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いつもと変わらぬ日々・・なのかも。

山の日の連休からお盆にかけ、連日お客さんがある寿庵です。お客さんがどういう動きをするのかがわからなかったので、途中、2日くらいはお客さんを取らないよう、除菌対策の中休みを設けてみたけど、予約があんまり入らない。一日3部屋くらいの稼働であれば、部屋を連続稼働させなくって済むので、中休みを中止し、連日営業をスタートです。

懐かしい面々、いつものなじみ客。初めてだけど、常連みたいになじむ客。つい旅先の気のゆるみもあるので、話が盛り上がりかけると「ストップ!そこ!クラスター!」といって私の注意がはいる(もちろん、お客さんも私の注意をちょっぴり楽しみながら、和やかな席ですので、あしからず)。当然、皆さん、理解もしてくれ、おひらきの合図で、すぐに撤収です。

口で注意だけではなく、感染対策もしっかり取っています。メインテーブルは通常は10名でも座るのですが、4名まで。しかもパネル越し。なんだか刑務所に面会に来た人と話をしてるみたい。あと4名用のテーブルはパネル越しで2名席。

今年は、予約を入れてくれた方のみの受け付けて、飛び込みのお客さんをとらない・・と思ってたんですけど、困ったお客さんがやっぱり飛び込んできます。でも、今年は部屋が余裕。なんで、受け入れることも出来ました。その飛び込み客の一人に、高校生のスクーター旅の男の子がいました。

本来であれば、もっともっとみんなと交流してほしいし、させてあげたい。でも、こういった時なんで、交流を控えないといけない。せっかく旅に来たのに・・・。いろんな人とかかわっていっぱい話をして、学ぶのが旅の場。それが、思うようにできないってつらいなぁ・・・。ただ、そうはいっても寿庵のお客さんはやさしい。おかずを作ってカップラーメンをすするその子におすそ分けをくれたり、色々と気にかけてくれる。こんな時だからこそ、人の優しさも染み入るのではないだろうか?私がそう、いつも以上にみんなの優しさが身に染みる。こんな時なのに会いに来てくれる常連さん。「これたべてね」と、差し入れをしてくれる常連さん。この期間中も、あっちこっちからお客さんが大山を目指しやってきます。

コロナコロナと県境で、ぶったぎるようなやり方は、もうやめてほしい。観光誘致をしていた時はどれだけプロモーションをして、鳥取県に来てほしいとアピールしてたことか・・。

はぁ・・・なんとも、あんまり愚痴ると虚しさがこみ上げる。でも、お客さんの対応すると、やっぱりリアル体験のできる宿での出会いの素晴らしさを、あらためて認識。安全対策を優先しつつ、集客人数をコントロール。寿庵として、出来る限りの対策をして、受入れを続けよう!

さて、スクーター高校生のKくん。今日で3連泊。マイペースに大山を満喫中。コロナ禍での旅がこの先、どんな影響を彼に与えるのだろうか?旅はもっと楽しい。だから、これからも旅を続けてほしいですね。

そう、寿庵はいつもと変わらない日々。人数はちょっぴり少ないけど、だからこそできる、いつも以上の対話。お客さんだって、変わらない、いつものように、やっぱり大山へ登る。

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