8月9日、世界で今起きていること

肥満治療薬が製薬会社に富をもたらしている

デンマークの製薬大手ノボ・ノルディスクは8日、肥満症治療薬「ウゴービ」について、心臓疾患による死亡リスク低減にも効果があるとする臨床試験の結果を発表しました。ウゴービを投与された患者は、プラセボを投与された患者と比べ、心臓発作や心臓病で死亡する割合が20パーセント低いとする結果が出ました。これを受けて、ノボ・ノルディスクの株価が上昇したほか、別の肥満症治療薬「マンジャロ」を販売するイーライ・リリーの株価も上昇しました。ノボ・ノルディクスが「ウゴービ」の販売を開始したのは約2年前ですが、同社の株価は発売以降2倍以上も上昇し、その時価総額はヨーロッパにおいて、LVMHに次ぐ第2位につけています。