シンメンの備忘録

大学卒業後、スコットランドで国際関係論の修士号取得。ブレグジットで混沌とする英国にその…

シンメンの備忘録

大学卒業後、スコットランドで国際関係論の修士号取得。ブレグジットで混沌とする英国にそのままとどまり、欧州政治・経済・社会ネタの記者経験。2020年に帰国、現在は広報PRとしてメディアさんの力を借りながらせっせと情報発信。社会をもっと生きやすくハッピーにしたい。

最近の記事

気づけば帰国して1年

2020年秋、大好きだった英国をそっと離れ、日本に帰国した。 日本に本帰国すると決めて、会社を辞めて、自分の内で止まっていた時間がようやく動き始めた。 2021年3月 WHILL株式会社 に入社。​ 広報PR全般を担当。これまでの露出実績は半年で300件を超える。 どんどんWHILLを知って欲しい。街中でWHILLが走っているのを当たり前にしたい。そんな思いがシンメンを突き動かしている。 コアは超シンプル。よくわかんない「当たり前」から解放されて、自分らしくフリーダ

    • 耳をすませばと「さようなら」

      家にいることも多くなり、毎日毎夜ネットフリックスやユーチューブにお世話になっている私。 この間、ネットフリックスでジブリ作品「耳をすませば」を鑑賞しました。ジブリの中で1、2位を争う大好きな作品。 でも見るのは数年ぶり。ちっちゃいときはよく見ていたな〜。 数年のブランクを経て見た「耳をすませば」。 環境や心の変化によるものなのか、今までは普通に流していた小さなディテールに気づいたり、感じることがあったりと、発見の多い鑑賞となりました。 これが大人になるというやつか.

      • オシャレさんたち集うエンジェル

        ジョンソン首相が昨日、11月5日からイングランド全域で封鎖措置を再導入すると発表しました。期間は4週間。 ぴえん。 これにより、飲食店、必需品以外を取り扱う小売店、美容院などのサービス業などが閉鎖となり、不要不急の外出も禁止されます。 つまり屋外での運動、通学・通院・通勤、スーパーなどへの買い物以外は自宅にとどまらないといけません。 大好きなカフェに行けないのは辛い...。 春の悪夢の再来です。この発表を受け、駆け込み需要が高まっている様子。私の周りでも、封鎖される

        • 自分の行動から考えるほんとの気持ち

          ある日のクラス、いつも通っているヨガの先生が 「みんなはどうしてヨガを始めたの?」「ヨガがあなたにもたらすものは何?」 と尋ねました。 「今日はそれを考えながら、60分のフローをやって行きましょう」 ・封鎖再導入の動き相次ぐ欧州が新型コロナウイルスの第2波に襲われる中、各国はどんどん規制を厳格化。ドイツやフランスなどでは、春のピーク時と同様の全国ロックダウンに再び踏み切った。 英国も時間の問題だろうと思っていたら、昨日の夜のニュースでジョンソン首相がイングランドでも

        気づけば帰国して1年

          条件反射で「大丈夫です」

          「大丈夫ですか」と「頑張ってください」 本当に限界でしんどい時、この言葉は本当に心に刺さる。 そういう時こそ 「大丈夫です」と答えてしまう。 本当は全然大丈夫じゃないのに。 どうして「つらい」「しんどい」の単語が言えないんだろう。 むしろ全然しんどくない時、まだ余裕がある時は冗談混じりで「大丈夫ちゃうわ〜」とか「つらすぎ〜」て言えるのに。 この前こんなことがあった 前の記事にも書いたように、私は今ちょっと心が弱っている。今もそれは続いていて、少し症状がましにな

          条件反射で「大丈夫です」

          気分上げたいそんなときはチェルシー

          恐れていたことが現実となりました、欧州を襲う第2波の到来です ロンドンはきょうから封じ込め策が強化され、レストランやカフェ、自宅などを含む屋内で異なる世帯との交流が禁止されました。 つまり、友達とは寒空の下で会わなければならないということ。 既に気温が1桁台のロンドン。 無理ゲーーーーーー!!!私にとって新規制はロックダウンに逆戻りというわけです。笑 ますます出不精に拍車がかかりますね。家はすごく好きだけど、3月から在宅勤務が続く身からすれば精神的に参るものが。

          気分上げたいそんなときはチェルシー

          V&A博物館、美術知識ゼロの楽しみ方

          たくさんの歴史的な貴重なものを博物館や美術館で無料で楽しむことができるのが英国の魅力の一つ。 ロンドンは大英博物館を始め、自然史博物館、ナショナル・ギャラリー、テート・モダンなど世界的に有名な文化施設が盛りだくさん!どれも無料(もちろん寄付は大歓迎!)で訪れることができ、美術・芸術好きにはたまらない街ではないでしょうか。 コロナ危機後はほぼ全ての入館で事前予約が必要になりましたが、その分当時はたっくさんの人で溢れていた館内が人数制限により、とっても鑑賞しやすくなりました。

          V&A博物館、美術知識ゼロの楽しみ方

          メンタルヘルス、手厚いケア制度整う

          今回は英国のメンタルヘルスのケア事情をお伝えします。 以前の記事ではフィジカル面での病院の治療制度についてだったので、今回はメンタル面でのお話。少しどんよりしたお話ですが、同時に英国の良いところのご紹介なので、うまく相殺されるのではないでしょうか ・私に鬱症状が出た自分で認めるまでにとても時間がかかったし、実はまだ1人(セラピーの先生を除いて)にしか伝えられていません。その方にも表面的なことを軽く伝えた程度。 人に言いにくい理由は主に2つ。 1つは、いまだに自分がメン

          メンタルヘルス、手厚いケア制度整う

          ロンドンのリトル・ベトナム

          新型コロナウイルスの影響で、海外旅行に行けなくなった今、楽しみは一つ! そう、世界の食!!!特に私はアジア料理を欲する日々です。元々外食をするときはアジアンに行きがちでしたが、ここに来てその欲に拍車がかかりました。笑 ロンドンはエリアによって各国の料理屋さんが集まる場所が分かれています。例えば、和食屋さんは西側に多いとか、パディントン付近は中東系のレストランが多いとか。 ・歩くだけで雰囲気一変なイーストエンド今回ご紹介するのはベトナミンの激戦区、ホクストン! 古着屋さ

          ロンドンのリトル・ベトナム

          ロンドンに「日本と北欧」味わう施設オープン

          22日、ロンドン西部ナイツブリッジの近くに「日本と北欧」をテーマにした複合施設がオープンしました。 その名も「パンテクニコン(Pantechnicon)」 timeoutをみて、すんごーく気になっていた・・・。 取材で行かせてもらえて幸せでした。新型コロナウイルスで自宅にとどまることを強いられ、旅行もできない環境の中、新たな観光スポットとなりそう。 ・ロケーション場所はハイドパークを少し南に下がったところにあります。ちょうどナイツブリッジとハイドパークコーナーの中間あ

          ロンドンに「日本と北欧」味わう施設オープン

          ハリポタファンなら、グレンフィナン高架橋

          ハリーポッターと言ったら? 思い浮かぶのは、キングスクロス駅の9 3/4番線?ダイアゴン横丁?魔法学校の食堂? この中に絶対挙がってくるのはホグワーツ号ですよね。 これ間違いない。(Visit Scotland提供) エディンバラから出発する、汽車に乗るツアーもあるくらい、観光客にとっても人気。私だって汽車に乗ってマグル出身の魔法使いになって、ハーマイオニーのポジション狙っていきたい(真顔) 実際は、「アズカバンの囚人」あたりで挫折したから、そんなことおこがましいと

          ハリポタファンなら、グレンフィナン高架橋

          地元密着型、ウィンブルドンのファーマーズマーケット

          とある9月の晴れた土曜日。 ロンドンから離れたいと最近毎日思っている中、友達にウィンブルドンのファーマーズマーケットに行こうと誘われました。 行くに決まっているでしょう!!! 実はウィンブルドンに行くのは初めて。今年は新型コロナの影響でテニスの試合も中止だしねえ。案外人が少なくて良い気分転換になるかもということで、早速行ってきました。 ・ウィンブルドンの基礎情報ウィンブルドンといえばテニス!と答える人も多いことでしょう。私もその一人。 むしろそれしか知りません、とい

          地元密着型、ウィンブルドンのファーマーズマーケット

          英医療制度、無料という安心感

          新型コロナが猛威を振るい、一時は医療キャパシティーが限界に到達し、崩壊するのではと言われていました。 私のいる英国でも、入院患者が増え、集中治療室もいっぱいいっぱいで、医療崩壊が起こるのではと不安の声が高まり。今まで通院していた患者さんが病院に行くのをやめたり、急を要しないがん患者さんなどの手術が後回しとなったり、という状況になりました。 幼い頃入退院を繰り返して以降、病院にはお世話になっていない私。生姜をたっぷり入れた紅茶を飲むなど、日頃からの民間療法のおかげで、インフ

          英医療制度、無料という安心感

          コロナでしっぽり飲みが可能に

          ニュースサイトを見れば連日「新型コロナウイルス」関連。 3月から本格化したパンデミック(世界的流行)は今なお続き、気づけば9月になっても収束の兆しはみられません。 むしろ、欧州では再流行しており、第2波の懸念は高まるばかり(既に突入しちゃっている・・・???) 封じ込め策としてさまざまな措置が講じられ、かつての日常は「新常態」となり定着しつつあります。でもこれが反対に、ちょっとしたハッピーをもたらしてくれることに気づいた! そう、しっぽり飲むことができるぞ!!! 今

          コロナでしっぽり飲みが可能に

          スコッチウイスキー代表格、ダルウィニー

          エディンバラからフォート・ウィリアムに向かう途中で立ち寄ったダルウィニー蒸留所(Dalwhinnie Distillery)のお話をば。 場所はこちら。地図で見るとなかなか北上していることがよく分かる。よく頑張って運転したものよ。 ・ダルウィニー蒸留所の基本情報ダルウィニー蒸留所は1897年の設立。 創業当時は「ストラススペイ(Strathspey)」と呼ばれていましたが、オーナーが米国人に代わったと同時にダルウィニーと改名されました。1919年に再びスコットランド人が

          スコッチウイスキー代表格、ダルウィニー

          グレンコー渓谷の神話と黒歴史

          切り裂きジャック、ブラッディー・マリー、ロンドン塔の幽霊伝説・・・。 英国って史実に基づいたアトラクション多い気がするなあってふと思いました。ロンドンやエディンバラにあるダンジョンや、「このスポットで夜な夜な幽霊が出ます」という言い伝え。 そしてどれもとってもリアルなんです。 事細かく、ここで打ち首にされただの、何人がここで亡くなっただの、オブラートに包まずそれはそれは情景が思い浮かぶほどに。 何でこういう考えに至ったかというと 2泊3日でスコットランドに里帰り(?

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