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私にとっての大山という場所。

お客さんに「いいところに住んでますね・・・」とよく言われます。私も本当にそうだ!と思ってるので、そうなんですよ~って答えます。山も海も近くって、四季をしっかり感じることもできるので本当にいいところ。町までも車で30分だし、高速(山陰道・米子道)の乗り場にも近いので県外からのアクセスもいい。山奥の割には便利のいいところだと思います。

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眼下に見える海。そして山!

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コロナになり、みなさん密を避ける生活を心がけるようになったかと思いますが、鳥取県は密になる要素がほんとうにすくないですね。自分の生活を振り返っても、人に会わない日もあるくらい。

過去、自然災害などがあった時も、今回のコロナになった時も、山陰への移住定住者は増えたと聞いています。山陰の人口は両県合わせても120万くらい、これからどんどん高齢化が進むし、若い人が住んで盛り上げてくれたらうれしいですね。県内でも大山町は人気の移住先らしく、若者のIUターンが増えているようです。

先日、移住してきた若者がゲストハウス開業について知りたいと訪ねてきてくれました。やっぱ若い子は熱意がありますね。ビジョンも方向性もしっかりしてる!ぜひともやってほしいですね。住んだことのない知らない土地で、起業しただろうか?・・と彼女の話を聞きながら自分のことを振り返ってみました。私の場合、大山だから起業できた・・そんな気がします。

起業のタイミングで住民票を鳥取に移してるので、私は表向き?Iターンして起業した・・ということです。で、移住、定住、そして起業・・と言う響きが、とてもやる気のある志の高い人種??だと思われがちですけど、まったくそうではなく、山が好きなだけです。

定住したかったとか移住したかった・・というよりも、大山での旅館の仕事が楽しくって、そのままここに残って、好きな宿という仕事を継続させただけ。なので、移住してきた感覚はほとんどありません。なんといっても、すでに大山で22年宿の仕事に携わってます。

時々、「あこがれの田舎暮らしでうらやましい!」とも言われます。でも、「私のあこがれる田舎暮らし」は、人里離れた山奥に定住しDIYの家に住んで、自給自足で身体にいいものを食べて、冬には暖炉がある・・みたいなナチュラリスト?でオーガニック?でエコロジー?なイメージ。そう、私の生活とは縁遠い暮らし、ある意味真逆なんで、私にとってもそれはあこがれと言えるでしょうね。でも、ただのあこがれであって、自分には縁のない生活だろうなぁ・・って思います。

頭の中が、定住型ではなく、放浪型の脳細胞なので、同じところに根を下ろし、そこで根気強く同じことをやり続ける自信がない。時には、ザック1つでふらっと出かけるような人生をやっぱ送りたいのかもしれない。以前も伝えたと思うのだけど、今は、ただこの仕事が好きってだけでここにいるので、またかつてしていたような遊牧(ノマド)的生活に戻る可能性も否定できません。

私は、人とのつながりや新しい出会いや刺激を常に持ちたい方なので、本当に山奥にこもって限られた人だけとの接触で生活するってのは無理な気がします。今は、どんな場所にいようと、オンラインで人とのつながりはもてるけど、私はオフラインでつながりたいので、やっぱりいろんな人に出会いたい。だから、宿の仕事ってすごく好きなんです。

傍から見れば、起業して、今はすっかり定住しているように思えるでしょうが、ここでは人が常に流れ、移り変わっていく。とてもノマドな空間で、私の前で常に移り変わる景色はきっと放浪型の脳細胞にはとてもいい精神衛生上優良環境なんだと思います。

私みたいにオフラインでしか生きれないタイプの人間は、ワーケーションなんてできないんで、やっぱり生活している場所でその土地ですべき仕事をする。でも、永遠にこの生活にこの仕事・・と決めつけることなく柔軟に流れていきたいですね。

ゲストハウスを起業したいと言っていた彼女も、周りの環境やその時の状況、そして出会う人に、時には身を任せ、うまく流れていってほしい。熱意というより、情熱しかなかった私がうまく起業したのも、乗ってた船をうまく押してくれた周りの人たちがいたからって思います。ほんと感謝ですね。

梅雨の晴れ間の今日。山が朝からきれいに見え、明け方にはアカショウビンの声。いいところだなぁ・・と朝から感動。いいところだからこそ、みんなに来てほしい、だから作った宿かもしれません。

ということで、コロナにも負けず、元気に大山の魅力発信中です~。アフターコロナになればぜひぜひ大山に来てほしい!ここは「本当にいいところ」です。

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雑木林のあるところに住みたい・・って子供のころ思ってたけど、まさか国立公園の中に住むなんて、その時は想像もしてなかったな・・。それにコロナになって以降、ますますこの場にいれることがいかに幸せかを痛感、そしてオンラインじゃなく、やっぱりオフラインの良さをあらためて感じている寿庵オーナーです。

一つ付け加えますけど、

ノマドが好きとはいえども、実際に放浪したいわけじゃない。あてもなくさまよう放浪ではなく、帰る場所のある旅が好き。そこに家があるとかないとかじゃなく、やっぱり帰って来たい場所(心の定住先)がある方が精神衛生上優良条件なきがしますね。

寿庵のHPはこちらをクリック!



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