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毎日、山の話。

人生の約半分を山の近くの宿で過ごしている寿庵オーナーです。明けてもくれてもお客さんと山の話。山域は大山にとどまらず、九州、四国から北海道まで。もちろん、行ったことのないエリアの方が多いので、ふんふん‥と聞き手に回ることがほとんどです。ほ~んとみなさんあちこち行ってますなぁ~~。

寿庵開業時には、まだ山をスタートしたばかり‥な方も多かったけど、あれから10年。すでに10年の山キャリアをお持ちで、常連さんは年々幅広く遠征に行かれるようになりました。特に今年の夏は、私も大好きな北アルプスの黒部川源流付近の話題に何度もなりましたね。今後行くことないだろうなぁ~と過去の記憶をたどりつつみなさんの話を聞くのですが、やっぱり素敵なところだよなぁ~って思います。

雲ノ平水晶岳黒部五郎岳高天原温泉‥。北アルプスでも秘境と言われるエリア。日数がないとたどり着けない、山の奥の奥のお~くに位置します。

その山域に初めて行ったのは、19歳のころ。そして最後に北アルプスへ行ったのが39歳の時。実はその間、20年近く北アルプスへ通っております。もちろん、別のエリアに通ってた時もあるので、実際は15年間なのですが、でもその場所の存在を知ってからずっと恋焦がれる場所であったことは確かですね。

1998年の鏡平山荘の写真。

「雲ノ平ロス‥」

‥と、この夏遠征に行ったみなさんの会話。あ~~わかる!楽園みたいなエリアだもんなぁ~~。夢の世界。そんな場所に足しげく通えることができた自分が懐かしい‥。

山小屋バイトをどこにするか迷ってた時、雲ノ平か鏡平か、どっちの「平」にするのか、迷いました。両方とも初めての山行で通過した場所。山の雑誌のバイト募集で先に鏡平系列の情報をみたので、こちらへ電話をかけて採用になりました。※今はネットで募集を見ることができますね。小屋に興味があればこちらの山小屋バイト情報をぜひ!

今では、憧れのバイト‥と、うちに来るお客さんは言うのですが、当時(25年前)は、なかなかマニアックなバイトで、地元の友達もどこへ行くの??って感じでしたね。電波も通じず、連絡も取れない場所に3か月行くわけで、家族へは手紙を書くからね‥と言って出かけたものです。いや~~~衛星携帯電話から電話できたのですが、いわゆる国際電話。ほんと異国の地へ行く以上に当時は遠い場所でした。

そうそう、私はバイト入山まえに、インドにいたので、インドの祭りで施したメンディという入れ墨(ヘナという薬草で染色)が腕にびっちり‥服装もアジアンだったんで、山で出会えば、かなり怪しい者だったと思います(笑)。

さて、今は大山にいるので、北アルプスは思い出話。リアルタイムに大山を楽しんでるので、遠くへ行かずとも満足中。憧れの山小屋生活であれば、それを実践すればいい。私はその生活を大山の登山口で実践中。

週末、また山のお客様です。初めてのみなさんに、いつもの面々。話題はやっぱり山の話。大山から北アルプス。どんな話がきけるのかな?今から楽しみです。

寿庵のHPはこちらをクリック!


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