マインドだけが欧米化しているなう日本

さっき、録画していたアナザースカイを観ていて、今をときめくSHOWROOM株式会社の前田裕二社長が登場していた。この方、アメリカ最大手の投資銀行UBSでニューヨーク本社に2年目で異動するという異例の大抜擢をもらい、トレーダーとして表彰までされたガチですごい人。幼少期に親を亡くした貧しい生い立ちにも関わらず、後天的に頑張れば認められるようになりたいというパワーとマインドを持って、英語をマスターし、投資銀行で認められ、今まさに新たな目標へ向かって驀進中。

印象的だったのは、「優れるな、異なれ」というメッセージ。これ、もらおう。

投資銀行で投資の知識や英語力、クレバーな対応でトップ取るのはまず無理なので、ガッツで異なるしかないと。いやはやそれで一生懸命さを磨くという結論にたどり着いて、がむしゃらにやれるべきことをやるという姿勢がすごい。

これは格差が生まれる要因だとも思えますが、結局成功者は人以上の努力ができる人だというのは、いつの時代も変わらないんだということがわかった。

だってもう、がむしゃらすぎるくらいなんでもやってる。なんでも吸収してる。そしてアウトプットもしてる。これは、勝てない。いや、そんなこと言っていられない。勝たないと。

そういえばこのアナザースカイ話中に前田さんUBS時代の同僚が新橋の居酒屋宛らの愚痴トークをNYのオサレなビアバーで披露していたのも面白い。40代と思しき彼らのトーク内容は「僕らの時代は自分を犠牲にして仕事したもんだが、今の20代はキャリアの成長よりも自分の成長が大事ですとか言うんだよ。自分の成長ってなんだよ、って思う」的な内容だ。

スッゲー自己中。まあそもそも、会社に貢献しようと言うよりはすぐクビになったりするから自分として結果を出そうという色が強いのかな。とは言えそれだとやっぱりすぐクビになるんじゃないかなあ。

洋の東西を問わず、自分でそもそも仕事選んでるようだとチャンスなくなるよってこと。自己犠牲とまではいかないけど、どんな小さなことでもなんとかやり遂げますって精神は基本な気がするのだ。俺はこれが得意で、これをやりにこの会社に来たのに、その仕事がないだって?じゃあ、お前ら上が、俺を活かす仕事を持って来いや。っていう人、本当にいるから。

グリーの田中社長が楽天勤務時代、三木谷社長とのエピソードを書いてて、「三木谷さん、今の仕事量多すぎるし、僕だと不得意で他の人の方がスピーディに終わる仕事も多いから、他に振ってくれ」っていう直訴をしたところ、「ふーん、じゃあ他に振っても良いけど、田中くん、そんなこと言ってると仕事なくなるよ」と。

三木谷さん厳しすぎパーソンだからというのは置いといて、それは間違い無く正論だと思う。だって、仕事が他の人に行った瞬間、チャンス逸してるから。だったら、全部やり遂げるけど戦力が足りない。誰か付けて欲しい、というのが正しい選択。やり遂げる意思はあるわけだから。そうしたら管理する方は考える。

日本も今や、終身雇用が崩壊して職場変えるのも当たり前の時代になって来ただけに、マインドだけが変に欧米化して、本質が失われようとしてるのはなかなかに今後が不安でありますなあ。


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