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就活アカウントがお互いをバカみたいに褒めまくる理由

こんにちは。

私は"だいこれ"と言います。

元々は「大学生はこれを見ろ」という情報サイトを運営していたのですが、なんとなくTwitterで質問箱を始めたら毎日大学生からの質問に答え続けるマシーンと化しました。

普段は、大学生からの質問に答える傍ら「就活で失敗しないための本質」みたいな有料記事を6,980円で公開して大学生から感謝のDMを頂いたりしています。

これもう分かんねえな。

「就活の本質」のネタバレは黒塗り

さて、先日、就活塾に関する記事を公開したところ、

今度はこんなDMが届きました。

就活アカウント名は黒塗り

いや、そりゃだっておめぇ…
詐欺師が、詐欺師の悪口言わねえだろ。就活アカウントにまともな奴なんていねえよ。


失礼しました。

読者の方がフォローしている人を「詐欺師」なんて言い過ぎも良いところです。ここからは「就活アカウント」と表記します。

確かに、Twitterに存在する多くの就活アカウントはお互いを褒め合っています。

引用RTやリプライでは絶賛の嵐です。

「必見です!」

「この情報は有料級ですね!」

「○○さんの面接指導なら間違いありません!」

でも、これは決して「本当に役立つ」から、紹介してる訳ではありません。

実は、カモって何度でも食べられるんです。

カモは何度でも食べられる

「詐欺の二次被害」という言葉をご存知でしょうか?
一度詐欺に騙された人は「カモリスト」に登録され、手法を変えて何度も騙されてしまうのです。

詐欺の二次被害とは、過去に悪質商法や詐欺の被害にあった人が、被害回復などを理由にまたお金を巻き上げられる詐欺被害に遭うことを、詐欺の二次被害といいます。

(中略)

このほかの手法でも、詐欺被害を一度うけた方がその後何回も詐欺に遭うことがありますが、それは悪徳業者は「カモリスト」と呼ばれる名簿を作成しているからです。つまり、何度も詐欺にあった人を「信じやすい・騙されやすい人」「お金を持っている人」として認定し、その人に角度を変えて何度も詐欺のアプローチをかけていくのです。

大地総合法律事務所(https://daichisogo-law.com/consumer-damage/詐欺の二次被害とは/

ここ数年よく見かける「Twitterの現金プレゼント企画」なども同じような仕組みです。

もちろん、現金が届くことはありません。
その代わり、現金プレゼント企画に応募する人は「騙されやすいカモ」として、今後ずっと悪い人からのアプローチを受けることになります。

それほどまでに、

「騙されやすいカモのリスト」

には価値があるのです。

そして、就活アカウントをフォローしてる人は、

「就活にお金を使ってくれる学生」≒「カモ候補のリスト」

として利用されています。

「フォロワー」=「カモのリスト」

当たり前の話ですが、就活アカウントの99%は「儲けるため」に運営されています。

もうここに関しては意見を受け付けません。

「いや、○○さんは学生を助けるために~」とか言い出すキッズは帰って頂いてけっこうです。善意のバランスは人それぞれですが、1円も儲ける気のない就活アカウントなんて存在しません。

でも、大学生相手にお金を儲けるのは大変です。
高額な就活コンサルを売るにしろ、クソみてぇな案件を紹介するにしろ、見ず知らずの就活アカウントを信用するほど大学生はバカではありません。

そのため、就活アカウントは大学生を信用させるために「無料情報」も発信します。情報の多くは就活本や就活サイトのコピーですが、間違ってはいないので一定のフォロワーが集まります。

集まったフォロワーが「カモ」です。

闇雲に商材を売りつけるよりも、無料情報で集まったフォロワーに向けて発信した方が効率が良い。

さぁ、くそみてぇな商材を売りつけましょう。

うんとこしょ。どっこいしょ。

それでもカモは、足りません。

福音館書店

フォロワーの全てが商材を買ってくれる訳ではないので、就活アカウント1つで集められるカモの数には限りがあります。

ようやく、話が見えてきましたね。

どうして就活アカウントはお互いを褒め合うのでしょうか。

褒めることでお互いのカモを共有する

就活アカウントのフォロワーは貴重な「カモ候補」です。

そして、カモは何度でも商材を購入してくれます。10万円の就活コンサルを受ける学生は、3万円の自己PR必勝パックも買ってくれる。極小ベンチャーが作った誇張表現だらけの紹介料5000円のスカウトアプリにも登録してくれる。

それが分かってるから、就活アカウントたちはお互いを紹介し、褒め合うのです。

フォロワーという"カモ"を共有するために。

もちろん、カモの共有自体は悪いことではありません。

「カモ」と言うと聞こえは悪いですが「見込み客」の獲得は商売の基本です。おしゃれなカフェがレジ前で「公式LINEに登録」を促して見込み客を囲い込むのと本質的には同じです。

ただ、本当は横の繋がりがあるのに。
分かりやすく言えば、

「お互いのフォロワーを共有することで、儲けやすくする」

って繋がりがあるのに、それを隠して「善意で紹介してますよー」ってフリで褒め合うのは行儀が良くないですね。

まとめ

「同業者を褒める」は商売の基本です。

同業者の客は「最高の見込み客」になります。そのため、オープンな場所で同業者を褒めることは相手のため以上に「自分のため」になる。

質問をくれた学生は就活アカウントがお互いを褒め合うのを不思議に思っていましたが、なんてことはない。

「カモの共有」のためなんですね。

これは就活に限らず、SNSで発信されている「投資」や「モテ」「美容」すべてのジャンルに共通しています。インスタグラマーやyoutuberもコラボしがちでしょ?ぜんぶ同じ理屈です。

さて、こうなると現役就活生は大変です。世の中に誠実な就活アカウントは少ない。

初めての就活なのに、一体だれを頼れば良いのか。
困ったときは、だれが助けてくれるのか。

大丈夫。
安心してください。

実は、「カモの共有」なんて意識をカケラも持たずに誠実に就活情報を発信している場所があるのです。おまけに、そこでは就活の本質に触れることができます。


その場所とは、


この「新卒就活で失敗しないための本質の話(6,980円)」の中に記載されているので、興味のある方は是非どうぞ。



…あれ?
私、最初に言いましたよね?

「就活アカウントにまともな奴なんていねえよ」って。






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