続きです。その1からご覧ください。
実際に椅子を置いてもらうところは、こんな感じでしていました。
クライアントは自分の椅子(セックスが面倒くさい自分)に座っています
プレパーソナルとは生まれたての赤ちゃんのような、社会の中で個として確立していない、未分化な状態のことです。
椅子の配置はこのようになりました。
まずはイキイキした身体の方からスタートしようも決めました。
セックスしたくない自分の椅子に座るのは苦しそうだったので、まずはイキイキした身体をしっかりと味わってもらい、そちらの感覚をベースにセッションをスタートしようという意図です
NLPで言うとアンカリングですね。イキイキした身体の状態にアンカー(錨)を下ろして、そこに戻れるようにしておくわけです。
とにかくイキイキした身体をまずはしっかりと体験してもらいたい。最終的にはそれと一緒に生きられるようになってもらいたいので
細胞の例えが出ました。。。命そのもののイメージ。。。これは妊活していることとどこまでリンクするのでしょうか。身体にスイッチを入れ、それが必要なら妊活に繋げたいので、細胞のメタファーはどこかで活用しようと思っています
「男とか女とかじゃなく」というのはジェンダーの話でしょうか。その1でクライアントは、セックス「お務め」と表現していましたが、それと関係あるのでしょうか。
そしてさらに「子どもみたい」との表現。
イキイキした新陳代謝を繰り返す、子どものような、未分化な身体。。。いい感じに進んでいます
コーチはクライアントに、イキイキした身体がどんな感情を持っているのか探ってもらっています。
感情を言葉にしてもらおうとすると、今一度しっかりと身体感覚を味わうことになります。正確に言葉にするためには!しっかり体験する必要があるからです。
そしてさらに「周りの世界との繋がりとかね、この自他の境界線のあり方みたいなものをちょっと感じて」と指示しています。
これは周りの世界とのイキイキとした繋がりも感じて欲しい。その喜びを感じて欲しいと言う意図です。
イキイキした身体にスイッチを入れること。このご夫婦なりのセックス(繋がりの喜び)の形を見つけること。
これらの目標に向かってコーチは粛々と手を打っています
そして、次の椅子に行きます
最初からあまり強い感情に巻き込まれることがないように、前の椅子も意識してもらいながら、現在の感覚を観察してもらうように指示しています
ここからフォーカシング風の関わりがスタートします
身体反応(フェルトセンス)が起こっている場所を特定し、そこと対話を始めようとしました。
するとクライアントは「それを出しているが、すっきりしない」と言います。
こういう言い方をするということは出したいのでしょう。どんな感じなのか、もう少し観察してもらいます
「全部出せるとは思ってない」とはどういうことでしょう。
出せそうもないのか、出したくないのか。。。
出したくないのだろうな。。。出すのが怖い。。。そんな直観がします
なので、無理やり出してもらうのはやめて
セッション後の振り返りでクライアントは、この「自然と言葉が出てくるまでは」というインストラクションが良かったと言っていました。
このインストラクションのおかげでしっかり体験できて、深い部分へのアクセスが始まったそうです
誰にも言えない。
と言われても、コーチは淡々と外堀から埋めてます
誰にもって誰のこと?
なんのこと言ってるの?
ここに何があるからだろう?
なんで言っちゃいけないんだろう?
言うとどうなるんだろう?
そんな関わりの中で、朧げに正体が見えてくるのです。。。。暗闇に目を凝らすと、だんだんと輪郭が見えてくるように。。。
クライアントは言います。「言っちゃうと自分も傷つき、元に戻れない」と。
僕は経験上知っています。これはそれほど危険なものではない。けれどもクライアントの意思確認せずに入っていくことはできません
こんな感じでクライアントの許可をとりました。そして、もう一度、身体反応を描写してもらいます。今度はフォーカシングではなく、ゲシュタルト療法やプロセスワークの人たちがやるように、この感覚そのものに全身でなりきってもらおうと考えています。
恐怖心があって、向き合いきれないなら、いっそそのものになりきって、体験し尽くしてしまえばよいのです(僕は一応専門的なトレーニングを受けています。見様見真似でやると収拾つかない可能性もあるので、きちんとトレーニングを受けて行ってください)
そして、そのためにももう少し描写を続けてもらおうとしたときです
コーチは「それを言ってるのは誰?」と確認しました。
この部分が言っているのか、それとも別の部分が言っているのかによって対応が変わるからです。
そして今回のように、このパート(部分)の声を表にだしてはいけないとクライアント自身が止めている場合は、なおさらフォーカシングよりも、パートそのものになりきるほうがいいわけです。
ですから最終確認です
出したら終わりな気がする。そう口に出してみることで、
実はそうでもないか
と気づくこともあるわけです。そしてこのままもし妊娠したら、それはそれで良からぬことが起こる可能性も感じるとクライアントは言うのです
と言うことで、この部分に入っていうことを2人で決めました。
このあとクライアントは7分間にわたって絶叫することになります。そしてその中から出てきたものは??
次回にご期待ください
僕たちと本格的なコーチングカウンセリングが学びたい方は