見出し画像

店員さんとお客さん day41

4/23(Tue.)
#66日ライラン day41

スマホが新しくなった。
画面保護シートも貼って、とりあえずは一安心。無事にnoteの記事も打てている。

それにしても、お店の営業開始と同時に来店、そこからスムースに案内・手続きしてもらったが、終わった時には午前が終わっていた。
頭もぼんやりしている。

機種変更だけでなく、前回来店時とは変わっている料金プランについてやら、今現在いちばんお得になっていると言うキャンペーンやら‥。
こちらに入ればあちらが適応されないだの、あちらに入れば◯ヶ月はお得だがその後は自動更新で料金が発生するだの、一つ一つ説明を受ける。
これとこれとが今ならお得という話から、しまいにお家で使ってるガスはどこだ、電気はどこだ、という話にまでなってきたので、そこは結構ですとカットした。
ショップの店員さんもそれ以上は勧めてこなかったので、助かった。接客も大変だな‥。

お隣のブースにいた方は、年配の女性。こちらの方も機種変されたのか、アプリについて店員さんに聞いていた。
「天気予報の出るやつがここに欲しいの、前とおんなじように」「天気予報ですか、それでしたらこちら‥?」「ううん、これと違う。前のはね‥」
実家の母の姿が重なる。携帯ショップでは、多分こんなやりとりは日常茶飯なんだろうと思う。


気がついたら、その方はもう帰っていた。しばらくして、一つ離れたブースにやはり年配の、男性。
「ご自宅に、こちらのタイプの充電コードはございますか」「んなもの ないわ、前のんとはちがうんか」「はい、別のタイプになります」「ほな、ないに決まってる」「分かりました、ではこちらでお付けしておきますね。カバーはどうされますか」「それもないわ、全部付けといて」というような会話(詳細は違ったかも知れないが大体こんな感じ)が聞こえてくる。
言葉だけ抜き出したら乱暴に聞こえないこともないが、男性はいたって普通の様子、むしろ声のトーンは機嫌良さそう。
自分にとっての当たり前を、当たり前に伝えてるだけなんだろう。


私も、今でさえ、携帯一つ買うのにぐったりしているこの状態。
「バックアップやアドレス帳などの移行、設定どうされますか?こちらで代行することも可能ですが、その場合はこのようになります‥」と料金表を見せられて、何とか今回は「これとこれは、出来る、と思います。やってみます」と答えたものの、
10年後20年後、新しいスマホ、いやスマホに代わる別の何かが出てきたら、もう逐一、お店の人に聞かないと分からない自信がある。
いや、聞いても分からないかも知れない。
そうなったら、一個一個確認の為に聞かれても「んなものないに決まってる、全部付けといて」って言っちゃうかも知れないな。

やっとこさ、いろんな説明やサインやデータの移行が終わって、席を立った。
お互いに、ありがとうございました(そして心の中で、お疲れさまでした、ところでお腹空きましたよね)と頭を下げた時、カウンターのところに置いてあった「いいね⭐︎」カードをお渡しした。
時々私が「ん?」とか「これはこういうことですか‥?」とかフリーズしそうになるたびに、常に穏やかで落ち着いた声と表情で対応してくれたことへの、感謝の気持ち。私のできることはそれくらいだ。
お姉さんは、意外、という感じで「わ、ありがとうございます♪」と受け取ってくれた。
いいねカードは、ずっとお客さんの目に入る位置に置いてあったけど、使われることはそんなにないのかも知れない。

「また何かございましたら、いつでもご来店ください」
帰り際、お客さん全てに言っているだろうそのセリフが、とてもあたたかく、心強く聞こえた。


何かないことを祈りつつ‥。


この記事が参加している募集

今こんな気分

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?