見出し画像

趣味と老い。

寒くなったり暖かくなったり繰り返しますね。雪が降ったり、急激に暑くなったり。寒暖の差が激しすぎる!ただ、いくら雪が降っても、やはり3月にもなると仕事も学校もなんとなくそわそわざわざわするのでしょうね。3月入った途端に、平日のゲレンデは閑散としてきました。

うちの予約状況も一変。急に動きが鈍り、週末だけに集中するようになります。雪も悪くなり、平日スキーヤーの常連さんも滑り納めだといって、あいさつに来られる時期になりました。

(ボードではなく)スキーのお客さんは年齢高め。うちに来るお客さんの平日の平均年齢は70歳。実は、昨年までは、75歳。それには訳があります。

私の開業2年目から毎年、冬季に長期滞在をしてくれるおばあちゃんがいました。自分の母親より年が上のSさん。一昨年までは何でも自分でこなし、同室になったお客さんとも楽しく会話をされていました。ただ、昨年あたりからちょっとづつサポートが必要になりました。

長年来ていただいてたので、できる限りの対応と生活のサポートはしたのですが、私も宿の運営を一人でこなしているので、Sさんの対応は、自分のすべき業務の限界を超え、仕事に支障をきたすようになりました。

生涯現役で、趣味をしてほしい。老いても趣味を持ち元気であってほしい!そう願うからこそ、対応してあげたかったのですが、私一人では限界。でもそこは寿庵のお客さん、みなさんがSさんをサポートしてくださって、昨年はなんとか無事シーズンを怪我無くコロナなく過ごしていただけました。

生涯趣味を楽しめる環境がもっとあるといいなぁ~とつくづく思う。きっと普通であれば、高齢になった母親がゲレンデへ行くこと自体を辞めさせる可能性だってあります。高齢者の運転もそうですね。確かに家族であればたまったもんじゃない。

もちろん、家の中でできる趣味があるのが理想だけど、アクティブに活躍するうちのお客さんは、いくつになっても野外でのアウトドアやスポーツを楽しみたい。

自分の趣味を取り上げられ、家にこもっていて!と言われたら自分だったらどうだろうか?家に引きこもっていたら、より老いが加速する気もします。

好きなことはずっとやっていたい。引退のタイミングって難しいですね。

「まずは70歳が目標」

そう言っていたお客さんも、まだまだ現役。

「次は75歳かな?」

と言いながらも、80を越しても元気にスキーをしていたSさんをみておらるので、

「80歳までできるかもしれんなぁ~」

いくつになっても自分の趣味を楽しめるよう、日々の生活の合間にも運動したり、目標があるからモチベーションも上がる。趣味を楽しもうという気持ちが、老いのペースを遅らせてる気もしますね。

私は今趣味がない。趣味‥と言えるほど、打ち込んでいるものがない。仕事は好きだけど、趣味ではない。うちを拠点に趣味を楽しむスキーヤーや山屋さん、もちろん、野鳥観察にハイキングを楽しむみなさんを見ながら、私もひとつ打ち込める何かを模索し、常に生き生きと人生を送れるようにしたいなぁ~って思います。

そして、Sさんですが、もちろん今年もゲレンデに登場です。サポートする娘さんと一緒に月に2回程度、ゲレンデのリフト前の宿に泊まって楽しんでおられます。滑るペースは以前の10分の一にも及ばないですが、それでもなお、趣味を楽しむ。ほんとに幸せな人生って思いますね。もちろん、老いても健康であること、でも趣味があるから健康なのかもしれませんね。

ということで、いかがでしょうか?山を趣味にアクティブにいきませんか?寿庵では毎月イベントを開催です。ガイドと歩く山企画が盛りたくさん。それ以外にも、クラブ活動も企画中です。まずは、こちらのツアーをチェックくださいね!

寿庵のHPはこちらをクリック!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?