1500円に記された現実
ふらりと寄った古本屋。
棚の中段にあった1冊から目が離せなかった。
自分がいかに恵まれた環境で育ってきたのか、
親が自分にどれほど尽くしてくれていたのか、
それらを痛感したとともに、
自分の子供にも苦労をさせまいと強く決意した。
この本に書かれている現実を受け、
そんな想いが溢れた。
「貧困」
正直、自分の人生とは無縁とも言えるものだった。
故に今まで、ニュースを見てもそれほどイメージが湧かなかった。
この一冊にはその実態があまりにもリアルに描かれていた。
若者(今回は主に大学生)を取り巻く貧困。
自分の大学時代とはあまりにかけ離れた現実に
1ページ1ページ驚きが止まらなかった。
日本に、社会に、親より上の世代に、
激しい憤りを覚えた。
自分の悩みのちっぽけさに恥ずかしさを感じた。
あまりの驚きで無にもなった。
それほどまでに、現実は深刻だと知った。
もう何を書けばいいかも分からないが、
現代日本はとにかく若者に厳しいこと、
そしてこれは決して甘えではないことを
もっと社会が広く深く理解すべきだと思った。
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