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【報告】キノコ博士と歩く「寿庵きのこクラブ」(第11回)~秋のキノコを探す~(10/2)

今年はこれで最後のきのこクラブです。U先生もこれからは毎週末観察会のお仕事のようで、ご都合がつきませんでした~!残念!ということで、報告はU先生より。

秋の初め、大山は少し乾燥気味でした。前日の下見では硬いキノコが目につきましたので、やや湿気の多いそうなところを観察しました。当日は朝から快晴、大山寺参道を経て、僧兵コースを歩きました。

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苔むした石垣には、ノボリリュウタケが石垣の間に、住むように生えていました。まるでキノコのアパートのようでした。

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苔むした所はやはり大小のキノコが少し顔を出してくれていました。煮干しの腐ったような?匂いのするアカカバイロタケ。円錐形のトゲをたくさんつけるホコリタケの一種キツネノチャブクロ、針葉樹の枯れた所からはオレンジ色のホウキタケのようなきのこでニカワホウキタケが見つかりました。

きのこ6

きのこ3

きのこ4

きのこ1

そのほか、倒木からはタマウラベニタケ、これはナラタケによって団子状になっているようです。

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僧兵コースでは、自然歴史館の観察会御一行とすれ違い、大きなカバイロツルタケとドクツルタケ、かなり小さいアラゲコベニチャワンタケの仲間、ツリガネタケがありました。ツリガネタケの内部は黄褐色の綿状の繊維があり、乾燥させると火口や毛針の水気取りなどに利用できます。

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阿弥陀堂近くのブナの立木には大きなエゾハリタケが生えていました。本日の一番大きなきのこでした。傘の裏側は針状になっています。食用きのこですが、少し古くなっているようで独特の匂いがしました。

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ツキヨタケも見たかったのですが、一度生えて枯れたものが目につきました。また雨が降って気温が下がれば出てくるかもしれません。

さて、これから秋本番。ブナ・ミズナラ林では、ナラタケやナメコ、ムキタケなどの定番食用きのこも生えてくることでしょう。くれぐれも毒きのこ中毒には注意して、楽しい菌活をしてください。

本日観察できたきのこ(順不同)
チチタケ(食用)
タマウラベニタケ
ハカワラタケ
ウスキブナノミタケ
アラゲコベニチャワンタケの仲間
ツリガネタケ
ニカワホウキタケ
ノボリリュウタケ
マメザヤタケの仲間
キツネノチヤブクロ
エゾハリタケ(食用)
テングノメシガイ
カバイロツルタケ
ドクツルタケ
ホテイシメジの仲間
ナギナタダケ
ケシロハツモドキ
ハダイロガサ
キショウゲンジ
スギヒラタケ
その他

写真はU先生、Kさんから頂きました。ありがとうございます。それでは、これからますますキノコの時期になりますが、寿庵のクラブ活動はこれでいったん終了です。また、各自菌活してくださいね。キノコの同定に関しましては遠慮なく寿庵へご連絡くださいね。来年のきのこクラブまでお待ちください。来年は1泊2日のキノコがっつり観察ツアーも計画したいと思いますので、こうご期待!それでは、また来年おあいしましょ~~~~~!さよならさよならさよなら~~!

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