コーチングがなぜ「オールライフ」なのか③生まれて初めて父親と腹を割って話した話2

前回の記事の続きです。仕事のゴール設定(仕事で何を成し遂げるか?)という目的で、コーチングに臨みましたが、これまでの人生で棚上げをしていた「実家に向き合う」ことを決めました。

====実家へ====

そもそもなぜ私が父親とそこまで長い間コミュニケーションを取っていなかったかというと、両親の関係が悪く、母親の影響を少なからず受けた、からです。そのコミュニケーションを基に出来てしまった父親像が自分の中で確立してしまい、自分の心の中で幼い時から「ブロック」を作っていました。

ただ、母親も色々と思い悩むことがあったのだと思いますが、これは次に実家に戻った時に直接話を聞ければと思います。

上記の状況で、但し家業自体は両親がどちらも役員になっており、祖父の代から(広島は戦時中の原爆の影響で更地になったこともあり、比較的個人で事業をしている人が多いらしいです)始めている不動産業ですが、父親方の祖父と母親は仲が良いが、父親とは関係性が悪いという、いびつなものでした。

1on1時のマインドエラーは上記のバックグラウンドから「地方経営(特に家族経営)は、身内の話が主になり、対外的な事業やビジョンの話など存在していない、それを解決したい」という過度な一般化が無意識の中で形成されました。

でも実際には地方経営でも、家族経営でもうまくいっている(成長している、ビジョンがあるなど)企業はたくさんありますよね。

===当日===

父親の連絡先は知らなかったので、父親が住んでいる家に突撃しました。
突撃するまでに最短距離・直進のルートをではなく、出来る限り時間がかかるルートで車を走らせていました。(決めたけど嫌だな、でも李さんとの約束、コミュニティーのみんなの頑張りがある)

家の前につき
インターフォンを押す。
インターフォンから声は出ずに、窓から父親がこちらを見る。
インターフォンで「どちら様ですか、空いているので入ってください」という声がする。
実際に入る、お互い一瞬誰だっけ?という空気が流れ、

「ダイキか、、」

という第一声が発せられ家に上がり、リビングで色々と話をしました。

話の内容は割愛しますが、
取り留めもないでもあまり目を合わせずに話すという時間が過ぎ(心臓バクバク)
ひと段落したところで私のもう一つの目的である、家業の状況確認をしました。

「財務諸表を見せてほしい」
と頼むと、そんなものはなく、通帳だけを渡されました。

そこから、家業は不動産業なので、保有しているマンションと土地、今新しく建てている(営業マンにごり押しされたそう)3件の物件を2人で回り、

状況の確認をして、2~3時間ほど話した後にラインの交換をして、

その日は帰路につきました。

自宅で、色々整理し、必要なデータをもらったりして簡易的な財務諸表を作り、あとは契約をしている税理士などに連絡をとり、現在はゆっくりと実家の立て直しに時間を使っています(幸い、入居率は高かったので、お金周りの整理をすれば一旦は大丈夫かな、でした)

現在は、父親との「向き合い」はラインを交換をしたこともあり、自分自身の無理のない程度で、ゆっくりと過去を埋めるように連絡を取り合ってます。

===一連の振り返り===

これまでの棚卸をしていた「過去」に向き合うことで、少なからずマインドエラーの修正が出来た気がします。

この経験をもとに仕事のゴール設定をするのであれば、「地方の家族経営の起業において、状況を整理し財務諸表を作るサポートをする」となるかもしれませんが、全然ワクワクしないな(笑)というのが気づけたこと

CHROにこだわっていたのは、「人と組織に熱い想いをもって向き合えるからだ!」という自分の考えがありましたが、「そもそも本当にそれが自分のwant toの最も優先順位が高いものなら、実家と向き合うってコーチング受ける前に向き合っているわ」と気づけたこと
「人と組織に向き合う」っていうのも、バックグラウンドからなる「投影」だったんだなと気づけたこと

上記の過去の投影から変に拘っていたことがなくなったことによって、自分の「過去の行動ベース」に基づいたwant toの再設定が出来たこと、

ちなみに私のwant toは
「「未知なもの」に対して、スピード感持ってインプットアウトプットを繰り返し「実験すること」で成果を出していく(変化していく)」
と現在は定義しています。

この経験を経て、現職ではCOOという役割が性に合っているということが改めて気付け、今は前よりも「迷いがなくなった」「常にこのwant toに沿ったことが出来ているか?選択できているか?」を自問自答するようになりました。

他の振り返りとして、自分を構成している「コア」な部分を乗り越えるために、破壊と創造するには「怖さ」があるということ、これは自分の「現状の外」にいくためには、必須条件なのだと思いました。

それを乗り越えるためには、自分自身の覚悟と他者の存在もとても大切で、覚悟はもちろんそうなのですが、今回はコーチ(李さん)や他にもチャレンジしているみなさんの環境にプッシュされたからできたわけで、一人でやりきるにはものすごいエネルギーとやらない理由との戦いでした。

この実体験から、コーチングが「マネジメントのツールではなく、オールライフである」というのは

今の自分の「マインド」は、過去の様々な外的影響から形作られており、「マインド」自体は、仕事・プライベートを分けているわけではないので、むしろ「オールライフ」で捉えなければ、コーチングが表面的なものになってしまうと気づかされました


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