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【報告】登山学校「山の天気と冬の大山登山」(12/10‐11)

今年最後の登山学校は雪の降る前に開催。雪が降っているかな?と期待したのですが、野外活動の日は残念ながら冷たい雨でした。報告は座学に参加した私の方から行います。

登山するにあたって、技術、経験、体力、装備はもちろんですが、お天気を知るというのも大事なことです。先日の登山学校は山の天気に関する講習を行いました。

前日はみんなで座学。

今ではいろいろなアプリを使い、比較的簡単に天気がわかるようになったのですが、やはり山のお天気はふもととは違います。まずは、一般的な天気図をみながら、どういった気圧配置の時は山が荒天になるのか?冬の気圧配置は?など資料をスクリーンに映しながら説明を聞きました。そして、山の天気は、高層天気図というものを見て、予報するのですが、その天気図の見方をざっくり教えてもらいました。ネットで見ることのできる高層天気図は専門的すぎて難しいのですが、常日頃から見て、その時のお天気と照らし合わせてみるといいかもしれませんね。

大山の地図を見ながら天気の予想をする。

そして、地形による風の向きや、危険なエリアなどを普段登っている大山の地図を見ながら説明を受けます。コル、尾根、谷。どこでビバークすべきか‥など。もちろん、ビバークするようなことがないように早めに撤退することが大事ですね。

雨の中スタート。

課外活動はあいにくの雨。天気図を見てもあまりいい予報ではありませんでした。課外活動では、どのポイントで引き返すかを学びました。空を見て、雲の動きも見ながら、お天気が崩れる前に引き返すことを意識しながら登ることも大事。せっかく大山に来たのだから、山頂へ行きたい!とみなさん思うのでしょうが、やはり危険を回避することも大事です。特にこれからは冬山です。一歩間違えれば命を落とすことになります。

上部は雪に‥。

この日は、お天気が荒れる予報が出ていました。雨交じりの雪が吹き付けると体も濡れ、低体温の危険も出てきます。どこで引き返すか、どのタイミングで判断するか?などを普段の登山でもしっかり意識することも大事ですね。

一瞬、晴れ間が見え、稜線が見えたので、期待して登りたい気持ちが参加者のみなさんには出たと思いますが、その後すぐに、青空は消え、冷たい風を伴った雨に変わり、ガスで山はあっという間に見えなくなりました。

青空になり、雨も上がったのでつい期待するけれど‥。

今回は5合目で撤退。昼頃には下山してきました。次は、山頂を目指しましょう!もちろん、お天気を見て、どのタイミングで撤退するのか?山頂へ行っても下山時はどうなのか?などしっかり考えて、安全登山を心がけましょうね。

いよいよ冬山に突入です。1月2月の冬山講習会は今現在定員に達しております。そして12月30日の登り納めツアーもいっぱいになりました。ありがとうございます。

緊急追加募集!!平日に講習会を行います!!

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