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HiーSTANDARDと、それを取り巻く愛のお話

なんてライブだったんだろう。
こんなにも心を動かされる、余韻でも涙が出るようなライブは人生で何回も見れるものじゃない。

正直に言うと、私はHiーSTANDARDについてニワカだと思う。メロディックパンクが好きで、その日本の祖とも言うべきHiーSTANDARDは曲は好きで知っていたものの、実際にライブを見るのは初めてだった。ライブ前は、どんなライブを、言葉を紡ぐんだろうと胸を踊らせていたただのパンク好きのキッズであった。

ライブ開始10分前。
HiーSTANDARDに向けられた叫び声と拍手が会場をこだまする。異様な雰囲気だった。今まで人並み以上にはライブ・フェスに参加してきたがこんな雰囲気を感じたのは初めてだった。

ライブ開始。
最初は後ろの方にいた。初めてのHiーSTANDARD、全体を後ろから見て目に焼き付けよう、そう思っていた。ただ体が勝手に動いていた。
"It"s growing up!"
この叫びの頃には拳をあげて夢中でHiーSTANDARDに近づこうとしていた。

WAIT FOR THE SUN・I"M A RATではFat Mikeとの共演があった。レジェンド同士の共演、これは本当に現実なんだろうか?と自分に問い続けながらも拳をあげ続けた。

HiーSTANDARDはしきりにNOFXとMikeへの感謝、そして愛を語っていた。こんなにも偉大なライブをするHiーSTANDARDの"親"であるNOFX。会場にこだまするNOFXコール。会場はさらに熱を帯びていっていた。

その熱にほだされるように私も涙が止まらなくなっていた。何の涙なのかは今もわからない。感動の涙でもあるし、嬉しさの涙でもあるし、この共演がもう見られないのかという悲しみの涙でもあるような。感情がぐちゃぐちゃになった昂りが涙となって現れたような涙だった。

"輝いていろよ"から始まったSTAY GOLD。この曲を知ったのは高校生の頃だったが、今はもう社会人になった。当初はメロコアど真ん中らかっけー歌としか思っていなかった。ただ、働き始めてからこの歌への捉え方が変わった。歳をとっていくと共に他の名曲たちも捉え方が変わっているのだろう。
STAY GOLDを常に心に留めておきたい。

DEAR MY FRIENDでは、健さんが人差し指を天にかざしていた。言葉にならない感情に溢れ、このステージで音を鳴らし続けてくれてありがとうという気持ちになった。

ライブ中、私の周りには私より2回りも歳が上だろうという人ばかりだった。ただ、私が経験したフロアで1番激しく、1番優しく暖かいフロアに感じた。この人たちがHiーSTANDARDをそして日本のロックシーンを繋いできてくれたんだと感謝と尊敬の意を感じた。(ここでも泣けました)私も将来のライブキッズにそう思えるような立ち振る舞いをライブ中にしたい、そう思えた。諸先輩方が作り上げてきたものを繋いでいくために、また好きなバンドの名に傷をつけないためにも周りを思いやりながら、激しく楽しみたいと思わせてくれた。

冒頭でも言ったが、私はHiーSTANDARDについて1部しかまだ知らないだろう。
ただ、これからも音は鳴らし続けると言ってくれていたので、今後は"ハイスタ"ファンを胸を張って名乗れるようになっていきたい。

愛してるぜPunk Rock!
ありがとう、PUNK SPRING!

"Punk is attitude, not style."



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