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ケイクス技術陣と#テック会議はじめます!

 先日ケイクス加藤さん、コルク佐渡島 @sadycorkと雑談していたときに、「 #コンテンツ会議だけでなく、エンジニア側も盛り上げましょう!」という話になり、今日からテック会議を始めます!
 コンテンツ業界をテクノロジーの視点から語ろうと思います。

 初日の今日は、「データの価値」について述べてみたいと思います。

 まずデータとサービスの関係に関しては、僕が何度も読み返している知識創造企業の翻訳者・梅本教授の下図がナレッジマネジメントの観点から簡潔に述べていてわかりやすい。

知のピラミッド
【出典】梅本 勝博(2012),“ナレッジマネジメント : 最近の理解と動向”, 情報の科学と技術, 62(7), p276-280)

 梅本教授は、データ・情報・知識・知恵(以下、知恵はサービスに置き換える)のそれぞれを以下のように定義している。

データ:生命体(人間)が創り出した信号・記号(文字・数字)の羅列
情報:データから抽出された断片的な意味
知識:行為につながる価値ある情報体系
サービス:実行されて,有効だとわかり,時間の試練に耐えた知識 

データから情報を抽出するのが「分析」であり,情報から知識を創造するのが「体系化」であり,知識をサービスに昇華するのが知識を実行するという「行為」である。

 ビッグデータという言葉が使われはじめて久しいが、データを集めるだけでは意味がない。
 データを分析して情報にし、情報を体系化して知識にし、知識を行為によってはじめてサービスへ転換できる。

 コルクでは、様々な形で取得したデータをサービスに寄与すべく、データ価値最大化プロジェクトの進行中である。

 具体的には、下記のステップでPDCAを回すようにしている。

1.各クリエイターの公式WEBサイトのアクセスデータや行動データ、ECショップの購買データなどを統合・分析することで「情報」にする。
2.統合された情報をコンフルエンスやBIツールなどを使って体系化することで「知識」にしている。
3.2.で取得した形式知と、編集者を始めとした社員や協力頂いている皆さんの暗黙知を行為によって「サービス」に昇華する。

 (各クリエイターの)ファンの皆さんの感情を呼び起こすことが出来る「最適な情報」を届けるために、テクノロジーの観点から「心に届ける」サービスを提供していきたい。


 コルクで、データ分析手法やアーキテクチャーについては次回以降のテック会議で述べたいと思う。

 最後に、テック会議は毎週月曜日に「コンテンツ業界をテクノロジー視点で語る会議」です。
 エンジニアの方々は、僕らと一緒にハッシュタグ #テック会議でブログをお願いします

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