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海の日の連休。

日本列島暑いですね。大山も暑いです。そろそろ夏の花の見ごろも近くなり、花目当てのお客さんもこの時期は多く来られます。そして、海の日の3連休。おかげさまで、お天気にも恵まれ、宿もにぎわっております。

ユートピアのクガイソウ

私の海の日の思い出は、1998年の7月20日。海の日の制定は1996年らしいのですが、その年の7月20日は土曜日。そして1997年の7月は日曜日。で、私が山小屋で働いた初年度の1998年の7月20日は月曜日。

つまり、制定後、初めての3連休になった年になります。7月10日の小屋明け前に残雪の中を入山。まだ不慣れな仕事に四苦八苦していた24歳の私は、当時28歳くらいだった長期バイトのRさんに、いろいろ教わってる最中でした。まだ短期バイトの入山前で、人数のそろわない時期。そんな中で迎える海の日の連休。

海の日だから、海行くよ。山には来ないんじゃない???

と、そんな話題をみんながしていたのを思い出します。今では予約制になった山小屋ですが、当時は当然、予約なし時代。登山者が何人宿泊するのかは、過去の実績とお天気をみて、まさに、山勘で当てるような感じでした。

連休初日の7月18日。なんだか登山道が騒がしい。昨年勇退の受付にいたOさんが、

こりゃいそがしくなるぞ!

と厨房に伝達に来る。仕込みは料理ができない私を含め4人。まだまだ様子がわからない私は、指示される仕事くらいしかこなせない。

確か、働いてた小屋の定員は当時60~80名くらいだったはず??最後のお客さんが到着した時は、仕込みの数が200を超え、記憶はあいまいだけど、一回の食事が38名?くらいで、7回戦?まで対応したような‥。つまりは、260くらいの食事を作り100個くらいの弁当を作ったような‥。気がついたら、私の隣で知らない女性。渋滞の登山者に混じり入山してきた長期バイトのJちゃんが、黙々とキャベツの千切りをしていました。

いずれにしても、弁当を作り終え、寝たのは夜中の1時。従業員部屋もお客さんに明け渡し、厨房の床で雑魚寝。朝ご飯のために起こされたのは、2時。朦朧とする中、ヘッデンを付けて作業したような‥。ちょっと記憶があいまいですが、ほとんど寝てないのを覚えています。

いや~~~。まだ20代。それでも元気に働けた‥。今は、もう無理。連休が少し忙しくなっただけでもうヘロヘロ。今でも山小屋で働いてるメンバーがいるのだけど、ほんと体力と気力勝負の山仕事ですね。

今日はそんな思いでがよみがえる7月17日。※ハッピーマンデーに制定された2003年からは、20日ではなく、月曜日に定められました。

北アルプス、槍ヶ岳からみえる鏡平小屋。

この連休は、常連さんも憧れの北アルプス遠征へ出かけます。ちょうど今まさに、北アルプスにいるAちゃんから写真が送られてきました。槍ヶ岳山荘の小屋から見える、鏡平山荘。この写真を見て、今日の海の日を、また山で迎えることができているのをなんだかうれしく感じ、この話題を今朝はNoteに書きました。

みんな~~気を付けて山を楽しんでくださいね。

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