テット・ドール公園

Le Parc de la Tête d'Or

いろいろ楽しめる
広大なテット・ドール公園

 ローヌ河左岸、リヨン6区の北半分ほどを占めるイギリス式の庭園、テット・ドール公園。ボートに乗れる池や、60種余りの動物が飼育されている小さな動物園、350種のバラを栽培するヨーロッパ有数のバラ園や15000種の植物が栽培されている植物園、子ども向けの遊具があるレトロな遊園地や自動車競技場などがあり、年間300万人以上が訪れるリヨン市民の憩いの場です。

 テット・ドール公園は、17世紀にオテル・デュー(Hôtel-Dieu)に寄進された森林が整備され、1857年に一般向けの公園としてオープンしました。テット・ドール(金の頭)という不思議な名前は、すでに16世紀から付いており、ゲルマン民族大移動時に、はたまた、ユグノー(宗教)戦争時に戦乱を避けて金の頭のキリスト像が埋められたという伝説からきています。実際、19世紀には霊媒師が呼ばれて宝探しが行なわれました(が、見つかりませんでした)。

 テット・ドール公園は、約100ヘクタール(代々木公園の約2倍)あり、地図があっても方向感覚がおかしくなってしまうほど広大です。ちなみに、1872年と1894年にリヨンで開催された万国博覧会ではメイン会場にもなりました。

 公園の西側、ローヌ河に挟まれたエリアは、イタリアの建築家、レンゾ・ピアノが設計したレンガ色のシテ・アンテルナショナル Cité internationale地区。会議場、シネマコンプレックス、現代美術館、ホテル、レストランなどが集まっています。日本でもルパン三世の「銭形のとっつぁん」で有名な国際刑事警察機構 Interpolの本部もあります。

 ほんとうに広大なテット・ドール公園。公園内にいるリスを夢中になって追いかけていると、大都会の中心で森に迷いこんでしまいますよ。

information

Le Parc de la Tête d'Or
Place du Général Leclerc 69006 Lyon
http://www.loisirs-parcdelatetedor.com
http://zoo.lyon.fr
http://www.jardin-botanique-lyon.com

mémo

1898年に造られた幅32メートルもあるアールヌーヴォー様式の正門「Porte des Enfants du Rhône」と、そこから池を見渡す風景は必見です。テット・ドール公園の入園料は無料です。

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