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リト@葉っぱ切り絵展~ボールペンから始まった小さな冒険~ in FKD宇都宮店

一月後半~二月前半の楽しみといったら、各地で行われるバレンタインデーフェアだ。

好きな人も彼氏もいない上
憧れの上司と身内である父親がチョコが嫌いなため
私は今年(も)、自分へのご褒美のチョコを探していた。

 
かつての職場は同僚(男女)にチョコを渡したり、手作りチョコを作り合ったり
なんならチョコをもらいさえしたが
転職先ではバレンタインデーの文化がないため、何もない。

 
私は毎年何箇所かのバレンタインフェアに行っているのだが(場所により出店が異なるから)
その内の一つがFKD宇都宮店で、ちょうど今リトさんの切り絵展もやっていたので見に行くことにした。

以前もFKD宇都宮店でやっていたので見に行ったが(サイン会もしていた)
今回は葉っぱ切り絵以前のボールペン作品も展示されているらしい。

サイン会は別日のため、今回はご本人には会えなかった。

 
リトさんは葉っぱ切り絵の方として有名で個展を開いたり、本を出版したりしているが
昔は会社勤めをしていて、仕事ができなくて思い悩んだ時期も長かったようだ。
リトさんはADHDであり、それにより仕事が思うようにいかなかったのもあっただろう。

 
葉っぱ切り絵に出会う前はボールペンで作品を描いており、とても緻密であった。
作品からは孤独感や思い悩む様が伝わってくる。

切り絵作品は動物同士の優しい世界観が特徴で、微笑ましい反面ウルッとしてしまうことも多い。
心境の変化を感じる。

 
リトさんの思いが作品一つ一つから切に伝わってくる。作者のカラーがよく出ていて素敵だ。

 
私は特にカメレオンくんが自分と同じ模様のテントウムシの群れを眺める作品が印象的だ。

模様は同じだが、同じ動物ではなく、自分と異なってテントウムシは群れで過ごしているところがなんともいえない。似て非なるもの、というか、仲間になりたくてカメレオンくんが柄を真似てはいるが同じにはなれない…普通にはなれない暗喩、のように感じてしまうのだ。


こちらの作品にも通ずるものがある。
タイトルにある何色なのかという問い。
周りとは異なるカエルが1匹だけ混じっている。

集団の中にいる孤独、個性というより悪目立ちにも近いような寂しさを感じるのは私だけだろうか。
作品自体はとてもカラフルなのに、1匹だけ逆を向いていて、みんなと同じ方向には行けない、取り残された感を感じるのだ。

 
私は自分が個性が強くて普通にはなれないことがコンプレックスでもある。
周りができることができない気持ちが強いから、こうした作品に強く惹かれる。

 
バレンタインが近いため、バレンタインをテーマにした作品もあった。 
ちょうど隣のスペースでバレンタインフェアをしていたので、タイムリーだろう。

 
切り絵展はたくさんの人で賑わっていた。
熱心に撮影したり、眺めたり、グッズを買う人で溢れていた。

 
切り絵展は期間限定である。
今回もこうして生で作品を見られてよかった。























 

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