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不思議な道 5

藤林邦夫の3分メッセージ(『生きる楽しみ』1991年版、pp.4−5。)


「道といっても、目に見えない道で、しかも、不思議にたえない道が、3つ、いや4つある。」

(日本聖書協会口語訳聖書 箴言30.18-19)

と、聖書は語っています。

まず第1は

「空を飛ぶ禿鷹(はげたか)の道」

です。
禿鷹は、ゆうゆうと空を飛んでいきますが、どの道を飛んで、自分のねぐらへ帰るのでしょうか。恐らく、目につくしるしがあって、それを目印にして、自分の位置を決めて、飛ぶのでしょう。

第2は

「岩の上を這う蛇の道」

です。
蛇は実に巧みに、身をくねらせながら、岩場をぬって走ります。あれは鱗を立てて、それで調節をしつつ進むので、滑らないのです。

第3は

「海を走る舟の道」

です。
これは間違いなく、人の知恵です。櫓をこぎ、舵で操るのですが、目標を定めるのは人の目です。人の目が陸上の風景を、目印にして進みます。
もっと遠方になると、海図を持ち、天の星や太陽の位置で、場所を確認します。 

この3つの道は、それぞれ、
禿鷹、
蛇、
人、

と、天から賜った知恵が、人生の道を見出させています。知恵は目です。

そしてもう1つ、目印になる変わらないものがあります。
それがあってこそ、目も役立ちます。
変わらないもの、それは聖書の言葉です。

「天地は過ぎゆくとも、過ぎゆかぬ、神の不変の御言葉」

(日本聖書協会口語訳聖書 マルコ伝13.31;イザヤ書40.8の合成フレーズ)

です。
これを人生の目印として進むなら、迷うことはありません。

最後の4つ目は、「男の女に遭う道」と、箴言の記者は言っています。
これは不思議です。
フトどこかで、出会った二人が結ばれ、生涯を共にしていく。その人と出会う道は、どこにあるのでしょうか?

それがどこにあるか、分かったら良いのですが、ただ言えることは、その気持ちのある人は、きっと、神様が導いて、出会わせて下さるということです。

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<著者紹介>
藤林邦夫 1935年(昭和10年)生まれ。日本純信聖書学院自主退学、京都福音教会で、35年牧師として従事。ホザナ園園長も務めた。1992年2月召天。
この一連のエッセイは、亡くなる直前に、4年間にわたり書き溜めたもの。


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