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僕が考えるプロダクトマネージャー

 今日は「プロダクトマネージャー」というテーマで話したいと思う。
 前職のリクルート時代でも、コルクでもプロダクトマネージャーという役割を担ってきている。
 自分の頭の中の整理も兼ねて、プロダクトマネージャーの仕事を紹介したい。

プロダクトマネージャーとは?

 まずはプロダクトマネージャーの歴史について述べる。プロダクトマネージャーはGoogleを始めとしたアメリカのスタートアップから来ている人もいるだろう。
 しかし、プロダクトマネージャーはトヨタの主査(チーフエンジニア)制度が起源だ。詳しくはこの本などを参考にして欲しい。
主査とは下記のように規定されいている。
それほど、責任範囲の広い仕事なのである。

担当車種に関する企画(商品計画、製品企画、販売企画、利益計画など)、開発(工業意匠、設計、試作、評価など)、生産・販売(設備投資、生産管理、販売促進)の全般を主導し、その結果について、すべての責任を負う人

 では、IT業界におけるプロダクトマネージャーの仕事とはどのような仕事なのだろうか?

Wikipediaでは、下記のような記載がある。

プロダクトマネージャーとは経営学用語の一つ。
企業においてマーケティング活動全般の権限と責任を持つ管理者を担当する職種を言う。ここで言われている権限というのは製品の開発から、その製品の宣伝、販売、流通などの広範囲にわたっている。

一番わかり易いのは、Martin Eriksson氏の下図だろう。

プロダクトマネージャーの仕事は、「Business」「Technology」「UX」を最適化する仕事といえる。
 ここで、Businessは収支管理とマーケティング、Technologyはアーキテクチャーやリソース管理、UXは顧客体験の設計を指していると考えている。

僕が考える3つの観点

僕がいつもプロダクトマネージャーとして考える観点は、3つだ。
1. そのプロダクトは利益が出るのか?
2. 適用する技術は永続的なのか?
3. 新しい顧客体験を提供しているか?

もう少し詳しく説明しよう。

1.プロダクトは利益が出るのか?

 プロダクトは儲からなければいけないという考えによる。たとえ新しい技術を使っていても、プロダクトでも儲かりそうでなければ意味がない。
 技術は、一つの手段=HOWでしかない。大事なことは、そのプロダクトで利益がでることだ。

2.適用する技術は永続的なのか?

3.新しい顧客体験を提供しているか?

 最後は、「そのプロダクトは新しい顧客体験を提供しているか?」だ。UI、つまりインターフェイスだけでなく、総合的なプロダクトとしての顧客体験を提供しなければ意味がない。
 新しく提供する機能によって、顧客体験は良くなるのか?が大事なポイントであり、データをみながら仮説検証をしていく。

プロダクトマネージャーとしての魂

 セールスやマーケ、上司などから「XXXの機能追加してよ」や、「XXXのアプリのUIいいよ」など周りから色々と言われることもあるだろう。
 しかし、常にプロダクトのことを考え、優先順位を考えながら、メンバーと協働するのがプロダクトマネージャーだ。

 「魂は細部に宿る」

 プロダクトマネージャーは地位や名誉ではない。自分がこのプロダクトを一番考えている人だ!
 そういう「魂」がプロダクトに乗り移って、よいプロダクトになっていくのだと思う。

 これが、プロダクトマネージャーとして僕が常に考えていることである。

参考文献
プロダクトマネージャーのお仕事
伊藤直也氏がプロダクトマネジャーの役割を学んだ良書5選と、適材を見極めるポイント

最後に

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