誰もが働きやすい社会

私は、仕事の特性上、「介護」や「健康」、「予防」、「高齢者」に関わることが多いので、今回も「仕事と介護」について纏めました。

3/2以降、学校の休校によって間違いなく、「子育て」はとても大変な状況になっていきます。そして、子供もです。

それだけではなく、高齢者にも困難が続きます。
そして、私が見えていない様々な人々にも同じようなことが起こるのではないかと感じています。

そのようなことを学びながら、誰もが働きやすい社会を作っていきたいです。

そのために、働きやすい会社を作る「経営者と従業員」と、働きやすい制度を作る政治家を選ぶ「市民」が、一緒に作り上げていきたいですね。

新型コロナウイルスによって、様々な困難が生じていますが、それがきっかけでより良い社会に近づく選択をしていったと、子供たちに言える機会にしていきたいですね。

まずは、明日以降できることから、それぞれの立場で頑張りましょう。

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