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やまねの塒日誌|vol.28|古民家の空間をどう活かすか

空き家にかかわりはじめて半年以上が経過した。
空き家調査でいろいろなお家や街並みを観察したり、
空き家の内覧に同行してその特徴や立地から活用を妄想したり、
空き家をリノベしていろいろなことに挑戦している方々の視察にお邪魔したり。

なんだか、わたしにもできそうなような気がしてきた。

ふやけた私の頭は、もうこの一点でいっぱいだった。
「実際に空き家を使って、とにかく私もなんかやってみたい…!」

そんなこんなで、やまねの塒の時の市、第2弾の開催した。
伴走支援をしてくださっている方が、見るにみかねて
半空き家となった民家を貸してくださることになったのだ。
晴れて念願の「あきやのかつよう(できるのか?)」である。

その名は、旧原田邸。
いろいろとギュウギュウ。

いざ、お邪魔してみる。
 この縁側はこんなふうに!
 この土間のスペースにはあの人に!
  みるみるイメージが…!

この縁側、キュンとくる。
襖を開けると、風の通り道に。
玄関と部屋の境界も、なんか魅力的。なんか活かしたい。わからんけど。

いやいや、わかないんだよなぁ。わくわけない。
圧倒的に経験値が足りない。本当に勉強と訓練が足りない。
そんな当たり前のことに気付かされたのでした。
(そりゃそうじゃ)

目の前にお宝があるのに、活かせない。
この歯がゆさよ…!
でも、そうしていても仕方がないので、やってみる。
それでも、やってみるしかない。
いまの自分は等身大でしか存在しないのだ。
誰でもはじめは素人だと言い聞かせつつ。

キク模様のカップ、何が入ってたんだろう?
酒か冷やしあめか、甘酒か。
南天。難を転じて、この家を守ってきたに違いない。
薄暗い中でも、光をあてればきっとひかる、かわいいものたち。
ツタの紅葉も色彩を添える。

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