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2023年、自殺者2万1818人

 2023年の全国の自殺者数が2万1818人であることが1月26日、厚生労働省と警察庁の集計により分かった。22年と比較すると63人少ないが、新型コロナ流行以降は2万千人台と高止まりが続いている。
 
内訳は以下のようになる。(厚生労働省HPより)
https://www.mhlw.go.jp/content/001197854.xlsx

計 21,818 
  男 14,854
  女 6,964
~19歳 
  計 809
   男 432
   女 377
20~29歳 
  計 2,519
   男 1,598
   女 921
30~39歳
  計 2,580
   男 1,878
   女 702
40~49歳 
  計 3,624 
   男 2,663
   女 961
50~59歳 
  計 4,186
   男 2,934
   女 1,252
60~69歳
  計 2,793
   男 1,928
   女 865
70~79歳
  計 2,899
   男 1,908
   女 991
80歳~
  計 2,367
   男 1,479
   女 888
不詳
  計 41
   男 34
   女 7

 1月27日の読売新聞によると、男性が2年連続増え(前年比108人増)、女性は4年ぶりの減少(171人減)となった。特に、30代〜60代の男性で増加が目立ったという。未成年の自殺者数も無視できない。小中高生の自殺者数はコロナ禍で増えた。以前は200人〜300人で推移していたが、20年に100人増え、22年には514人に達し、23年も507人と高止まりの状況だ。(2023年は小学生13人、中学生152人、高校生342人となった。)

 私は自殺に関して、自ら死を選んだ人は決して心が弱かったからとか、逃げたとか、そういうことではないと思う。おそらく2023年の統計には私の1個上の高校の先輩も入っているはずだ。同じ部活動に所属し、決して楽とはいえない練習を共にした。その人は誰よりも心のうちに秘めた強いものを持っていた。負けて選んだ道ではないと思う。

 30代から60代の男性は、私生活でマイホームを買ってローンの返済に縛られたり、会社での人間関係などでストレスを抱える人が多い。経済的、精神的な問題を誰かに相談しないまま自死を選んでしまう人が多いのではないか。

 小中高生に対しては、2022年には不登校の生徒が6万人増えたという統計も出ている。日本にはNPO団体や、N高など、世の中のエスカレーターのような、画一的な教育から離れてしまった子に対する支援も続々と出ているので、是非積極的に情報収集をして、最善の道を選んで欲しいと思う。

参考文献
・厚生労働省HP

・読売新聞、日経新聞(1月27日)

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