好きな相手にコーチングしたらいい②
応援したい人は決まったかな?
(特にプロとして活動したいなら)あなたがコーチとして応援したい人を決めよう!というのが前回の趣旨でした。
理由は主に2つです。
・コーチも自分の好き嫌いを大切に生きたほうが良いから
・集客的にも誰向けなのかを明確にしたほうが反応が得やすいから
とくに「好き嫌いを大切に生きる」のは大事です。
「仕事としてコーチングをしているのがしんどくなってきた」という相談を何人ものベテランコーチから受けたことがありますが、
「こんなクライアントとセッションできて最高に幸せ」
「あのクライアントと話をするの楽しみ!」
と思えるようなクライアントと付き合っていたら、そうはなりづらいと思いますよ。
もちろんコーチングしたい対象はだんだん変わっていくこともありますから、変わったら変わったで段々と対象者を変えて行けばいいのです。
いつも好きなクライアントと一緒にいる。いいですね!!
クライアントもその方が幸せですよ!!
絞り込んでも別に問題ない
「顧客を絞り込むなんてとんでもない。絞り込んだらますます誰も来なくなる」
とか言うコーチもいますが、逆です。絞り込まないから誰も来ない。
誰だかわからない人に、なんだかわからないコーチングっていうのを受けようなんて人は、そうそういませんよ。
コーチングって本当はすごい価値があるもので、コーチングを学んでいる人はそれを知っていますが、そうでない人はコーチングの価値なんて知らない。
コーチングの存在自体はだんだんと知られてきています。でも
「お金払って受ける価値があるもので、自分の人生を大きく変えてくれるもの」
なんて認知を持っている人はまだまだ少ないのです。そしてそんな人はとっくにコーチをつけているか、有名だったり実績のあるコーチのコーチングを受けたいと思うはずです。
そして実績のあるコーチなんて山ほどいるんです。もう日本にコーチングトレーニング機関が入ってきてから四半世紀は経つんですよ。僕なんか20年くらいで偉そうなこと言ってますけど、先輩もいっぱいいますから。。。
なので、コーチングに興味ある人は、そもそもあなたのところまで回ってこないと思っていたほうがいいです。
もちろん例外はあります。あなたと仲良くて、あなたのコーチングを評価してくれている人です。そういう人はあなたのコーチとして雇ってくれる可能性ありますね!だからコーチ仲間とか後輩をつくるの大切。
だけど、それ続けてると、やっぱり飽きることありますから要注意。あと「後輩のサポートばかりして、自分の人生生きてないじゃん」ってなることもあるので要注意です。
なので、絞り込まないといいこと起こりにくいので絞り込みましょう。十分絞り込んで、一定量を発信したら誰か反応します!!
うちの卒業生でいま大活躍しているコーチは
「赤字でもいいから、このクライアントとやれたら幸せだ!というのはどんな相手だろう?」
と問いかけられ、
「絶対に甲子園に出たい高校球児とやりたい。しかもエリート高じゃなくて、地元メンバーばかりの高校で、問題起こすような選手もいるけど、そんな選手たちに体当たりでぶつかって、一緒に甲子園を目指したい!」
と思ったそうです。そこに気づいたときに湧き出た情熱が凄すぎたため、県内の知り合いにそのことを言いまくって、
「だれか関係者を知っていたら紹介して欲しい。話を聞かせてもらいたいから」
と頼んでいました。そうしたら知り合いの指導者を紹介してくれる人が出てきました。数10人〜100人くらいに本気で声をかけると、誰か関係者につながってくるというのはアルアルです。
で、指導者の方と意気投合。翌シーズンからメンタルコーチで関わることになり、2シーズンで奇跡的に甲子園出場。地元紙に取り上げられて、企業研修の依頼も殺到。そして地元の別の高校でもスクールコーチとして生徒さんたちを支援することに。。。もちろん最初にご縁があった高校との関係も大切にして、いまでも野球部のサポートをしています。
すばらしいですよね。情熱が持てるものを見つけたら、100人程度の人に当たるだけでも、紹介してくれる可能性があがるのです。
あるセミナーで実験をしたことがあります。その時も参加者100人いない位でしたが「とある有名な漫画家の先生を紹介してもらいたい」とお願いしてみたのです。
作品が映画化されていたりもする、誰でも知っている漫画家さんです。
参加者の中から2人も「だいじゅさんが本気なら紹介できますよ」という人が出てきました。2人とも仕事関係(出版系とメーカー系)で繋がりがあり、間に1人挟まるけど紹介できるという話でした。
すごいよね。『6次の隔たり』と言う概念がありますが、計算上では世界中の誰とでも間に5人の仲介者が入れば繋がれるのです。誰とでも繋がれると信じて、発信してみると良いですね!
絞り込むと起こること
今はカウンセリング系のセッションを中心に大活躍しているコーチの例です。このコーチも最初はスポーツ系のクライアントをやりたがっていた時期がありました。
でも全然クライアント来ません。それはそうですよね。特別なバックグラウンド(オリンピック出たことあるとか)がない人が、アスリートのコーチやります、って言っても右から左にクライアントが来るわけありませんよね。なので
アスリート全般OK→子どもの方がいいかな→卓球をやっている子がいいな→できたら日本代表目指すような小学生がいいな
と絞り込んで行きました。そして早速発信したわけです。
「メンタルの課題を乗り越えて卓球日本代表になりたい小学生選手を応援したい」
みたいな感じのね。そうしたらさ、まぁ絞られてるわけ。
ここまで絞られてると、その子の親とかがきいたら、一度話聞いてみようかなという検討する余地はあると思う。もちろん怪しくなければ。。。
この「検討してもらえるか」どうかってのが大切だから。ほとんどは目にも留まらずスルーされるので。。。
本屋で本見てるときと一緒ね。手にとってパラパラしてもらえるかどうか。ほとんどの本は手にとってもらえないわけ。。。
で、このコーチに何が起こったかというと、いろんな人からコーチングをお願いされるようになりました。もちろん卓球やってる子もいるんだけど
・うちの子は野球なんですけど、プロになりたいと言っていて、同じ球技なんでなんとか見てもらえませんか?
・うちの主人はバスケ選手をやってて、メンタルの問題でもっと先に行けると思うので、同郷のよしみでなんとか
とかね。もちろん嫌なら断ればいいんですけど、専門性がある発信に触れると「これはできないの?」って向こうから問い合わせが起こることもあるのです。
ぜひ、しぼって発信してね
発信の際には、あなたの過去、現在、未来の話をくっつけることも大切です。
◯◯な人を応援したい。なぜなら
・過去に私は◯◯な体験をした
・未来、◯◯な社会になって、◯◯をしたいと思っている
・そのために現在◯◯な人たちと◯◯をしている
みたいなね。あんまり長いと誰も読んでくれない、聞いてくれないので、なるべくコンパクトに。でもちゃんと伝えてください。
そのことがあなたの人となりを伝えるし、あなたが選択される理由にもなるからです
ちなみに、あなたがどこかで書いたり喋ったりするプロフィールなるものは、すぐ上の過去、現在、未来の話みたいなやつから作ってね。そうでないと、あなたのプロフィールを見ても、肝心な相手が反応しなくなるよ。
誰向けだかわからないプロフィールを出してるコーチいるけどもったいない。
あと「なんでか僕のところには鬱っぽくて悩んでるって人ばかり相談に来るんです」って言うコーチのプロフィールに鬱で悩んだ過去のことが書いてあったりするみたいなこともあるから、誰に向けて何を書くかは大切だよ
その相手に相応しい自分になる!
誰を応援したいか決めて、その人に相応しい自分になっていくっていうのもいいよね。
もちろんあなたはいつでもあなたらしくていいんだけど、シチュエーションによって、格好とか変えるでしょ?
ホテルで結婚式の時に着るものと、居酒屋で同窓会の時に着るものは違うでしょ?
だから応援したい相手を決めたら、その相手といるのに相応しい、かつ、自分らしい服を着て、その自分らしいライフスタイルで生きると良いよ。
相手から信頼もされやすいし、選ばれやすくなるよ。
相手のプロフィールを書いてみよう
さらに本格的にやりたかったら、理想のクライアントのプロフィールを書いてみよう
・年齢
・性別
・仕事
・家族構成
・住んでるところ
ポイントは「なんでもいい」とかをやめて具体的に(創作でいいから)書くこと。年齢も20代とかじゃなく24歳とか明確にする。家族構成も子どもの年齢性別まで書く。だって、子どもの年齢や性別によって、相談したいことって全然ちがうんだよ。解像度高く理想のクライアントを描いてみよう(通常はこういうのペルソナっていうよね)
そしてそこからさらに
・仕事の現状と悩みごと
・キャリアで望むことと課題
・家族の状況と悩みや課題
・将来の夢
・誰かに助けてもらいたいこと
とかを想像して書き出すと良いよ。
もし、コーチングで応援したい人が実在の人物で、あなたがアクセスできる人だったら、インタビューするのもいいよ。上記の項目とかをヒアリングするの
あと
・どんなテーマなら相談したいか
・何が起こるなら、有料でも相談する価値があると思うか
とかきいてみたら良いね。案外その人がクライアントになってくれるかもしれないよ
どんなセッションができるか?
相手のプロフィールを書いてみた人には、素晴らしい特典がいくつもついてきます。その一つは、コーチングのメニューが作れるようになることです。
あなたのコーチングってメニューありますか?
そのメニューってターゲットの人にとって魅力的ですか?
コーチングのメニューがない人はちょっとやばいかもしれない。
だって、メニューのない料理店ってハードル高いでしょ?めちゃくちゃ有名店とか理由があるならいくかもしれないけど。。。。
自分でハードルあげてビジネスを難しくする理由がなければメニューを用意したほうがいいのでは
そしてメニューが魅力的か?
お金と時間かけて、ぜひ受けたい!ってものでなければ、ポイされてしまう可能性がたかいですね。
だから、魅力あるメニューを作って欲しい。
その時に、さっき書いたプロフィールが役に立つの。
だって、相手の生活や、そこでの悩みや希望が具体的なら、何をしたらいいかが具体的にわかるわけでしょ?
卓球小学生だったら
・試合本番を良い状態で迎えるためにできること
・緊張したときの対処法
・指導者とのコミュニケーション問題
・親の関わり方のポイント
・学業とどうバランスを取るか
・進学先はどうするか
とか色々テーマありそうだもんね。
そういう風にテーマ考えて、3ヶ月コースなら、こんなコーチングセッションをしていきます。みたいなコースメニューを考えたりしておいてもいいね。
もちろん、メニューなんてなくてもいいんけど、こういうのがないと、相手はコーチングのイメージつきにくいし、メニューの中に、自分が気になってることがあったら「受けたい!」って思うよね
他サービスとの違いは?
他にも色々特典があるけど、もう一つ。
ターゲットとする相手の人になりきって想像してもらいたいんだけど、その人は、コーチング以外だと
・誰に相談する?
・どんなセミナーに参加する?
・誰のビデオを見る?
・誰の本を買う?
・どんなツールを購入する?
とか考えてみて。そしてそれらの長所が何かを明らかにしてみよう。
で、
・あなたがするコーチングの長所
・あなたというコーチの長所
をいっぱい書き出して、整理してみて欲しいんだわ。
そうすると、ターゲットの人にとって、コーチングを受ける意味がなんなのか、あなたと付き合う意味がなんなのか?ってのが理解できると思います。
そういう作業をやらずに、マーケティングの専門家とかセールスの専門家にお願いしても虚しいことになることが多いと思うので、自分でやれることはやってみよう。
あとは、ここまで書き出したことをベースに、
・いつまでに
・何人と
・どんな状態になりたいか
を決めて、そのための行動計画を立てて、PDCAを回せばいい。その上で、効率的にやりたかったら、学んだり、専門家に依頼したらいいと思いますよ。
このような考え方は、社内でコーチングを広めたいとか思っている人たちにも有効です。興味持ってもらえなかったら、コーチング活用してもらえないからね。
ということでプロのコーチになりたい人は
・クライアント像を明確にしよう
・そのためのプロフィールをつくろう
・その相手用のメニューをつくろう
・その相手にとってのコーチングの意味を理解しよう
そして相手に届くように発信しましょうね!!あなたのコーチングライフに良いことがたくさん起こりますように
もちろん、幸せなコーチングライフは、コーチングがうまくできてナンボなので、練習したりフィードバックももらってね
ということで僕たちとコーチングを学びたい方は↓
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