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月曜日の先生こんにちは

18年分の虫歯治療に王手をかけた。18年歯医者に行ってなかったとはいえ歯磨きだけはちゃんとしていたので、前歯の隙間に虫歯があったのはショックだったが、少し削って見た目にはまったくわからないように治療してもらえた。歯茎が少し上がっているところが気になると言われたけど、基本的にはオールオーバー。

さて、頼りにしていた木曜日の先生を失ってから、最初の通院。新しく付いたのは、以前一度だけ見てもらった先生だった。その時も今日も、特に印象がない。麻酔の打ち方を荒々しく感じたけど、木曜日の死ぬほど優しい先生に甘やかされていたせいだと思うので気になるほどではない。少し下卑た笑い方をする人だなと思ったけど、まあ和ますためだろう。下卑たなんて失礼な。

それで、次回この物語を締めくくる親知らず抜歯の相談。今まで木曜日の先生に身も心も預けすぎてしまったので、何一つ疑問を抱くことはなかったが、今回ばかりは不安がある。だってまともに歯医者行ってた人って、必ずひとつやふたつ親知らず武勇伝を語るでしょ。何も食えなくなったとか、おたふくばりに腫れたとか、歯が抜けなくてドリルで砕いてから抜歯したとか。仮に順調に抜けたとしても、人生で外科手術も受けたことがないので、肉体を縫うというのが怖すぎる。縫うってなんだよ、人体改造かよ、スプリットタンと変わらないよ。

なので月曜日の先生に3つ質問をした。僕の親知らず抜歯の難易度と、痛みがどれくらいあるのかと、抜歯箇所はどれくらいでくっつくのか。先生は下卑た笑いをしながら、難易度低めで、痛みはほとんどないし、1週間程度でくっつくとのこと。下卑た笑い方をする人って、大概自分に自信がない人だと思ってたんだけど、先生は自信満々だった。僕の手にかかれば、くらいのことを言ってくる。下卑たは僕の偏見かもしれない。でも自信満々の人も苦手だから、一番面倒なのは僕だろう。

とりあえず安心した。ようやく終わりが見えてきた虫歯治療。歯を直しても人生は変わりそうにないことはわかったけど、行ってよかったと心から思ってる。

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木曜日の先生、ありがとうございました

お金よりも大切なものがあるとは思いますが、お金の大切さがなくなるわけではありません。