見出し画像

それでも、今日を楽しく生きよう

タイトルの言葉は、カフェマメヒコのオーナーの井川啓央さんのHPの言葉だ。井川さんは人の哀しみだとか切なさをすごくよく知っている。14年間カフェを経営されていて、色んな人を見て、感じてきたんだと思う。

そんな井川さんが、ひょんなことから小説を書くことになり、その制作過程を一緒に楽しめる「ここから何か生まれるかも会議」に去年の6月から参加させて頂いている。井川さんが創り出す小説は私の胸を打つ。
井川さんは、カフェを経営しつつ、ラジオのパーソナリティーもしつつ、小説も執筆しつつ、さらにはエトワール★ヨシノというベテランシャンソン歌手としてライブまでしている。昨日私はヨシノライブに家族で参加させて頂き、心動かされたので、それを書きたいと思う。

ヨシノは20年もシャンソン歌手としてやってきているそうだ。おばあさんのシャンソン歌手。彼女はこう言う。

「世の中、性悪説ってのもあるくらいで、生きていると楽しいことばかりではなくて、人のことを信じられなくなるかもしれない。それでもね、私なんかこうして20年もやってきて、これだけは言える。
少なくとも今日この場に来てくれている、この場にいなくとも、私に関わってくれる人たちはみんないい人ですよ。だから『いい人達がいる』って信じていいし、そんな人に出会ったら、その人達を大切にして欲しい。関係が希薄になりがちなこの時代だからこそ、余計にそう思うわね」

私は「この周りにいる人達はいい人達」という言葉を聞いて涙がこぼれた。「人に依存してはいけない」、「自立すること」、「人に迷惑をかけないこと」と教えられ育ってきた私は人に頼ることが苦手だ。弱音やネガティブなことを、なるべく言わないようにというマインドが自分に植え付けられている。

子育てをしていると、自分の手には追いきれない3人の子供達が周りに迷惑をかけないように、いつもヒヤヒヤしてしまうし、子供を連れて外を歩いている時は知らず知らずのうちに気が張っている。だから自分が場を楽しみたいところにはなるべく子供達を連れて行かない。

けれどこの日は子供達も共に参加させて頂き、案の定子供達は騒ぎだすわで収集がつかなくなり、どうしよう…と思っていたところに、お店(銀座SOLAというとても素敵なライブ会場)のオーナーさんがライブの間ほとんどを子供達を見ていてくれ、「私もちょうど5歳と3歳の孫たちがいるから、よく分かるのよ。とっても素敵なお子さん達ですね」とすら言ってくれ、会場に来ていた他のお客さんもニコニコ優しく接してくださり…。
「あぁ、世の中には本当にいい人達がいるんだなぁ。それを事実として受け止めて、信じてもいいのかもしれない」という思いが溢れ出て私の緊張感をほぐし、ヨシノが言った言葉に涙が溢れてきた。

ライブ中に歌われた「素顔」という歌の歌詞にこんなフレーズがあった。

「いつもあなたはつれないの 涼しく笑ってくれるけど ほんとの素顔見せないの あなたはとても強い人

いつもあなたはつれないの 傷ひとつも見せないけど ひとりぼっちで泣いてるから わたしはあなたのそばにいるわ」

人生楽しくてキラキラした日々ばかりでは決してない。むしろ、うまくいかないことや、グッとこらえなくてはいけないことが多いからこそ、キラキラをキラキラと感じられるのかもしれない。それは子育てに限らず、どんな人の人生にだって言えることだろうと思う。

だけどそんな弱音を漏らさぬよう、せめて人と会う時は笑っていたいなと思いながら私は生きている。それは時に苦しく、時に哀しい。

けれど私は出会った人達を信じて、困った時はその人達を頼ってもいいんだ。なんだかそんな風に思えて、このご縁を大切にしていきたいなと思った。

私がこうしてnoteを書いているのも、noteを通じてご縁が生まれたり、行けない時にもその縁が深くなったりするからだ。(もちろん、自分の感情の出し場としての面もあるけれど)

「巡り会えた人達とのご縁を大切に、例え辛いことがあった時も、それでも今日を楽しく生きよう。」そんなヨシノ、そして井川さんのメッセージは今を生きる私たちの胸にすっと響く。

最後までお読み頂きありがとうございました(^^)Twitterはこちらでやっています!フォローしてくださったらとっても嬉しいです!

ヨシノはインスタグラマーでもあり、「ぼさカワ」という可愛さのジャンルを目指しているそうです。「ぼさカワ」とは「菩薩かわいい」のことで、ヨシノと井川さんにはそんな慈悲深さと包含力が溢れていて、そのヨシノと井川さんの周りにいる人達にも温かさが溢れていて、カフェマメヒコやゲーテ先生、エトワール★ヨシノライブではそんな一片を味わえます!!


書けども書けども満足いく文章とは程遠く、凹みそうになりますが、お読みいただけたことが何よりも嬉しいです(;;)