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Spitzbergen 30th Anniversary Tour GO!GO!スカンジナビア vol.8(スピッツファンクラブ限定ライブ) in ぴあアリーナMM~2022年11月12日(土)~


※ネタバレありです。

 

 

 
16歳でスピッツの大ファンになってから、私はいつしか夢に見ていた。
スピッツベルゲン(ファンクラブ)に入会すること、そしてゴースカ(ファンクラブ限定ライブ)に参戦すること。
ベルゲン入会を後押ししたのは、ゴースカ参戦権が大きい。
ずっとずっとスピッツを好きだったのに、ファンクラブに入会したのはわずか二年前なのだから不思議だ。

 
2019年12月、私はむさプラのライブに参戦し、2020年4月の宇都宮ライブを楽しみにしていた。
だけどコロナでそのライブは中止になったし、その後もコロナのせいで他県ライブに申し込みさえできない。ちくしょう、な日々だ。

 
そんな中、ファンクラブ限定カスタマイズフォトTシャツ販売の発表に続き、ゴースカ開催の発表がされた!
待望のゴースカだ!

 
なにがなんでもカスタマイズフォトTシャツを着てゴースカに行く!
なんとしてもだ!
と、私は燃えた。

 
無事、ぴあアリーナMM2日目土曜日のチケットをゲットしたものの、私はソワソワした。
チケットはないんだよね?会員証と身分証持っていけばいいんだよね?と、特に前日はソワソワが止まらない。

 
友達が木曜日の初日に行ってきて色々教えてくれたり、Twitterで皆さんから感想を見ると、ドキドキも止まらない。

 
そして、私はグッズの売り切れが早いことを知って絶望した。目当てのボアジャケットとトレカの売り切れが早いらしい。
土曜日はもっと混むよなぁ…とほほ。

 
 
11月12日当日。
朝から晴れ。今日は最高気温21度とあたたかくなるらしい。

午前中の用事をすませた後はマッハで着替えてお昼を車内で食べ、電車に飛び乗った。

 
今日の私の服装はMIKKEパーカーにカスタマイズフォトTシャツ(崎ちゃんモデル)、黒いズボンにシルバーの靴。
ネックレスはビー玉を使ったもの。スピッツの曲名にちなんで。
バッグにはスピッツの缶バッジをジャラッとつけた。




グッズは11月11日に発送とのことだったが、間に合わなかった。残念。

 
開場17:00、開演18:30に対し、ぴあアリーナMM最寄駅の桜木町駅に着いたのは、15:30だった。
駅で一人だけ、カスタマイズフォトTシャツのお仲間を見つけた。嬉しい。

 
グッズ販売は14:00からとのことだが、ガチ勢は12:00には並んでいて、私が狙っていたものは14:30には売り切れたらしい。ガッテム。

 
桜木町駅からぴあアリーナへの道は分かりにくく、まんまと迷ったが、近くにいたカスタマイズフォトTシャツの二人組に道を聞き、無事16:00頃辿りつくことができた(ありがとうございます!)。
近くには、スピッツグッズもしくはカスタマイズフォトTシャツのお仲間さんがたくさんいて、私はチラチラ見てはテンションが上がった。
ここにはスピッツファンがたくさんいる!

  

ぴあアリーナの入口付近(柵の内側)には、ツアーデザインの犬スピッツ(背景はピンク色)ののぼり旗が道沿いに飾られ、それが私達のテンションをどんどん引き上げた。
そのまま道なりに進むと、ライトバングル受け渡し場所(今日までに届かなかった人用)の列が見え、その先にはフォトスポット(今までの全会報誌表紙が飾られている)の列、その奥には物販列が続く。
私はまず、フォトスポット列に並んだ。グッズは目当てが売り切れなわけだし、焦ることはない。





 
フォトスポット列は階段まで続いていたが、15分ほどでサクサク進んだ。
まずは全体をパチリと撮った後はお互いに写真を撮りあい、私は撮っていただけた。嬉しい。我ながらいい顔をしていた。

 
お次は、グッズ販売列へ。
グッズ販売列含めどこの列も日陰だったが、今日は気温が高かった為、ちょうど過ごしやすかった(私はパーカーを脱いでいた)。

 
入口付近で会員証を見せる。こちらも列はサクサク進み、25分くらいで会計場所に着いた。
私が着いた時にはボアジャケット、トレカ、ビニール袋、イヤープラグ、各種Tシャツが売り切れていた。

私はバスタオルとスピッツデザインの鼻セレブ×2を購入。

 
グッズ販売付近ではスピッツが流れていて、私がいた時は「流れ星」→「メモリーズ」→「冷たい頬」が流れていた。

 
さて、最後はライトバングルを引き換えよう……と思ったら、引き換え場所がなくなっていた。
なんでも、16:30以降は会場での引き渡しに切り替えらしい。

 
ちょうど私の前にいた方も私と同じ状況で問い合わせており、二人で話しながら入場列に並んだ。
どうやらその方もゴースカは初らしい。並んでいる間、色々と話した。
息子さんにマサムネさんのステッカーを作ってもらったらしく、そのステッカーを会員証とパスケースに挟んでいた。かわいい。

 
二日目はCゲートとDゲートがあり、私はDゲートだった。
CとDに別れて並ぶ。どうやらCゲートの方は1階アリーナだった。羨ましい。

 
私はその方と階段をのぼり、入口に行った。
入口では会員証と身分証明書を見せ、マスクを少しおろして顔全体を見せた。
その後、チケットをもらう。チケットの後ろは紙飛行機の今ツアーデザインがなされている。かわいい。

 
2階入口入って左手側の方に、フォトスポットがある(グッズ販売付近にあるものと同じ)。
後ろが壁なので、撮影の際後方に人が映らない点がいい。私が撮影した方は隙間から後方に人が写ってしまいやすい(ぴあアリーナMMの開場を待ち、たくさんの人が後方通路を歩いたり、立ち止まっている)。

 
まずはライトバングルを取りに行かねば!と、1階へ移動する。
身分証明書とメールに書いてあったナンバーを見せ、ライトバングルを受け取る。七色に光る。すごい。
ふと、ななめ向かい側を向けば、ライトバングルを大々的に売っていた。ライトバングルののぼり旗まである。

それならば、ここで買えばよかったな、と思った。

仮のライトバングルを受け取る方は、後日返送しなければいけない。
レターパックを会場で受け取ったが、やたら大きい。折り曲げるわけにもいかず、がさばる。

 
先程一緒になった方とはここで別れた。
その方は10年ぶりのスピッツライブで、私と同じ三階席とのこと。お互いに楽しみましょう!(Twitterやってるか聞けばよかったな。)

 
そう、私は3階席だった。さすがに1階はない…か。
スピッツライブは大抵3階席だ。

 
ライトバングルを受け取った後、私はトイレに行き、それから座席を目指した。
ぴあアリーナMMは初めてでなかなか勝手が分からないが、チケットに書いてある席を確認すると私は驚いた。

ステージ下手側の端の方だっだ。

 
これは…むさプラの席に似ている。
3階席ではあるが、ステージやモニターがよく見えるし、田村さんの動きが堪能できる席だ。

悪くない。悪くない席だぞ。

ただ、ステージ寄りの席な分、めちゃくちゃ入口から遠い。
帰り、日付をまたぐのはほぼ確定だった。
余談だが、席にはドリンクホルダーがあるのがよい。座席は4階まであるようだった。

 
ステージには、カスタマイズフォトTシャツの絵柄デザインが独立してちりばめられていて、上手側は縦に「愛聴倶楽部」と書かれており、下手側は縦に「三十周年」と書いてあった。
ステージ下手側下部には、Spitzbergenやヤマスのロゴもあった。

 
驚いたのは、アリーナに長い花道があったことだ。
ステージから伸びた花道の先にはドラムが置いてある。まさか、花道を歩いて演奏するというのか。
その上にあったミラーボールも気になるところだった。

 
気になると言えば、BGMである。

私が入った時は「Hello, Again ~昔からある場所~」や「ロマンスの神様」、「今すぐ Kiss Me」、「強く儚い者たち」等90年代とおぼしき曲が流れた。
まるでタイムスリップしたようだ。

 

開場から開演まではまだ時間があったので、アリーナ内の壁に飾られた今ツアーのポスター(背景ピンク色の犬スピッツ)やチケットを撮影したり、食べたり、歩いたりしていた。
帰る際、どのルートが出口に行きやすいか、近場のトイレはどこか把握しようと思ったのだ。
この会場はキャパ一万人らしいし、帰りは規制が入るという。速やかに帰れるようにできることはしといた方がいい(電車時間は調べ済みだ)。

 
18:20になり、私は着席する。
会場は9割くらい埋まっていた。
早々とライトバングルを光らせている人もちらほらいた。まずは好きな色にしちゃっていいのかな?と、私も18:28になると白にした。
  
  
  
18:30を過ぎ、ジュディマリの「Over Drive」が流れた。
段々と音が大きくなっていく。音量が上がったサビで、客席から手拍子が起きる。
このサビが終わったらライブ開始だ。そう思うと期待に胸膨らむ。

 
18:35、ジュディマリの曲が終わり、会場が暗くなる。盛大な拍手で会場は包まれた。

そして、観客席は宇宙空間のようになった。

 
暗闇の中で七色の光が作る世界は、とても、とてもキレイで思わず「キレイ…。」と言ってしまった。

一人、また一人と次々に立ち上がり、会場のみんなが立ちあがった頃、前奏が流れた。

 
一曲目は【君と暮らせたら】

緑色と白の照明が印象的だった。
私は驚いた…一曲目から、初日とセトリが違う。驚きとライブの幕開けの喜びで笑みがこぼれる。

 
マサムネさんは黒ハットに黒と白シャツを着ていて、崎ちゃんは紺色シャツで藍色っぽいラインが二つ入っていた。ズボンは黒。
テっちゃんは、ノースリーブでカラフルなしましまの服を着て、黒のズボンを履いていた。
リーダーは白い服を着ていた(途中から“2003→”と書かれた服になった)。

 
【三日月ロック その3】
今度は赤い照明に切り替わる。

「三日月ロック その3」は私がリクエストした曲の一曲で、歌ってくれてめちゃくちゃ嬉しかった。
今一番好きなスピッツソングがこの曲なんだよね(※時期によって変動)。

聴きながら泣いてしまった。「泣き止んだ邪悪な心で ただ君を想う」の歌詞が特に好き。

 
【恋する凡人】
こちらは照明が白に。この曲はノリノリになるね。よき。私の右隣席が空いていたので動きやすかった。

 
【俺のすべて】
ここも初日と曲が違う。照明はカラフル。
マサムネさんがステージ上手側や下手側にも動いてくれて嬉しかった。
リーダーは相変わらず序盤から飛ばし、よく動いていた。こちらを向いてよく手を降ってくれて嬉しい。

スタッフさん10人くらいがステージ下手側でピョンピョンしながら両手を叩いていて楽しそうだった。平和。

 
ここでMC。
マ「(コロナ禍という点と地方からという点で)来にくい人もいたと思うけど、今日は来てくれてありがとう。」

 
マ「今日はステージから遠めの席の方もいらっしゃいますが、今日は、あなたのことを常に考えながら歌います。」←テッちゃんがイジる。

 
【あかりちゃん】
噂の「あかりちゃん」だ!私は初めて生で聴いた。感動。これぞゴースカだよなぁ。

 
【猫になりたい】
私の目覚ましでもある、「猫になりたい」
崎ちゃんがドラムを叩きながら笑顔で歌っていたので胸キュン。胸キュンといえば、歌っているマサムネさんの横顔がソーキュートです。

 
ここでMC②
いつもゴースカで上位のこの曲。今回は少し順位が落ちたらしい。

マ「昔の曲ばかりがランキングしていたら気合入れなきゃって思ったけど、そんなこともなくて、シングルならあまり歌わない曲がランクインしてた。」

 
「猫になりたい」といえば、先日競馬に「猫になりたい」と名づけられたと話題になった。

テ「えっ!?じゃあネコニナリタイ、ネコニナリタイって言うの!?」

タム「あるバンドの曲名からつけられたらしいよ。」

マ「スピッツじゃん(拍手)。ありがとうございます。」

テ「それで強いの?ネコニナリタイ。」

タム「何をもって強いというのかよく分からない。デビューしたてだしねぇ。」

タム「そういえば、ナミダガキラリも前にいたよ(涙がキラリ☆)」

テ「ナミダガキラリ、ナミダガキラリって言うの!?」  

 
【桃】
ピンク色のライトがキレイだったので、私もライトバングルをピンク色に。
ここあたりから私は、曲の照明に合わせて色を変えるようにした。

ステージ下にはピンク色の花の照明?映像?がクルクル回ってキレイだった。

 
【僕はきっと旅に出る】
…号泣。泣いた。
この曲も私のリクエスト曲の一つだった。

長く勤めていた職場を辞めたくないけど辞めるしかなくて、長らく転職活動していた頃、この曲と「スワン」ばかり聴いていた。
リクエスト曲中一番聴きたかった「スワン」だけライブでは演奏されなかったのが少し残念だったが、2曲も歌ってくれて満足満足だ。

MCの時にスピッツの曲が誰かの人生で寄りそう存在なら、みたいな話があったが、あの頃の私にとって、それはこの曲だった。

 
【砂漠の花】
まさかの「砂漠の花」か。ゴースカならではの選曲だ。アルバム曲の中で目立つ方の曲ではないが、こうして生で聴くと染み渡る。
照明も赤と黄色で、砂漠のうだるような暑さや灼熱の太陽が表現されているように私は思った。

 
【紫の夜を超えて】
…はい、泣く。薄紫色の照明がキレイだった。
私のLINEミュージック設定はこの曲。お父さんがこの曲を褒めていたのが印象的。

 
ここでMC。
ゴースカ8初日は46都道府県の方が来ていたが、今日はなんと47都道府県の人が来ているらしい。さすがスピッツ。さすがゴースカだ。
 
マ「北海道の人~?」

北から順々に聞かれ、該当者は手を挙げた。
私は「関東」と「北関東」の二つで手を挙げた。北関東にも触れてくれて嬉しい。
なお、沖縄の人を確認した後は、「さっき、あの、調べてました。ソーキそば。お腹空いて。」とマサムネさん。

 
ここだっけなぁ?
他のバンドみたいにBGMを流しながら話をしたい旨をマサムネさんが話して、クージーさんが音量おさえて「空も飛べるはず」を弾いてくれて、それをバックにメンバーが話したんだよね。
横浜の思い出を話していた気がする。

 
崎ちゃんは赤レンガ倉庫でのライブ下見時に、そこでフルーツポンチを食べたらおいしかったこと。

テッちゃんは野毛山動物園で初めてトラを近くに見たこと。 

リーダーはクラブ25(52だっけな?)で昔ライブをやったこと…その時はお客さんが100人くらいで、ファンクラブを結成した頃だったこと。今はこんなにたくさんのファンに囲まれてありがたいこと。

マサムネさんは横浜には縁があってよくライブをすることを話していた。

 
また、今回は花道があることやその電飾について話題を出す。出した瞬間にステージ上から奥のサブステージに向かって電飾が一つずつ順々についていった。

まるで魔法みたいに。

 
マ「歩きましょうかね。」

盛大な拍手の中、メンバーが一列になって歩く。
テッちゃんは歩くのが早く、メンバーにツッコまれる。
花道付近の人のテンションは凄まじいし、メンバーがチラリとこちらを見ようものなら、私も私付近の人も手をワァワァ振る。

 
なお、ライトバングルはゆるく、手を振りすぎるとすっぱ抜けないか心配になる。手首から腕の位置につけて固定する。
のちにTwitterを見ると、周りも同じ気持ちだったようだ。

 
マ「ここで一つやってみたいことがあって。」

と、提案。
モニターには「PINK」の動く文字が。
メンバーからの提案で次の曲はライトバングルの色を揃えてみたいとのこと。カチカチとみんなで、ピンク色にセットする。
会場いっぱいのピンク色はそれはそれはキレイだった。

マ「ピンクにしたくないよ、って人はそれはそれでいいからね。そういう気持ちは分かるし。」

その言葉が本当マサムネさんらしかった。

 
【仲良し】
この曲は、高校生の頃手帳に歌詞を写していた。まるで好きな人とのことを描かれているようで胸がギュッとなったあの頃。
あの時好きだった人が、高校一年生だった私にスピッツのアルバムを貸してくれて、それでハマッて今がある。

聴いていて涙が込み上げた。

 
【ナンプラー日和】
お次はモニターに「ORANGE」の文字が。ライトバングルをオレンジにする。

クージーさんはステージに残ったままだったので、「ウルトラの母」とメンバーが表現。

「ナンプラー日和」はも~楽しくて楽しくて。
MCで、前回のゴースカで踊ってみたいと提案しつつも、「やっぱり踊りはなし。」と言っていたが(テ「なんとかミクみたいに3Dで踊ってもらえばいいじゃん。」)、メンバーは踊らなくても、私は踊る!
手拍子もするが、体がつい動いてしまう。

 
MCで、(マイクあるなら)リーダーは観客席側で演奏してもいいし、マサムネさんやテッちゃんは宙吊りで演奏してもいいよね的な話もあった。

タム「崎ちゃんはドラムあるから動けないよね。」

テ「崎ちゃんはドラムごとあげちゃう?」

まさか「ナンプラー日和」やるとはなぁ。

 
【謝々!】
お次は「LIGHT BLUE」
私もそうだが、ブルーにしちゃった人がチラホラいた。

ステージの方を見つつも、チラチラと後ろのモニターも見たのがこの時間帯だ。

相変わらずよく動くリーダーを見るのも、花道を歩くテッちゃんを見るのも、安定の崎ちゃんとマサムネさんを見るのも楽しいが
モニターでどアップで表情を見るのもよい。

 
MCでは、「昔は楽屋がこのステージくらいの広さで、今はそれぞれマイク(イヤモニだっけな?)をつけているからバラバラに動いてもいいけど、つい集まってしまう。」とマサムネさんが話していた。
仲良しで微笑ましい。

「謝々!」はよく好きな人が歌っていた思い出。

 
ライブ後半は疲れてきて、私は立ったり座ったりしていたが、マサムネさんもみんなを気遣って座るよう促してくれて嬉しかったなぁ。

 
【エンドロールには早すぎる】
お次は「YELLOW」
「イエモン!」と叫ぶテッちゃん。

「ディスコには行ったことがないけど」とマサムネさんが前置きしてから曲が始まるわけだが、ミラーボールがキラッキラして回り出してバブリーな感じになった。

個人的に一番好きな演出は断トツでこの曲だ。

 
間奏中、まるで宇宙空間にいるような深い青の会場に白い光が上から降り注いでいたのだが。
ふとモニターを見ると、メンバーはまるで海の中にいるような水色に包まれていた。それはどうやら足元から水色のライトがメンバーを照らしていたからのようだった。

 
宇宙と深海の世界がここにはあった。
そのあまりの美しさに私は泣けてきた。
この演出は間奏中だけだった。

 
そうそう、サブステージにいる時にステージの話にもなった。

「こんな風にステージで使われるなら、もっとちゃんと描けばよかった。」と、マサムネさん。
ラジカセの絵は、マサムネさんが持っているラジカセをモデルに書いたらしく、そのラジカセはハチミツの頃に買い、まだ現役らしい(自動機能は壊れ、手動でしているらしい)。

犬は崎ちゃん。テ「崎ちゃんくらいしかあんな絵描かないだろ。」

花はリーダー。テ「雑な感じが田村だよ。」

ミカンズや一つ目はテッちらん。「あれは俺だよ。ミカンズ。」

 
エンドロール~まで歌ったところで、再び元のメインステージに戻るメンバー。
ライトバングルも各自好きな色に直す。

「クージー、来ないんだもん。」と、リーダー。

「ここからよーく見えましたよ。」と、クージーさん。

「ダメなところは言ってもらっても。」と、マサムネさん。

クージーさん「言っていいの?………かっこよかった。」(会場拍手)

 
 
【愛のことば】
いやもうね、泣く。この曲大好きなの。テッちゃんのギターも最高よね。

 
 
【運命の人】
よくカラオケで歌う曲。元彼が好きでリクエストされて歌った思い出。

 
 
【8823】
もうイントロからヤバイよね。テンションはマックスハイ。
照明は青と白でかっこいい。

 
私達ファン側も熱量がものっすごかったけど、一番はなんといってもリーダー。

走って走って走って走って
崎ちゃんの方にも行って
予備のスティック借りてそれでベース弾いて
花道走って走って
また走って
最終的に花道途中でベースを置いて
また走ってステージに戻ったもん。

マサムネさんから「君、大丈夫?一人で運動会してたよ。俺は無理だな。あんなに走って歌うの。」と言われるリーダー。

 
ここでMC。
先日、YOSHIKIさん達大物アーティストでバンドを組むことが発表された。

マ「ベースがまだ決まってないんだよね。」

タム「俺かなぁ?」

と、会場を笑いに誘う。
リーダーは電話を待っていたとか、知らない番号からかかってきたから期待したらただのau営業だったとか。
あの中に入るなら、自分とフラカン二人入らないと釣り合わないとか、釣り合うならGLAYのジローだとか、色々メンバーで言っていた。

 
ここからは会場にいるブリーダー(ファン)によるリクエストランキング3位、2位、1位の順で歌うことが発表される。
ブリーダーといえば、「ここにいるみんなはトップブリーダー。」ってテッちゃんが言ってくれて嬉しかった。

 
 
【夜を駆ける】
第三位の曲。もう大好き。ピアノで弾き語りする自分に酔うくらい好き。名曲過ぎる。美しい曲。

 
 
【スピカ】
第二位。
出た!スピカ!大好き。
よくカラオケで歌ったな。なんといってもサビの歌詞がいい。

 
 
【大好物】
第一位。一番最近発売された曲だしね。
紫の~と、この曲を生で聴けて嬉しい。あとはコロナ禍での発表曲で聴いていないのは…「猫ちぐら」だな。

 
崎ちゃんが「大好物」も笑顔で口ずさみながら叩いていたのに胸きゅん。
落ちサビで、テレビ出演時は両手を挙げていたが、今日は下げていた。

この曲は聴いていても歌っていても幸せな気分になれる曲。
この曲で本編を終わることができて嬉しい。満たされた気持ちだった。

 
 
ここで一旦メンバーが去り、モニターには映像が(20:30くらい)。

 
どうやら、今日会場にいる人のリクエストランキング15曲を発表らしい。

1位の「大好物」は400票以上で、他のランキングは300票以下が多かったかな。
発表時、サビが少し流れるので思わずのってしまう。

 
ランキング発表後は、まさかの映像。
なななんと!ファンクラブ会報誌でやっていた、オリジナルスーツを作り終わり、試着する様子が映し出されているではないか!
みんなはもう釘付け。マサムネさんはいちいちかわいいし(体重が10年前から変わっていないらしい。羨ましい。)、崎ちゃんは微笑ましいし(ネクタイがセンス光る)、リーダーはこだわりある一着になっていたし、テッちゃんに関しては「チクビ立ってる。」の発言に笑ってしまった。

まさかまさかまさかまさか!

私は目がキラキラし出した。アンコールはオーダーメイドスーツ披露か!
興奮しすぎてヨダレさえ込み上げた。

 
映像終了後、颯爽と歩く四人はまさしくスーツを着ていた。
かかかかかっこいい!
コロナじゃなければキャーキャーしていたに違いない。必死にリビドーを押さえ込む。
「子どもの頃、蝶ネクタイをつけるように言われて写真撮られるような恥ずかしさがあるよね。」と、マサムネさん。
一方で、スーツが動きやすいことやスカパラみたいにスーツを着てライブをするのもいいよねという発言もあった。

 
 
アンコール一曲目は【あかさたな】
うわぁぁぁぁあのレア曲を聴けるとは。私は感動した。
のちに神奈川初日と三日目のセトリを見たら、歌ったのは二日目の今日だけだった。ラッキー。

 
ここでメンバー紹介。
リーダーは「愛のしるし」の前奏を弾いた後、「歌わないよ?ベース田村です。」と、自己紹介。

 
崎ちゃんは、以前木のベスト(ボタンは貝)を着た話をしていて、首がすれて痛かった話や木だから曲がらずに固い話をしたりしていた。以前も話していたから、よほど印象的だったのだろう。
スーツは腕も動かしやすいとアピール。

 
テッちゃんは他のメンバーとは逆にスーツは…らしい。普段は素足で過ごすし、リハーサルもサンダルだったとか。靴下を履くようになると冬になった証拠らしい(笑)
「でもスーツしっくりきてるよ。」と、マサムネさん。

 
最後はマサムネさん。
マサムネさんはみんなで花道を歩こうと誘う。
「崎ちゃんも行こうよ。」と、リーダーが言う。
マサムネさんが「チェリー」をアカペラで口ずさみながら、ゾロゾロと四人で花道を歩き、サブステージでくるっとUターンし、歩いて戻ってきた。

え…これは一体………(笑)

 
マサムネさんの話によると、初日はマサムネさんだけが歩いたが、「みんなで歩いた方がいいよね。」という話になり、みんなで歩いたらしい。

「明日(以降)は歩くか分からない。」

とのこと。
ライブは生物だから、色々やってみて、日によってやったりやらなかったりするんだよね。試行錯誤の繰り返しだ。
明日のライブはより進化をするだろう。

 
余談だが、崎ちゃんだけ靴はコンバースだったらしい。また、服飾の学校に通っていた頃、自作の服を着てファッションショー形式で発表したことがあり、歩き方の練習をしたとのことだ。

 
 
【サンディ】
お次は新曲発表。
スピッツらしい明るく歌いやすそうなメロディだった。歌詞は発表された時にじっくり見よう。

 
 
【1987→】
ラストはこの曲。大好きな曲だ。
「それは今も続いてる」…スピッツを好きになったあの頃から今も続いている。

 
きっと私はこれからもずっとスピッツが大好きな特別な存在だろう。
もしも腕に入れ墨をしなければいけなくなったなら、SPITZと彫りたい。そんな思いにすら襲われた。

私はスピッツを、愛してる。

 
こうしてライブは終わりを告げた。
21:03だった。

 
 
二時間半だったが、あっという間に過ぎたように感じるくらい、至福の時間だった。

【セットリスト】
・君と暮らせたら
・三日月ロック その3
・恋する凡人
・俺のすべて 
・あかりちゃん
・猫になりたい
・桃
・僕はきっと旅に出る
・砂漠の花
・紫の夜を超えて

*ステージ移動*
・仲良し
・ナンプラー日和
・謝々!
・エンドロールには早すぎる

・愛のことば
・運命の人
・8823
・夜を駆ける
・スピカ
・大好物

*アンコール*
・あかさたな
・サンディ(新曲)
・1987→

 
 
この後は規制退場になった。
3階は割と早々とアナウンスが流れ、私はまずトイレに寄った。

トイレはさほど並んでいなかったが、トイレから出ると、出口に向かう人がおびただしく、一向に進む気配はなかった。

 
会場をようやく出られても、柵でグルッと道がふさがれ、指定された出口は遠かった。
結局、桜木町駅に着いたのは21:30を回っていた。

駅周辺はイルミネーションや観覧車がキレイだった。

 
結局私が日付をまたいで帰宅した。
体は疲れ果てているけれど、幸せでしかない。

 
2019年12月、むさプラライブ参戦の日、私は仕事の都合でアンコールを聞けずに無念のリタイアだった。「ヤマブキ」を聴けなかった。

2020年の宇都宮ライブに行って今度こそアンコールまで聞くんだ!と決めていたのに、延期が相次いだ末の中止で泣くしかなかった。

猫ちぐらもNEW MIKKEツアーも他県で、チケット申し込みさえできなくて、悔しくて悲しくて仕方なかった。

 
私は今日、コロナ禍になってから初めて神奈川に来た。
ワクチンは4回打った、感染対策もする。仕事も頑張る。
だから

どうしても、大好きな大好きなスピッツに、会いたかった。ずっと会いたかったんだよ。

 
今日会えてよかった。
必ずまた、スピッツに会いにいく。
それまでスピッツの音楽を聴きながら頑張るよ。

 
 
家に帰宅すると、段ボールが置いてあった。
それはライトバングル入りのスピッツライブグッズだった。

…明日、返送しよう。

そうぼんやり思いながら
余韻に浸りながら
私は布団の中にもぐりこんだ。




 




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