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地域の魅力を再発見

連休明けの13日、米子市であった「地域の魅力を再発見・トークショー&ワークショップ」に行ってきました。この時期は忙しいので、時間があればゆっくりしたい!という気持ちもあったのですが、なんとなくいい出会いがあるんじゃないかな??という気持ちになったので、出かけることにしました。

正直、改めて地域の魅力を再発見することもなく、語りつくせないくらいの魅力を知っているつもり。でも、他の参加者がどんな風に地域のことを考えてるのか気になりました。参加者は大山広域にわたる各役場の観光課の方や、情報発信などのお仕事をされている人、そして事業者の皆さんです。

実は、今回の話の軸の部分は「日本遺産」。なので、主催者は「日本遺産大山山麓魅力発信推進協議会」になります。

そういやそんなんあったね‥。日本遺産という言葉に関してはその程度、軽く知っているくらいです。もちろん、博労座の牛馬市だったり地蔵信仰だったり、2018年の大山開山1300年祭の前に、日本遺産に関してもあれこれ資料を読み漁りました。

さて、今回ワークショップ前にトークショーがありました。何かお堅い日本遺産のお話かな??と思ったのですが、決してそうではなく、ざっくり要約すると「人がつながることで、新しいひらめきがあって、新しいものが生まれる」。もちろんいろんな話の中で、私が要約したらそういうことだったのですが、講師の高須賀さんが実際に関わった産業を通して、町おこしにつながった事例を聞きました。

高須賀さんは、山梨の富士山の見える町で活動をされてるのですが、話しの中でもっとも印象深かったことは、見える景色の中に富士山がそびえ、そこにある歴史や文化、産業がすべて富士山の恩恵で成り立っている‥という部分でした。もともと東京のご出身。機織りをするために山梨へいかれたのですが、そこに見える富士山に会いたくって足しげく通ったともおっしゃってました。

その話を聞いて、うんうんわかる!とうなずく参加者。みなさん大山を同じような気持ちで見ておられるのだと思いました。

いろいろな業種といろいろな肩書の方がいたのですが、話を進める中で、共通の認識は「大山の自然を守ること」が一番すべきことであると結論が出た時、私はすごくうれしかったです。その大山からふもとへ向かって産業が発達。だからこそ、大山を守ることがすべての中心でキーワードであることに私はしっくりきました。

あ!みなさん覚えてますが??大山水の旅ボトル

「大山を大切に。」という言葉をチラシに添えて水ボトルを販売。水を知ることで自然を守ることにつながるのでは?という気持ちから始めたプロジェクトです。今回、地域の魅力、再発見!というより再認識!

あれ?そういや日本遺産はどうしたの??と思われるでしょうが、ここは信仰と水にまつわる話もしっかりと大山町役場の方がわかりやすく解説。大山と信仰と水。日本遺産に選ばれたのもまさに、水がキーワード!

水の恵みに延命を求める地蔵信仰に由来する「大山信仰」と「牛馬信仰」は、牛馬市の隆盛も手伝って西日本に大きな信仰圏を形成しました。それは、あたかも大山からの天恵の水が伏流水となったがごとく、長い歳月を経て人々の生活文化の中に沁みわたり、静かに根付いたものです。そして、とりわけ裾野に暮らす人々は「大山さんのおかげ」と日々感謝しつつ大山を仰ぎ見続けているのです。

日本遺産ポータルサイトより

そして、歴史書物の大山寺縁起ノ巻の一節に「大山のすべての植物は地蔵菩薩の身体の一部」であるという記述があるようで、つまり「伐採や、植物の採取、山頂登山の禁止。そのため希少な動植物や豊かな自然が守られてきた」ということなのです。

「日本遺産」からまさか、「大山を守る」ということにつながるとは参加前には思いませんでした。でも、山の水から育まれる多くの恵みが産業として繁栄をもたらす。日本遺産を改めて考えると、地域復興の起爆剤として大山を盛り上げるヒントがあるように感じました。

さて、私は宿泊のお客さんに留守番を頼んでたので、懇親会には参加せずに、そそくさと退散。まだまだ話したりないし、聞き足りないと思ったのですが、今回一部繋がった方と、さっそくメールでやり取り。何か、大山を広域に盛り上げることができるんじゃないかな??という可能性を十分に感じました。

2022年にこのようなイベントがありました。寿庵でボトルデザインをお願いしたくらしアトリエさんのイベントです。今回のワークショップをしながらこちらのイベントを思い出しました。

そして、私はとても興味深いと思ったこちらのNoteです。登山をしない人でも大山というものはとても身近に感じている。幼少期に刷り込まれたことは大人になっても忘れません。地元を離れ、遠くへ行っても大山という言葉を聞くと、心の奥がほっこりするのではないだろうか??

今回、講師に来てくださった高須賀さんが「自分たちはたった3人でスタートし、今でも少ない人数でやっています」と。イベントするのにマンパワーがない!という私たちにそうおっしゃいました。

確かに、私もこばガイドと二人三脚で年間イベントを行っています。「大山を知る、学ぶ、遊ぶ」からスタートした寿庵のイベント。今まで多くの人が参加してくださいました。大山を好きになるきっかけになったのであれば、とても意義がある活動です。ここにもう少し広がりをもって何かできるんじゃないかな??って気になりました。

正直今まで大山のこのエリアの人としかご縁がなかったのですが、すそ野まで広がるご縁ができ、すこし大山を引いてみることができる気もします。今まで知らなかった大山が知れそうで、とてもワクワクします。

こちらの話題はその後もちょいちょい報告いたします。何はともあれ、しばらくは冬の仕事に没頭ですので、雪解けとともに、水の流れのように動き出したいと思います。

寿庵のHPはこちらをクリック!

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