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コーチング×「本音で生きる」⑤仕事で成果を出せる人ほど「want to」が抑圧される

前回の記事で、仕事以外に時間を使うことに「許可」を出せるようになった、とお伝えしました。

今回の記事では、「本音で生きる」ということに焦点を当てて書いていければと思います。

====優秀な人ほど本音で生きづらい社会====

特にCXO人材や事業部長マネージャーなど、優秀なポジションにいる人ほど、「本音で生きる」ことの難しさを感じているのではないでしょうか。

私の場合は、仕事のゲームルールを理解する、組織全体の目標とそこから最もボトルネックになっているところを把握し解決する、というスキルは割と高いので、会社の業績を上げるためにフルコミットしてきました。
そして、それに対してとてもやりがいをもって(もちろん、今も持っています)、日々生きてきました。そして、そこに対して「評価」され、役職もあ上がってきました。
そして、他人は(上司は)、優秀な人にほど、たくさんの仕事を任せたくなります。なぜなら、その方が成果が出るからです。組織の2:6:2の法則、2:8の法則で、会社は上位20%の人で成り立っている、というのはそういう理屈があります。

優秀な人であればあるほど、上記の状況になっていると思います。

しかし、ある時、私は思います。
「これって、自分のために生きているんだっけ?」ということです。

会社からの評価を上げること、会社の売上を上げること、他人からの期待にこたえ続けること、他人にすごいと思われること、これは自分の人生ではなく、他人にひかれたレール・資本主義というシステムのレールに生きているだけに過ぎず、どこかで「have to」感がありました。
特に優秀な人であるほど、他人の期待や求められていることを察知する能力が高いので、自身のwantを抑圧してそれらに応えるようになっています。

私の場合は、仕事を含めた生きている人生のすべてがhave toではなく、仕事中でも仕事以外の時間でも「want to」があり、それらがモヤモヤ混在している中で気持ち悪さがある、そんな感覚でした。

他人の人生を生きてしまうと、「他人の存在」が自分の重要性の一番になってしまうので、他人か見ていなければ努力しないアクションしないので、中途半端なことをしてしまう、自分の軸がなくなる、そしてそんな自分に自己嫌悪し、さらに悪循環に入っていきます。

逆に、自分の「want to(才能)」のど真ん中のことをすることで、無意識的に行動するようになる、「努力は楽しいに勝てない」というのは、そんなことなんだろうと思っていました。

つまり、「自分の本音(want to)」を発見し、それを仕事に当てはめ、自身の仕事への認知を「have to→want to」へ書き換えること、自分のwant to以外のことを仕事にしない、ということが出来れば、自身もそして会社ひいては会社を超えた業界・日本社会も爆速に上がっていくだろう、と思っています。

なので、私は、「優秀な人であればあるほど、会社で要職についている人であればあるほど、自身のwant toを見つけること」がとても大切になると考えています。

ちなみに、下記説明していきますが、自身のwant toを発見するためには「過去の行動」を棚卸ていく必要があるので、昭和的な「とにかく若いうちは、want toを見つけることに執着するのではなく、ハードワークしろ」というのは重要だと考えていますので、そこだけはお伝えできればと思います。

====どうやってwant toって見つけるの?====

私が行ったことは極めてシンプルです。生まれてから現在まで、「自分の権威者からの期待や命令、指示を無視してまでやってしまったこと」を整理することです。

例えば、
私の場合は野球をしていましたが、母親(権威者)から「野球をするのをやめて早く帰って来なさい(命令・指示)」を無視ししてまで、「野球の練習をしていました」(行動)。
この事実に対して解釈を加えます。
「野球の練習をする」→「もっとうまくなって試合に勝ちたい」→「自分が中心になって、試合をコントロールしたい」
なので、ある場面において自分が中心人物になり、その試合の左右したい、というwant toがある、ということがわかります。

また、
大学時代の担当教授(権威者)に、留学を行く際に「フランスではなく中国に生きなさい(命令・指示)」を無視してまで「フランスに留学をしました」(行為)
この事実に対して、
「(親友が既に行っていたので、誰かの二番煎じのようなことはしたくない。」→「ファーストペンギンになりたい。」
という、誰かの真似をしたくない、未知な環境に飛び込んで最初に何かしたい、というwant toがあることがわかります。

このように「自分の権威者からの期待や命令、指示を無視してまでやってしまったこと」に「真なるwant to」があることがわかります。

====権威者とwant to====

ここで言う権威者とは、「生活時間の共有が多い、存在が近い、保護下にある人物 (親、先生、親友、彼氏・彼女、配偶者、上司、師匠など)」です。その命令や指示に反するということは、冒頭の「他人のレール」(指示)を無視してまで「やってしまうこと」になるので、自分自身の欲求が隠れているということです。

この欲求・want to・才能を理解することが、「自分の本音で生きる」第一歩です。
私の場合は、このwant toの整理するだけで、今の仕事と自分の欲求とをリンク出来るようになり、仕事の効率や結果が今まで以上に上がったと実感しています。是非みなさんもやってみてください。

また、当want to発見をするためのワークシートもありますので、お気軽にお声がけください。


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