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OHYA UNDERGROUND(栃木県宇都宮市)

今から7年前の話だ。

 
私の父親は旅行が趣味で
家族と行くだけでなく、一人旅にもよく行く。

そんな父が行ってきた「大谷アンダーグラウンドツアー」というのがオススメらしく
私や母に行かないか誘ってきた。しかも旅費は出してくれるという。

 
「大谷アンダーグラウンドツアー」とは、1回につき14名限定で即完売のツアーらしい。
当時はなかなか申し込めなかったが、今はどうか分からない。
県内数時間のツアーで約一万円と高額だが、父はとにかくオススメだと言い張った。

なんでも、大谷アンダーグラウンドツアーでは、地底湖や地下空間探索に行くらしい。
私有地のため普段は立ち入り禁止だが、このツアーの時のみ入れるらしい。

 
友人に話した際、友人も先日行ってきたというので驚いた。
この地底湖ツアーはまだ始まったばかりで、知る人ぞ知るツアーだったからだ。
 
  
当日、天気予報では雨予報だったが、駐車場に向かう途中は曇りで、途中は晴れ間さえ見えた。

 
よかった……と安心したのも束の間、バスに乗った瞬間土砂降りになってしまった。
しかもバスを乗り間違えてしまい、雨宿りをしなければならない状態に。

私と母は絶望した。
こんなどしゃ降りの中、地底湖に行きたくない。
地底湖に行く前は近隣散策もあるらしいし、気が進まなかった。もう帰りたかった。

 
だが、近くで待機していた(待ち合わせ場所まで送ってくれた)父親に連絡したら、父親が迎えに来てくれ
父親がバスから降りた瞬間に雨が上がり、パァーッと光が射したのだ。

私と母は呆気にとられた。
まるで父が神様に見えたからだ。

 
私の父親は晴れ男で有名だ。
行く場所行く場所(外出や旅行等)、予報をいい意味で裏切る男で公私共に大活躍している。

父親が行く場所で予報通りの悪天候は0に等しい。
晴れ、もしくは、過ごしやすい曇りにする男、それが父だった。

 
噂には聞いていたが、このどしゃ降りを目の前で止めた父を見た時は度肝に抜かれた。

 
私と母親がバスを間違えなかったら、このエリアは相変わらずどしゃ降りだったかもしれない。
父の晴れ男パワーは父親のいる付近でしか発揮しないからだ。

 
父親の協力もあり、無事ツアーに遅刻することなく参加できた。
天気がよくなり、グッとテンションが上がった。

石の採掘場跡地を巡り、木々の中を歩き、石の美しさに触れてどんどんテンションが上がった。

私有地は撮影不可エリアもあるのでやはり実際に行くのが一番いい。

 
そしていよいよ、メインの地底湖ツアーが始まった。

ライフジャケットやヘルメットを装着し、暗闇をそろそろ移動し、地底湖に着いた。
ボート先頭に乗り込み、広い地底湖を進む。
途中、まさかの陸地に上陸し、更にうろうろした。
暗闇の中、微かな灯りを頼りに進むことは冒険心をくすぐった。

地底湖に行くときは大きな門を開いて洞窟奥に進むのだが
それもまた非日常感がすごかった。
ワクワクドキドキが止まらない。

 
最後は大谷フェスタ(よさこい等)を楽しんで終わりを告げた。

 
ツアー後は父親と合流し、家族みんなでろまんちっく村でまったりした。

 
 
あれから時間が経ち
大谷にはベルテラシェができ、ジップラインができるようにもなった。

個人的にはジップラインがやりたいのだが
金額がなかなかに高くてまだやっていない。













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