コーチング×「認知科学」⑦コーチング理論③ゴールプロセスは「無意識」に隠れている!

こんにちは!
下記、2つの記事の続きです!
認知科学をベースとした、コーチングにおいて大きく分けて5つの要素が大事だという話をしています。
1つ目は「ゴール設定」
2つ目は「エフィカシー(謎の自信)」
そして今回の記事では3つ目の「ゴールへのプロセスは、無意識下に隠れている!」です!

==自分の重要性関数を変えると、無意識的に情報が入ってくる!?==

では、こちらも私自身が体験したエピソードを書いていきます。

私が現職に入社したタイミングでは、コロナで売上80%減。単一事業のみを行っていたので、何か新しい事業を生み出さなければ、会社が立ちいかない!という状況でした。

我々が下した決断は、
「よし、全員(コアメンバー5名)で新規事業を立ち上げるぞ!」

全員が新規事業を立ち上げ、会社の収益を上げよう!と一所懸命動きました。
その時、私の脳内では「新規事業を立ち上げ、成功させる」というゴール設定となりました。

ここで起きたこと(おそらくみなさんもこのような経験はあると思います)がまさに、「現状の外」のゴール設定へのプロセスを見る上でとても大事なことです。

それは何かというと、「これまで新規事業について情報が入ってこなかった私に対して、色々な角度から情報が目に付くようになった!」のです。

そして、結果、様々な試行錯誤を経た上で新規事業が成功し、会社はV字回復していきました。

これがマインドのカラクリの3つ目「ゴール設定によって、自分の重要性関数を変え、プロセスを無意識に任せる」です。

===脳は「重要だ」「脅威だ」と思っていることを見る===

人間の脳は、普通に過ごしていると大量の情報を知覚してしまい脳が処理できなくなってしまうのです。

そのため無意識の優先順位に従って、インプットすべき情報を脳が判断しています。この機能をRASと言います。
※RAS:Reticular Activation System:脳幹網様体賦活系

私たちは日常で様々な情報に触れていて、誰しもが無意識的に日常的にRASによって入ってくる情報を取捨選択しています。
このRASによって情報を取捨選択し、盲点となっている部分を「スコトーマ」とも言います。

一番わかりやすいのは「バスケットボール スコトーマ」と調べてみて、下記の動画を見ることです。
白いチームが何回パスをしたか数えてみてください。

答えは、調べたら出てきます!

他には赤ちゃんを持つと、もしくは新しい靴を買おうとすると、街中でやたらそれらが目に飛び込んできますよね!カクテルパーティー効果とも言います。

===RASを発火させるために「現状の外」のゴール設定をする===

上記のRASですが、何によってこれは重要か重要ではないかを取捨選択しているか、というとそれこそが「ゴール」なのです。

クライアントの重要性関数を変えるほどのゴール設定をすることで、上記の例のような情報の入り方が変わってくるのです。

現状の外のゴール設定の達成プロセスもスコトーマに隠れているんです。なので、ゴール設定を変えたら情報の遮断も変わるのでプロセスも見える、ということなんです。

逆に現状の外にゴール設定をして、スコトーマが外れた場合、「意識して努力をしなくても、その情報が入ってゴール達成に向かうようになる」んですね。

これが認知科学におけるコーチングにおいて「努力」は必要ないと言っている所以なのです。


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