事務室で事務仕事をしていたが
一区切りついたので
活動室へ移動した。

すると
利用者が苛々しており
不穏な様子だった。

　
私は別室にその利用者を誘導するよう施設長から指示され
その利用者と移動した。

　
別室で二人きりになると
その利用者は性的なイタズラをした。
不穏になると性的なイタズラをする頻度が上がる。

　
しばらくしてリーダーが来て
保護者が迎えに来るまでの間
二人でドライブするように指示した。

利用者が不穏な場合は
環境を変え
別室で過ごしたり
散歩したり
ドライブするといった手段も一つの手である。

　
ドライブ中は性的なイタズラはないので
その指示はホッとした。

　
その日は男性職員が少なかった。
リーダーも会議があり
手が離せなかった。

普段は不穏なこの利用者の対応は男性職員だが
今日は私がやるしかない。

　
時間稼ぎのドライブは
リーダーに指示された時間分行った。

　
　
保護者とその利用者が帰った後
何が理由で不穏になったか
今後はどんな対応や対策がよいかを
みんなで話した。

対策の一つとして
女性職員の誰かがその人と昼食を摂ることになった。
その人は女性が好きなのだ。

　
「来週、私が一緒にお昼食べましょうか？」

と、提案すると

「ダメ。真咲さんはイタズラされちゃうでしょ？他の人だよ。」

と、リーダーが止めた。

　
　
私はリーダーが私を心配してくれて
嬉しかった。